January 2014

ヒューストンです!ちゃんと生きてます!

ご無沙汰しています。本当にブログ更新を怠ってしまいました。 まだ三が日が明けないうちにヒューストンに帰って来ていたのですが、 日本での沢山の思い出の消化と整理、 そして必修が全て終わり、事実上「学生生活」を終了した私の新しい人生の一歩を踏み出す準備で いささか時間を取られてしまいました。 取りあえずの私の目標は三つです。 1.論文以外には唯一残っているこの博士課程のためのハードル:言語テスト。 イタリア語、フランス語、ドイツ語の一つを選んで、 与えられた文献を決められた時間枠の中で英語に訳します。 私は高校生時代にイタリア語を二年間勉強し、 学部生時代にはドイツ語を1学期勉強した後ドイツで1ヶ月滞在する機会に恵まれました。 でも、今回この言語テストであえてフランス語に挑戦することに決めたのは この7月、そして10月と2回続けてパリに行く機会があり、 また今年の秋に訪れる予定が決まりつつあって、 こう何回もお邪魔しているのにいつまでも「フランス語喋れません」じゃ恥ずかしい! と言うことで一念発起して今フランス語と格闘しています。 2.演奏活動を増やす! 博士課程の勉強中は学校に集中して演奏の機会を増やすための働きかけは勿論、 時には練習さえ後回しになっていた3年半でしたが、 総合試験が終わった今、演奏に飢えていた自分を発見!! 目下練習中は3月24日にNYでSpectrum Symphonyと共演する プロコフィエフの協奏曲3番。 それからこの夏の日本でのリサイタル・プログラム「ショパンToジャパン」。 さらに、オーディションに晴れて受かって テキサスのNPO「Texas New Music Ensemble]なるグループの 正式ピアニストに成りました。 テキサスに関係ある現代作曲家の曲を集めて演奏会をすると言うグループです。 テキサス州は、そう考えてみると広い! 広大! ヒューストンを始め、ダラス、フォート・ワース、オースティン、サン・アントニオなど それぞれの都市にプロのオケがあり、 テキサスに関係ある作曲家のリストはエンドレス! 小さな国よりずっと大きなテキサス州にこういうNPOがあるのは当然かも知れません。 アンサンブルのメンバーもテキサスの主要都市色々からオーディションで選ばれたつわものぞろい。 ヒューストンメンバー(4人)の顔合わせは今週末―楽しみです。 3.論文を書き始める。 あんなに熱情を持ってプロポーザルを準備し、意気込んで提出した 「暗譜の歴史と是非」と言う議題ですが、 私の悪い癖でどんどん議題から離れてもっと一般的な広大なトピックの文献を漁ってしまい、 いつの間にか「歴史上の記録と記憶の反比例」に読んでいる文献の題目が摩り替わっていました。 いかん、いかん。 また集中しなければ。 そして、読んで感心しているだけでなく、ちゃんとノートを取って情報の整理を始めなければ。 反省、反省。 と言う訳でこれからも張り切って頑張りますよ!

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明けましておめでとうございます。

2014年 明けまして おめでとうございます。 実に10年ぶりに日本でお正月を迎えました。 木曽の山奥の父の実家で、叔母たちがもち米を蒸してついてくれた 栃の実餅、蓬餅、そして白いお餅。 おせちの重箱。 母が自家製のじっくり煮込んだ鶏がらスープで作ってくれたお雑煮。 前回の帰国では気がつかなかったのですが両親の新居からは富士山が見えます。 家から富士山が見えるのは実にラッキーな気持ち。 家族4人で一緒に拝みました。 天気が良かったので、家族4人でゆったりと多摩川沿いをお散歩しました。 凧揚げをしている子供たちが沢山。 そう言えば私たちも子供の頃は良くお正月に凧揚げをしたな~と考えながら 小学生時代、狛江の社宅だった時代に良く貸しボートを家族で漕いだ その多摩川のずっと下流を大人になった私と妹と、成熟した両親が 今度は語らいあいながらゆっくり歩きます。 母だけが青信号を勿体無がって走っています。 この頃ジムに通っている母は若返ったようです。 2013年も色々在りました。 Rice大學では一月から五月まで、最終学期と言うことで 1875年ー1924年のオペラを研究するクラスや (プロコフィエフの『3つのオレンジへの恋』の研究) 自由研究プロジェクトのためのYoutubeシリーズ「Poco Piano」の作製などで 本当に充実した日々でした。 夏は13年目となった日本でのリサイタル・シリーズで 「西洋音楽の中の日本」と言うテーマで山田耕作のピアノ曲を始め、 モーツァルトのトルコ行進曲に始まる西洋音楽の中の『東洋』、そして日本を検証しました。 そして同じプログラムでパリでの演奏デビューを夏に果たしました。 同じパリで国際比較文学研究会のパリ大会で学会デビューを果たしたのもこの時です。 秋には博士課程の中でも最大の難関、総合試験に挑みました。 音楽史、音楽理論、そしてピアノとそれぞれ4時間の筆記試験に加え、口答試験がありました。 勉強中は脳が一回り大きくなったような、自分が突然博識に成ったような錯覚を覚えましたが、 計12時間の筆記試験で付け焼刃の知識はすべて流れ出てしまったようです。 まあ、さっぱりしましたが。 なんにせよ、晴れて合格した日は本当に嬉しかった。 2014年は論文と、演奏活動の年、 そしてこれからの人生について論文を書きながら熟考する年です。 論文のテーマは「暗譜の歴史と是非」。 すでに読み始めている文献の数々は本当に面白く、 論文に直接関係ない資料まで読み漁ってしまいます。 特に文明史に置ける「記憶と記録の反比例」と言うテーマは 音楽と関係なく興味そそられる論点です。 演奏は3月24日にニューヨークでプロコフィエフの3番の協奏曲を演奏できるのが 非常に楽しみです。 オーケストラをバックにソリストとして弾く協奏曲は 2006年に学校に戻り勉強し直す決意をするまで 東欧オケとの全米ツアーなどで毎年機会に恵まれていたのですが、 学校に戻ってからはやはり難しく、 2012年の春にメシアンの「天の国の色彩」を学校のオケと弾いて以来。 しかも、ずっと念願だったプロコフィエフの3番! それに、私の第二の故郷ともいえるニューヨークで! さらに2014年の夏の日本は7月12日13時半みなとみらいと8月3日13時半美浜文化ホール。 去年に引き続き、日本人の私が西洋音楽を専門とする意味を探る一環として

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