音楽人生

心の余裕、時間の余裕

金曜日に、最後の授業を終えた。 まだまだ学期が終わったわけでは決して無い。 教えている授業の期末試験は来週の水曜日。 火曜日は補習授業も行う。 この授業のプロジェクト採点、期末の採点、そして演奏会批評の採点。 そして最終の成績をつける。 さらに、博士課程自由研究はまだまだこれから。 収録したヴィデオの編集がこれから始まるのである。 そして、今年東京とパリの学会で行う自分の研究発表の仕上げ。 ヒューストンを経つ予定の5月中旬までに形を付けておきたい。 研究を手伝ってくださる教授も、文献も全てヒューストンにあるから、である。 それから今年のリサイタル・プログラムの準備。 練習も勿論なのだが、招待状に付帯する手紙とか、プログラム・ノートとか、 チラシに関するメールのやり取りとか、中々大変。 今年の日本帰国は6月下旬。 東京大学での研究発表が6月28日。 そして去年に引き続き6月30日にはブルガリア人チェリスト、 ラチェザール・コストフ氏との共演が静岡の金屋である。 今年は自分の独奏会は7月6日にみなとみらい、7月26日に千葉の美浜文化ホール。 その他、今年3年目になる横須賀ゆかりのピアニスト・グループ、スカぴあの ピアニストたちの共演、ピアノの祭典の参加が7月13日。 さらに、スカぴあ直後からパリに出発、パリでの演奏会が17日、そして研究発表が21日くらい。 そしてぎりぎりまでパリに居て学会に参加し、帰ってきて直後に美浜文化ホールでの独奏会。 さらに、不在中のアパートを短期入居者に貸し出す。その手続き。 そしてその間の自分の荷物の始末。倉庫を借りるのか、友達の家に運び込むのか。 そして、9月23日、25日、27日に行われる博士課程最終試験のための試験勉強。 落ち着いて、一つ一つこなす。 それぞれの時間、やっていることに集中して、効率よくこなして行く。 今までにも、こういうスケジュールは良く在った。 その度に乗り切ってきた。 周りの友達も本当に目が回るくらい世界中を飛び回りながら練習と演奏と勉強をこなしている。 大丈夫、大丈夫。深呼吸。

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新緑、学期末、税金申告、その他色々

学期末。後一週間でクラスが終わる。 その後「期末試験勉強期間」そして「期末試験期間」が在って、学期が正式に終わるのが5月15日。 後ちょっと、後ちょっと。 そう言う一番忙しい時に、税金申告の締め切りが4月15日。 昨日の夜はとっくに真夜中を過ぎた時間までかかって、税金申告を済ませた。 少なくともインターネットで全てを申告できるようになってずっと楽になった。 一年分のレシートを見返しながら色々な思い出がよみがえって来る。 一年と言うのは長い時間だ。 そして新緑はもう段々、新緑と言えない濃さに染まってきている。 色々あるのだが、でもこの頃また一日数時間ずつ練習が出来るスケジュールになってきた。 きちんと練習できた日は自分が本当の自分に戻る。 私はやっぱりピアニストである。

