今日はこんな日でした、その二

今日は予定がきれいに埋まっているとても多忙な日でした。 6時半に起床。身支度と簡単にメールチェック。 7時半登校。 8時にリハーサル開始。 8時半にリサイタルのPreview―これはこの学校特有なのですが、学位をとるための学校での演奏は3人の先生の前で本番前にプログラムを全曲通し、アドヴァイスを頂いて、お許しを得てからやっとリサイタルを正式に行う権利をもらえます。今日はそのプレヴューだったのです。皆のスケジュールやホールの空き具合から、朝8時半と言う音楽家にとっては非常な早朝になってしまいました。一緒に共演してくれる子、譜めくりをボランティアでしてくれる子、そして朝早い登校をして私のプレヴューを聞いてくださる先生方。せめてもの気持ちでベーグルとコーヒーの出前を取って振舞ったら、とても感謝されて、凄く雰囲気が和み、良い会となりました。演奏はまだまだ来週の本番まで課題を残す物で、先生方からも貴重なアドヴァイスを沢山頂きましたが、でもとても楽しく共演することが出来ました。 10時半にPreviewが終わり、許可を頂いたので、正式に来週末の本番を登録するための書類手続き。 10時50分からは、毎週火曜日と木曜日オペラのクラスがあります。今やっているのはリヒャルト・ストラウスの「エレクトラ」(1909年初演)。ギリシャ悲劇に基づくオペラですが、『サロメよりも残酷でえぐい』と言う批評家も居るほどのストーリーです。面白い。 12時からは、音楽理論の講義を聴講しました。この講義を行ったのは私と同い年くらいの若い女性。今、私の学校は楽典の教授を探していて、これから最終専攻に残った人たちが学校を訪れ、面接のほかにそれぞれのリサーチについて講義し、実際に教室で教え、時には演奏もし、自己アピールをする機会を与えられます。この女性は1930年代のウィーンで最初に音楽と心理学のつながりを提唱したクンストと言う人の書いた本に付いて講義をしました。 1時からは、他の3人の博士課程の学生と一緒にこの女性をお昼ご飯に招待(学校のおごり)。彼女に生徒代表と話をする機会を与えることで、学校について気兼ねなく生徒の言い分を知り、質問などが出来るようにしてあげる。さらに、これからこういう面接を受けるであろう私たちが、彼女の話しを聞いてこういう過程について学ぶことが出来る。そして最終判断をする学校の教授たちは私たちの彼女の印象を参考にする事ができる、と言うことで、学校のおごりで私たちはお昼にありついたわけです。インド料理を食べました。美味しかった! 2時半から5時までは図書館でのリサーチ。今年の夏用の日本の曲目、来週末のリサイタルのプログラム・ノート、3月末に第一稿が締め切りのリサーチぺーパー(プロコフィエフの「三つのオレンジへの恋」をやります。プロコフィエフはロシアからアメリカに移動中、2ヶ月間日本で船を待つために滞在しているのですが、この台本はこの旅行中に書かれ、作曲は日本滞在の直後に書き始めています。日本文化に触れた影響をこのオペラに見出すことは可能か、と言うのが私のリサーチトピックです) 5時からは毎週木曜日は私の7歳の生徒のレッスンです。サラと言う名前の赤毛の女の子でとても可愛い。 6時から8時までは3月17日に世界初演演奏をする曲のリハーサル。 家に帰って、シャワーを浴びて、軽食を取りながらこのブログを書き、これからバロック時代の鍵盤楽器のための曲の歴史(フレスコバルディからスカルラッティまで)をまとめます。私たち博士課程3年目の生徒は来秋、博士課程の最終試験があります。音楽理論4時間、音楽史4時間、そして専攻(私の場合ピアノ)4時間、系12時間の筆記試験が3日に渡って行われます。その準備のため、毎週一回有志で集まって勉強をします。それぞれ毎週トピックを決めてプレゼンテーションを行うのです。いつもこのスタディー・グループのための勉強は後回しになってしまいます。明日の12時に皆で会う予定です。あと14時間でどれだけの情報を消化して、まとめることができるか!よーい・ドン!

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