美笑日記7.25:日本の音色
私はこれからどうやって今までアメリカで経て来た自分の修行や人生と、日本人としての自分の価値観の折り合いをつけて生きてくのか。
専門家の集まりでいろんな観点の橋渡しをする事が出来るのは、感性や聴く姿勢や表現力を教え込まれた私の様な音楽家なのでは?プレゼンでそう話し、更に音楽の効用の研究と教育・医療・地域活性化政策などに於ける応用成功例をご紹介しました。
練習というのは、何がどうして出来ないのかを解明し、解決するプロセスです。だから最初から最後まで曲を弾き通すのは、本当の練習ではないんです。「難しい」「出来ていない」と自分の中で正直に認めて向き合うのは、中々出来ないものです。
もう二度とあり得ない今この瞬間のあなたと私は、慈しむべき偶然。祝うべき奇跡。愛でるべき運命。そして結局音楽というのは、そういう慈しみや祝いや愛でるという行為の体現なのではないでしょうか?
古今東西、文芸を通じた精神鍛錬に心身を捧げる人間というのはどの世にも必要なんだ、と。武士道が21世紀の世界の人生訓と成り得るように、ピアノの道は西欧と東洋、英語と日本語、論理と心、体制と個人との橋渡しを担えるはずだ、と。
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