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近況報告

何だか走り回っている。 最近のプロジェクトについて報告 1.博士課程自由研究。 これは、卒業後自分のアピールに役立てるための何かをする。CDを作る人も居るし、コンサートを企画・実行する人も居るし、色々ですが、私はロサンジェルスの日本語テレビ・チャンネルで隔週の放送を行った「ピアノの時間」の英語版をYoutube用に製作することにしました。ライス大学にはカメラやマイクを貸してくれ、その編集などをするプログラムも全てそろっているDigital Media Centerなる素晴らしい場所があって、そこの機材と人材(そう言うことに詳しいスタッフがやさしく、かつ辛抱強く、私のようの機会音痴のお手伝いしてくれます。)を多いに利用することを見込んで計画したプロジェクトでしたが… 最初の撮影は3月半ば。丸々一週間費やしまし、編集に8時間くらい使ったところで、音源に問題があること発見。音源の問題を取り除くための色々なソフトウェアを物色、断念。 先週末、またもや丸々一週間費やして撮影。今度は慎重に、音源のレヴェル、マイクの位置など、DMCのスタッフに教えてもらったとおりに全てをしたのですが、月曜日に撮影を終えたほやほやの録画を編集のため、DMCに立ち寄って仰天!全く同じ音源の問題が。。。 翌朝(火曜日)、DMCのスタッフのいたってのお願いで学校の練習室で実験撮影。スタッフ二人が担いできた何台ものカメラとマイクを全てセットアップして撮影。消去法で、問題は私の使ったカメラに在ったことが判明。もっと新型のカメラとマイクで雑音が削減でき、音量ももっと自由にコントロールが出来る、と言うことで、そのまま撮影に突入。 その翌日(水曜日)火曜日の撮影の結果を編集するために4時間。しかし、15エピソード録画したうちの一つのエピソードを編集し終わったところで、友達や教授に意見を求めたところ、ピアノの悪質、練習室と言う環境の味気なさ、カメラ角度、光度、さらに私の化粧、洋服など色々な問題が指摘され、折角撮ったこの撮影もチャラになることに。 今週末、また撮影予定。 2.博士課程総合試験の準備。 来年の期末、私は博士課程の総合試験を受ける。 その為に毎週一回、同級生と勉強会をしている。 総合試験準備のために音楽史から山のような例題をもらっている。 それを役割分担して一つずつ回答のノートをまとめ、発表し合いっこする。 しかしこれらの例題は非常に大きい。 昨日の私が担当した質問。 1.ピアノの楽器の発展と、それに伴うピアノのためのジャンルの発展について述べよ。例:ソナタ、性格的小品、エチュード、超絶技巧作品 2. 20世紀初期の作曲家の進展とその歴史的背景を述べよ。例:ストラヴィンスキー、ショーンベルグ、ヒンデミット、スクリャービン、R. ストラウス。 一つの質問に対する答えを出すためのノートが、どんなに大まかにまとめても約5ページ。そのノートをまとめるための文献を読む時間が、それぞれ約8時間ほど。。。半徹はしょうがない。 3.夏の企画、もろもろ。 この夏、私は7月とその前後の少しを日本とパリで過ごす。今年13年目、毎年恒例となった日本での演奏活動に加え、今年は学会での研究発表、さらにパリでの演奏、研究発表もある。パリに行くための滞在場所(演奏もあるので、ピアノがある間借り)確保、日本でのプログラムのチラシのデザインのための協議、選曲の詰め、など色々なメールが飛び交う。 さらに毎週の教え。月・水・金の担当している音楽理論のクラス、さらにプライヴェートの生徒のレッスン。 自分の練習時間、睡眠時間、食事時間が、もうほとんど取れていない状態です。

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演奏の翌日

演奏会はどういう結果でも非常な集中と凄いエネルギーを否応無く要します。 特に昨夜の演奏会の様な演奏会、ただ要領よく『仕事』 -正しい音を正しいタイミングでそれまでの音楽人生で培った音楽的センスを応用して演奏すること― するのでは無く、それまで培って来た自分の音楽的センスと正直に見直し、自分の音楽に対する理解を出来る限り事実確認し、一つの曲、一つのプログラム、一つの演奏会場に置いてもう一度音楽に置ける自己のセンスと言うものを確立し直すような演奏会の翌日は、くらげ状態です。 演奏会は成功だったのです。大成功と言っても良いかも知れません。教授が何人も来てくれた他、学校の友達、シェパード音楽学校に関心を持つ沢山のコミュニティーの方々、日本人コミュニティーの方々、教えているクラスの生徒、多くの方に聞きに来ていただき、最大級の祝福を頂いて、喜んでいただきました。この演奏会のために曲を書き下ろしてくれたクリスは、「自分の曲がこんな素晴らしい演奏と演奏家に恵まれるのを生で聞けるのは一生に一度かも知れない」とまで言ってくれました。一緒に打ち込んだ共演者も笑顔で抱擁を交わして、演奏後の楽しい食事会では笑い声が絶えませんでした。でも、まだまだ課題は残っているのです。私は本当に演奏に打ち込んでいる時、自意識に負けてポっこリと音をミスしてしまったりします。ここぞ!と思うところを上手くこなして一瞬気を抜き、その瞬間に音をミスしたり、タイミングを逃してしまったりすることもあります。その自責の念に駆られてくらげになってしまうのか、くらげになるくらい疲れているから、どうしてもネガティブ思考になってしまうのか… でも、「くらげ状態」に甘んじている時間は最小限にしなくては。明日はもう一つの世界初演があります。締め切りの迫るペーパー、この夏のプログラムの練習開始、税金申告は4月15日、そして勉強、勉強、勉強、練習、練習、練習! 人生が一つの演奏会ごとに終わっていたら大変です!演奏会は通過点、長い音楽人生の成長の過程の一ページでしかありません。さあ、朝は日光を浴びてキャッチボールをして、汗を書きました。このブログを書きながら、甘い物も食べました。さ、さ、さ!頑張るぞ!まだまだ、まだまだ人生は長いのです!これから色々楽しいことがあるのです。

