June 2009

障害者施設、ワイワイクラブにて、訪問演奏

今日は、色々な障害を持つ方が通われる、デイ・ケア・センター「ワイワイ・クラブ」での訪問演奏を行いました。 ワイワイ・クラブではメンバーの皆さんを中心に焼き菓子、パンなどが出されるキャフェ、 そしてビーズなどで作られた小物の展示販売もあります。 http://www.geocities.jp/yycyyh/ そこで、演奏前のお昼ごはんで頂いた、焼きたてのクロワッサンは 私がパリ以外で食べたクロワッサンの中で一番おいしかった、と断言できます。 それから、野菜カレーのデーニッシュ、紅茶メロンパンも本当に美味しかった! 演奏会では、みんなと会話をしながら、曲を弾きすすめました。 はじめにみんなに、フレーズ=呼吸、拍=脈、と言う話をして、 バッハの前奏曲一番をみんなと深呼吸しながら弾きました。 弾き終えたら、kさんが 「疲れがいやされる感じでした。まるでコーヒーをゆっくりと飲みながら聞いていたような・・・」 と、しみじみ言ってくださって、それがとても実感がこもっていたので、みんなで共感して笑いあいました。 びっくりしたのは、 「楽しいベートーヴェンと悲しいベートーヴェンとどちらが聞きたいですか」 と問いかけ、悲しいベートーヴェンの例として、有名な「月光のソナタ」の最初の数小節を弾き始めたらば、 一人のメンバーが 「いやだ、怖い、それは無理です、その曲はいやです」 と、すごくはっきり拒否反応を示したことです。 月光のソナタは有名だし、同情しやすい感情を提示するので、みんなに喜んでもらえるかも、 と思って弾こうかな、と思いましたが、 でも確かにこの曲は「怖い」です。 私はもうあまりにこの曲になじみ過ぎて、この曲を「怖い」と思う気持ちを忘れていた。 そして、そういう風にはっきりと感じてくれて、その気持ちをコミュニケーションをとってくれるのは、 常識に縛られる「常人」では難しいことで、それをはっきりと示してくれるお客さんと音楽を分かち合えたのは 私の幸せです。 そして、「月光のソナタ」の代りに「ロンドハ長調、作品51-1」を弾いて差し上げたら、 「月光のソナタ」を嫌ったその方が 「ああ、良かった~」 と本当に満面の笑みを浮かべて、椅子の中で姿勢を崩して喜んでくださったので、 私も本当に嬉しかった。 そのあと、ラヴェルの「優雅で感傷的なワルツ」からの抜粋や、 ドビュッシーの「月の光」そして、スクリャーヴィンの「左手の為の夜想曲」など、 一生懸命弾き、一生懸命聞いてもらいました。 今日は、いろんな人から「ありがとう」と言ってもらったけれど、 私の方こそ、「ありがとう」です。

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練習

今日は、一日練習日でした。 明日、障害者施設での訪問演奏、そして明後日は美術館での独奏演奏会と言うことで、 本当はそのプログラムの練習だけなら気楽なのですが、 実は今月末からタングルウッド音楽祭の研究生として、 2か月間ほぼ毎日なんらかの新作演奏があり、 その楽譜の一部が郵送されてきたのが、5月末。 かなり高度な現代曲のソロもいくつかあり、その譜読みを進めているほか、 11月にまた独奏会があるので、そちらのプログラムの譜読みもそろそろ始めないと。。。 と、言う感じなのです。 10時から5時まで、おひるとおやつを除き、みっちり練習。 帰り道は電車で爆睡しながら、練習の夢を見ていました。 少しは復習になったかな。 今回晴れてクライバーン・コンクール優勝の辻井さんは、目が不自由なのに、ほとんどの音を聞いて拾えるそうです。 楽譜が見えるから、見えなくなるもの、って何かな、と考えながら練習しました。 意外にそういうものは多いのかも。

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いきなりですが、聴衆求人!

はじめまして、ピアニストの真希子です。 ロサンジェルス在住ですが、今現在は毎年恒例の日本での演奏活動を行うべく、里帰り中です。 いままでに3回のサロン・コンサートと小学校での訪問演奏を終え、 残るところは金曜日の障害者施設での演奏会一回と、 横須賀の現代美術館「カスヤの森」(http://www.museum-haus-kasuya.com/index00.htm) でのリサイタル一回のみとなりました。 「カスヤの森」でのリサイタルは、諸事情、手違いで、いつもどおりの宣伝が行われておらず、 当日の入りが少し心細い、今日この頃です。 プログラムは、古典を代表するモーツァルトとベートーヴェン、印象派を代表するドビュッシーとラヴェルを比べてみるような、設定になっています。 場所:「カスヤの森」現代美術館 (JR横須賀線、衣笠駅より徒歩12分) http://www.museum-haus-kasuya.com/index00.htm 時間:6時半(より少し遅れます)開演、休憩をはさんで2時間弱のプログラム 曲目:ベートーヴェン、ロンドハ長調、作品51-1、モーツァルト、イ短調のロンド、ドビュッシー「映像一巻」、ラヴェル「優雅で感傷的なワルツ」、スクリャービン、他 ピアニスト:私、平田真希子、http://makikony.cool.ne.jp/ ティケットのご予約、ご質問: (045)826-2348、またはメール、jhirata@c3-net.ne.jp) ぜひ、お越しください。

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