没頭型の私。

自分は没頭型だなあ、と思う。 以前にもブログで書いたことがあったが かなり前にパリを訪れた際、 練習室を借りて練習していたらパリに居ることをすっかり忘れてしまった。 本当に没頭して弾き終え、頭をあげた瞬間、窓の外の景色にすっかり混乱した。 あの奇妙な感覚、そして(ああ、パリに来たんだった)と言う不思議な昂揚感。 なんとも説明しがたい。 映画を見ていると、本当にその物語を生きたような気持ちになってしまう。 テレビを見ている最中に何かをしゃべりかけられると全く理解ができないことがある。 物を書いたり、読書をしている際、だれかに名前を呼ばれても気が付かないことがある。 でもこの状態は意識して入り込める物でもない。 (集中したい、しよう)と思っていても練習中にどうしてもくだらない夢想に走ってしまい、 むしろ夢想に集中して、(あれ、この曲今日もう練習したんだっけ)とか、 そういうことも、多々ある。 そんな中、最近相棒に不意打ちを食らう。 メールや論文やブログ執筆や練習に集中している私に 抜き足差し足で近づいて「ワッ!!」と驚かせるのである。 まんまとはまって、いっつもゴジラを見た「通行人女性その1」の様な悲鳴を 恥ずかしげもなく近所中に響かせてしまう。 その後、非常な努力と時間をかけて抜き足差し足で忍び寄っていた相棒の姿を想像して 毎回大笑いしてしまう。 もう何十回引っかかったか… でも、少しは学習能力があるので、最近は相棒の物音に耳を立てるようになった。 しかし今度は、相棒が近くに居ない出先での作業中にも耳を立てている自分を発見。 盗難防止には大変良いかも。 相棒は、実は私をトレーニングしていたのかな? しかし、こういう性格的な没頭型と言うのは、訓練によって治るものなのだろうか?

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