February 20, 2011

和歌をアメリカで読む。

私と一緒に博士号を始めた作曲家のベン君は、学部生の頃一般教養のクラスで習った和歌に曲を付け、さらに色々な友達にその和歌を解釈し、訳してもらって物に同じく曲を付け、一つの組曲としたいそうだ。彼が選んだ和歌は以下。 Hachisuba no / nigori ni shimanu / kokoro mote /nani ka wa tsuyu o / tama to azamuku これは『henjo』と言う人の和歌だそうだ。 私は中二の六月に日本を去って以来、日本語のクラスなど一つも取ってもいないし、古文と言うのは憧れは在るが、チンプンカンプンで在る。和歌も57577であること、季語を入れること位は知っているが、henjoと言う人はどう言う漢字なのか、いったい何者なのかも分からない。さらに、こうやってローマ字で書かれた和歌と言うのは、漢字が無い分余計に分かりにくい。しかし、「日本のWAKAに曲を付けたい!」と言うベン君の心意気は嬉しいし、多いに応援したい。 頑張ってグーグルを多いに利用し、ベン君を助けるべし! 助っ人募集。 アメリカでは高校の世界文学の所ですでにHAIKUをやる。そして俳句の英訳程笑えるものは、正直言って中々無いと思う。例えば、「古池や、蛙飛び込む、水の音」と言うのは良くアメリカの教科書に出てくる俳句だが、その訳しは以下。 The old pond; A frog jumps in – The sound of water. 何だか、わびもさびもシューっと蒸発してしまった様な良く言えばカラリとした、悪く言えば「だから?」と言う様な訳しで在る。でも、実に直訳そのものだ。それでも高校の教科書にわざわざ日本の俳句を一々紹介するのは、やはり日本の文化や歴史がそれなりに評価されている、と言う事なのだろうか。。。? 頑張って良い訳をベン君に提出する!

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真夜中までリハーサル。

ライスの音楽学部では学部生は卒業までに二回、修士は一回、そして博士号は卒業までに五回の演奏が義務付けられている。そして本番が在るからには、本番前に音響や楽器、照明などのチェックを行うリハーサルもある。その他外部からホールを借りて行われるイベントもあるし、ホールは公開レッスンや、時には客演講義にも使われる。必修でない、自主演奏会もあるし、室内楽演奏はこれまた自主、そして必修で色々在る。と、言う訳でどんな音楽学校でもそうなのだけれど、学校の演奏会場と言うのはいつも予定がぎっしり入っている。と、言う訳で本番前の会場でのリハーサルは時として非常な時間に行われる。昨日は夜の10時から真夜中までリハーサルをした。 この事は何度かブログにももう書いたのだけれど、ライスの音楽学部は5人の博士課程の生徒を選び、国会図書館へ送り込む、と言うプロジェクトを去年に引き続き、今年も実地している。私たちは去年の12月まず、国会図書館一般と、特に音楽部門のコレクションについて学び、実際にリサーチをする、と言う事を5日間に渡ってした。そしてこのリサーチと図書館について学んだ経験を活かせる室内楽のプログラムを相談して決定し、来る3月の4日と5日に国会図書館のクーリッジ演奏会場で演奏するのである。ワシントンに実際に向かう前に学校でまずお披露目コンサートが来る火曜日に在る。その為の通し稽古が昨日の夜10時から12時までだったわけだ。 昨日の私のスケジュールはこんな。 朝眠れる限り寝坊して、野菜たっぷりの健康朝食。 9時半から11時まで図書館で勉強 11時から2時まで練習。 2時から4時半までオーケストラのリハーサル(ルートトラスキーと言うポーランド系作曲家の「オーケストラの為のコンチェルト」と言う曲でピアノ・パートを担当。素晴らしい曲だが、中々難しい)。 4時半から同じく国会図書館のプロジェクト・チームに参加している他の子と、夕飯を食べながら今後の対策(リハーサル、現地でのリハーサルの場所の確保、など)について検討会。 練習 10時から真夜中 リハーサル。 今日は久しぶりにコーヒーの威力に頼らなければ予定をこなせないかも。

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