好調ですが、多忙 ~中間報告

明日は2時半からの演奏会でAugusta Read Thomasの”Traces”を演奏し、6時からの演奏会でシューマンのトリオ一番、二短調を演奏します。Festival of Contemporary Music at Tanglewood は一昨日から始まっており、その演奏会を聴いたり、次々と去って行く、ひと夏を一緒に過ごした研修生たちとお別れの会話を交わしたり、その合間に練習、リハーサル、勉強と全てが慌ただしく、とりあえず今夜は11時半。明日に備えて眠っておかないと。

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待機中

今日は午前中練習をし、午後はシューマンのトリオのリハーサルとクロード&パメラ・フランク親子によるコーチングを受け、急いで夕飯を食べに戻ってこれから気合いを入れて昼寝を一時間ほどし、夜の11時から午前1時までオザワ・ホールでアウグスタ・リード・トーマスの”Traces”の録音。う~ん、ちょっと多忙。さて、寝ておかないと。

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ニュース、色々

タングルウッドでは毎夏、怪我の為に降板せざるを得なくなる研修生が出ます。 特にオケの奏者はオケのリハ、室内楽のリハ、そして自分の練習と一日中弾きっぱなしの状態になる人が多く結果そういう事態が生じてしまうのです。そういう話は余り皆の話題にならず、特にタングルウッドの前半で弾けなくなってしまった人はひっそりと帰ってしまうので特に楽器が違うとほとんど気が付かないのですが、去年も今年もヴィオラで最初の数週間で断念した奏者がいるようです。一昨年はピアニストでも一人居ました。 後半もオペラ、FCM(Festival of Contemporary Music~近代音楽祭)など盛りだくさんです。沢山の人が肉体疲労を訴えています。やはりヴィオリストの一人が背中の苦痛を訴えて降板になりました。その子が出るはずだったクラリネット・トリオの穴埋めに私が14日の午後の演奏会でまたAugusta Read Thomasの"Traces"を3、4、5楽章だけ演奏する事になりました。キャンセルする事になったグループには申し訳ないし、ヴィオリストの一刻も早い完治を祈りますが、私とアウグスタにとってはチャンスです。FCMは色々な人が世界中から聴きに来る、タングルウッドの目玉の一つだからです。 クローデ・とパメラ・フランク親子のシューマンのトリオのコーチングは日曜日に始まり、これから来週土曜日の本番まで毎日あります。クロード氏は少し健忘症を患っていますが、音楽の話になると素晴らしい、天使の様な人です。娘のパメラさんはこれも超有名なヴァイオリニストで一時は世界中演奏旅行をしていましたが、しばらく怪我で教える事に専念しています。私のグループはヴァイオリンの子もチェロの子も上手く、それなりに形を付けて行ったのですが、「シューマンは最後は気が狂って死んだんだよ。その病的さをもっと探求しなさい。普通に弾いてもだめだよ!美しいだけの音楽じゃないんだよ!」とごしごししごかれています。

