射撃場ー応戦の覚悟

言っておくが、私はアメリカの銃規制法には絶対反対である。
今、特にアメリカ社会で学校などでの銃乱射事件が多発して、
大統領選も近づいている中、論議の焦点が当たっている問題。
そのためにメディアが競って取り上げる、銃にまつわる数々の悲劇。
その中には、何も分からない幼児が放置してあった銃で遊び、
自分、あるいは家族を撃ってしまうと言う事件も多数。
銃法が少しでも違っていたら防げた事件は沢山あると思う。
でも、そう言うアメリカ社会に居る限り、銃がそこらじゅうにあると言う事実、
それが自分に向けられるかもしれない可能性も無視は出来ない。
特に今、私のストーカー事件がどんどん発展している状況ではその可能性が増える。
私はガンディーや、マーティン・ルーサー・キングやダライ・ラマの非暴力を理想とするし、
今までは「撃つか撃たれるかと言う状況になったら、潔く撃たれよう」と
ロマンチックに思っていた。
でも、今回のストーカー事件で、
今までの自分には想像もできなかったような惨めでけちな人生選択を繰り返し
真面目に生きている人をくじけさせるような行為で私腹を肥やし、
それを食い物にして生きている人(人間、と呼べない)が居る、と言うことも知った。
何しろ、私にストーカー行為を働いている最中にも、
他の女性を複数たぶらかして、お金をだまし取っているようなのだ。
そんな奴のためには、私は逃げも隠れもしない。
怖いとも、思ってやらない。
こいつのためには、私は何にも妥協をしない。
ピアニストとしての活動も続けるし、活動の広報もバンバンするし、
(来るなら来い!)と思って生きていく。
それでも自分一人では行こうと思いつきもしなかった射撃場だが、
私の安全を気遣ってくれる友達に誘われて、行ってみることにした。
そう言えば、やっぱりアメリカで育ったから
日本在住の人にはびっくりされるくらい銃は身近。
高校生の時、サマーキャンプでライフル射撃、と言うのはクラスであった。
銃を構える体制を取るのも、狙いを定めるのも、やけに時間がかかるので、
実戦には向かないけれど、でもそう言えばその時、撃ったのだった。
大学一年生の時、マンハッタンを友人たちと歩いていたら
「パーン」と明るい音がした。
私には誰かがフライパンを落とした音にしか聞こえなかった。
そしたら先輩が「あれは銃声だよ」と教えてくれた。びっくりした。
マンハッタン生活ももう10年を超えたころ、友人を訪ねて夜遅く
あんまりよく知らないエリアを歩いていたらば突然
とっても若い中学生くらいの二人の男の子に「財布をよこせ」と言われた。
銃を持つ手が震えていた。
「この銃、きっとおもちゃだよね。ああ、面倒くさいね~」と思いながら、
財布を渡すと、お札だけ抜き取って財布は返してくれた。
(ありがとう!)と言う感じだった。
しかも札入れには一杯レシートを入れていたので、
震える手でお札を探した彼らは沢山レシートの間のお札を見落としてくれた。
再び(ありがとう!)という感じだった。
彼らは今、どうしているのだろうか?
特にテキサス州に移住してからは、銃を常に携帯している友人と言うのもいるし、
銃のための金庫を家に持っている人、と言うのも知っている。
テキサスと言うはそういう州なのだ。
何しろスポーツ用品店で銃が簡単に買えちゃうのだ。
そしてさて、昨日のマキコ、射撃場初体験談。
護身用のハンドガンと言うのは意外と軽い。
そして、9ミリの弾丸の詰め方、ハンドガンの持ち方、安全弁の外し方、
一発目をセットアップするやり方、そして狙いの定め方から、
全て教えていただいた。

確かに音は大きい。
でも、反動は全然大したこと無い。
初心者の私でも、かなり適格に15メートル先の標的に当たる。
銃を持つ、と言うことはその銃を奪い取られたら自分が撃たれる、と言うことだ。
でも、特に女性の場合、男性と格闘しても勝つのは難しい。
その上、私のストーカーは身長は190センチ,体重が95キロ位ある上、
ボディービルのような鍛え方をしていて、こいつと格闘しても熊と戦うくらい勝ち目がない。
銃だったら、手が届かない距離でもダメージを与えられる。
威嚇にも効果的だ。
護身用の銃を持つべきか、否か。
何にせよ、射撃場で銃を40発くらい撃っただけなのだけれど、
とても戦闘的な気持ちになっている単純な自分を発見して、ちょっと笑い。
そしてその後、食べ放題で、モンゴル鍋をモリモリ食べちゃいました。
羊肉の餃子と、葉野菜全部、ニンニクの塊、卵入り麺、すべて非常に美味しかった。
そして、家族と一緒に居るような気安さ、にぎやかさ、楽しさでした。
持つべきものは友、ですね。
私は本当に幸せ者です。
みんな、ありがとう。

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