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今朝、今日、これから

朝食を取りながら、このブログを書いている。 朝食は具の方が汁よりずっと多い味噌汁!ちゃんと煮干で出汁を取りました。 具にはは人参、玉ねぎ、長ネギ、えのき、干ししいたけ、マッシュルーム、サツマイモ、キムチ、ワカメ、そしてキムチと卵! この頃忙しくて一日2食が多いので、食事の時は努めて健康的にバランス良く頂くよう、心がけています。 今日は11時から1時まで、3月17日の世界初演のためのリハーサル。ヴァイオリンと、打楽器とハープシコードのための曲で芭蕉の4つの俳句に基づいた、4楽章の曲です。5と7をリズムと拍子に多分に用いているほかは特に日本的なところが在る曲ではありませんが、とても軽快な楽しい曲。私の学校の音楽理論の教授による作曲。この初演で共演させていただくヴァイオリン教授が委嘱したそうです。 1時から2時までは私自身の「非音楽専攻のための音楽理論」の授業の中間試験! 対位法の試験です。ルールがいっぱいあるので、生徒も大変。 2時から4時までは3月15日にある室内楽のリサイタルのためのリハーサル。クラリネットとチェロとピアノのためのトリオと言うのは、あまり多くないのですが、ベートーヴェンの若い作品11、晩年のブラームスの作品114がそれぞれピカイチです。約100年を隔てるこの2曲の比較検討を通じて、この二人への考察、さらにこの二つの時代の考察を深めるのは面白いです。そして、このリサイタルでは私の2年先輩の音楽博士、クリス・ウォルクザック氏によるクラリネットとチェロとピアノのための「Animusu non Regimusu」の世界初演もあります。3つ合わせて、1798年から2013年まで300年以上をカヴァーしているのです。感慨深いです。 その後はスケジュールは空いていますが、する事はどっさり!3月15日のプログラム・ノートは絶対書かなければいけません。生徒の試験の採点。練習も3月15日と3月17日の曲だけではなく、この夏のプログラムもそろそろ譜読みを始めています。3月29日に第一稿が締め切りのプロコフィエフのオペラ、「三つのオレンジへの恋」に置ける日本の影響のリサーチ(まだオペラそのものも見終えていない!)。そして勉強!来年の博士課程の最終試験への試験勉強が中々まとまって始められていないのが、そろそろ気にかかり始めています。さらに、博士課程の自由研究でYoutubeに載せるヴィデオを自分で録画・編集・公開することになっています。先週の日曜日に約8時間かけて15エピソードを録画、月曜日と火曜日で計8時間かけて編集したのですが、昨日の夜はじめてヘッドフォン無しで自分のノートパソコンのスピーカーで再生してみてびっくり!音がとても遠い。どうしたら良いのでしょう。多分、音声を画像と切り離し、なんらかのソフトウェアで加工してノイズを減少、音声を大きくした後、もう一度画像に合わせるのだと思いますが、そうするとしたら、8時間の編集の苦労は水の泡になってしまう可能性が… ここにサンプルを貼り付けます。読者の誰かで、こう言うことに詳しい方がいらしたら、アドヴァイス、お願いします。 音楽人生、冒険に満ち溢れています。今日も、頑張るぞ!

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