音楽人生

明日、NYに飛びます。

昨日は日帰りで東北の被災地の一部を見て回りました。 現地で「がんばろう、岩沼!」と言う民間ボランティア・センターで積極的に活動をしていらっしゃる、大友健さんに車で案内をして頂きました。何キロにもわたってなぎ倒されている海辺の松林、ぐにゃりとねじ折れている電柱柱、ぐしゃぐしゃになった車、塩水に浸されてもうダメになってしまった農地、津波に半分持っていかれたお家の残りの半分はかつての平和な家族の生活を思わせる座布団や人形、炊飯器などをそこらじゅうに撒き散らして、静にたたずんでいます。かつてはお家が密集していた、と大友さんが説明してくださるのですが、それが想像できないほど、その半分のお家は、「点在」と言う感じで、似た様な数少ない残ったお家と、平地の中にさびしく残っています。車の窓から見るそういう惨状も物凄いものでしたが、大友さんが少しずつお話くださる震災からこちらの話の数々も心に残りました。 明日アメリカに発ちます。ご報告が遅くなりますが、明日の飛行機内、そしてアメリカに帰ってからもう少しきちんと写真と一緒に記事を書きます。 大友さんが、昨日一日の訪問について、ブログを書いてくださいました。 http://blogs.yahoo.co.jp/kenootomoken/27932760.html

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被災地に義捐金を持って行きます!

昨日の夜のジャズスポットCandyでの演奏も無事盛況のうちに終わり、 私の今回の日本での5回の演奏会は全て終了いたしました。 壇上から皆さまにお約束したとおり、 CD51枚の売り上げの半分と、経費を差し引いたティケット売り上げの半分を義捐金とします。 壇上では「日本赤十字に」と申しましたが、 その後多数の方々から日本赤十字に集まったお金がまだ現地に届いていないことを伺い、 私が直接被災地に持っていくことにしました。 6月7日の火曜日に、日帰りですが、被災地に参ります。 すでにボランティアとして数回行っている看護婦のおばについていきます。 避難所に自治体などがあれば、そこに現金として手渡してきたい、と思っております。 当地での体験はまたブログに公表いたします! 行ってきます!

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人生交差点

急に数々の選択肢、可能性が提示され、 そのどれを選んでも自分の未来が大きく影響されるような気がして、 一瞬おののいてしまう。 今日はそんな日でした。 だから、海を見に行きました。 ちなみに練習はかなりいい感じです。 明日は千葉は稲毛おジャズスポット「Candy」にて、演奏会です。 19時開場、19時半、弾くのが物凄く楽しみです。

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本番の録音を聞く、ということ

自分の録音を聞く、特に本番直後に聞くのは、はっきり言って苦しい。自分の声の録音を聞くような、「気恥ずかしい」と言うような生ぬるい言い回しでは表現しきれないような、歯がゆい、いたたまれないような、居心地の悪さ。そして「失敗した」とまだありありと覚えている箇所に近づく時の、逃げ出したく成る様な気持ち。でも、特に同じプログラムでもう一度本番を控えている今みたいな状況では、ダントツ一番の勉強方であることには、間違えない。今日は、腹を据えて、この間の日曜日のみなとみらいでの演奏会を聞いてみた。 ゴールドベルグに置いて私の次の課題は、「縦」の要素と、「横」の要素のバランスである、と自覚した。「縦の要素」に含まれるものは、落ち着いた、しっかりと時を刻む拍、縦に重なる(同時に鳴る)音の成すハーモニー、そして旋律と旋律のかもし出す対位法。「横」の要素ははしっかりと一つの音から次の音へと紡がれて行くメロディー、そして全体の構築を浮かび上がらせる方向性。日曜日の演奏では私はあまりにも「横」の要素にばかり気をとられて、「縦」が足りず、結果前倒し的な演奏になっていた。 リストにはもっとメリハリが必要だ。歌舞伎の見栄を切るときのような、潔い「動」と「静」対象。そしてリストでは「縦」と「横」の境界線をもっと意識的にあいまいにして「斜め」の要素をところどころ作らなければいけない。それは、メロディーとハーモニーの境界線が無くなる時。拍の揺らしがメロディーと絡み合う時の事だ。 録音を聞いていて、拍手の合間お「ブラヴォー」、そして暖かい拍手の、その長さに救われた。今週の土曜日まで、もっとがんばる!

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