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シューマンのトリオ、その他

眠いので手短に。 毎週山の様にどっさり演奏会が在るのですが、金曜日と土曜日の夜のボストン交響楽団の演奏会は8時半からの開演で、寮に戻ると11時を超えているのです。それから必要最低限の電子メールをしたりしているとすぐに真夜中。そして朝は早い。。。今日のボストン交響楽団は、レヴァインのアシスタントで韓国人女性の指揮者、シーヨン・サングによる演奏会でした。ヒラリー・ハンの独奏でシベリウスのヴァイオリン協奏曲の他、ストラヴィンスキーの「火の鳥」、コープランドの「Quiet City」、そしてワーグナーのオペラ「ローエングリン」の3幕目前の序曲。とても良かった。私はシーヨンは共通の友達が居るので少し顔見知りなのですが、同じ年代の女性としてとても誇らしく思いました。格好良かった。今、私の世代くらいの女性がニューヨーク・フィルや色々な世界的なオケのアシスタントとしてトップ・レヴェルで進出を始めています。アジア人が多いのはなぜか不思議ですが。それからもう一つ不思議なのは、服装。皆タキシードもどきを着るのです。やはり女性らしい格好では余りにも男性のイメージの強いこのポジションは違和感を醸し出すのでしょうか?だからこそ、反抗心を持ってドレスを着てほしい気もしますが。 私のこの頃の活動はシューマンのトリオ。14日に演奏予定で、昨日からリハーサルが始まりました。明日からコーチングが始まります。何とクローデ・フランクとパメラ・フランク親子によるコーチングを受けられるのです! それから火曜日にピーター・セルキン氏に特別にレッスンをしてもらえる事になったので持って行くショパンの幻想曲の練習。そして水曜日にアウグスタ・リード・トーマスの曲を本格的に録音するためのセッションが在るので、その練習も。 と、言う感じ。後は毎日オケのリハーサルの見学や、室内楽や交響楽団の演奏会で結構予定はみっちりです。社交も大事だし。

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寝る、と言う事。

私は音楽家としてはかなり規則正しい生活を送っている方だと思う。タングルウッドでも朝の3時や4時まで飲み会が行われているのに、私はできるだけ12時前に就寝し、9時に片づけられてしまう朝ご飯は一度も欠かしたことが無い事を結構誇りに思っている。多分とても健康な印だと思うが、たまにする昼寝も15分ほどすればパッと目が覚め、とても元気になている。 でもやはり本番が立て続けにあった今日この頃は疲れていたのだと思う。昨日は朝朝食にギリギリセーフで間に合い午後の2時から5時まで、泥の様に眠ってしまった。その後オペラの最終本番が在り(日本人で指揮の研修生として参加している原田慶太楼君が堂々と振り切りました!凄い!)、オペラ打ち上げパーティーがタングルウッドのスポンサーで実に華やかに行われ、また夜中の1時半まで派手に飲み食い。。。今日は起床は10時でした。オペラの翌日と言う事でタングルウッドの特別計らいで朝食が11時まで延長されていたので、朝食はそれでも食べましたが、今夜の11時ですでにちゃんと眠いです。 今日はとても良い日でした。 昨日ストラウスの「ナクソス島のアリアドネ」を指揮すると言う大役を果たした原田慶太郎君が水餃子とパスタ・サラダと、蛸飯と納豆とつくだ煮と言う素晴らしいお食事会にもう一人日本人のピアニストのYさんと一緒に招待してくれたのです。久しぶりの純日本食と日本語の会話で、素晴らしい一時でした。本当になごみました。 それから、アウガスタ・リード・トーマスと一緒に"Traces"出版前の最終校正と録音前の打ち合わせで色々楽譜の表記の仕方や、解釈について話し合うミーティングをしました。凄く意見を尊重してくれるので、私も嬉しくなって本当に曲が出来上がる過程に携っていると言う感覚でワクワクします。 夜はベルナルダ・フィンクと言うメゾ・ソプラノとアンソニー・スピリと言うピアニストのリサイタルに行きました。リサイタルその物も素晴らしかったのですが(歌手の声も素晴らしかったが、ピアニストと本当に息が合うと言う感じで音色が溶け合っていてびっくりしました)、私の敬愛するルーシー・シェルトン(現代曲専門のソプラノ歌手でタングルウッドの教授。月夜のピエロを歌う代表的な歌手)のとなりの席に座って彼女と意見を交わしたり、聴き入る彼女の息遣いとか、どこに興味を持って聴いているかとか、垣間見れてとても面白かった。彼女はとても丁寧に曲の解説とか色々してくれて、ベルナルダを物凄く評価して、リサイタルの後は「こんなに良い演奏会の後は、絶対にいかに真剣に聴衆が喜んだか知らせるべきだ!」と言って恥ずかしがる研修生をひきつれて楽屋まで皆で挨拶に行きました。

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