寝てました。
今回の風邪にはかなり手痛くやられてしまった。 日曜日以降、ほとんど練習していない。 月曜日に行った医者では「回復に2週間かかると思ってください」と脅かされた。 「11月14日にリサイタルがあるんですけど。その後17日に日本に行くんですけど。。。」 と言ったら、「う~ん、ギリギリかなあ」と言われてしまい、結構ショックだった。 でも、考えようによっては、もっと迫ってから風邪をひくよりは、まあ良かったのかも。 しかし、こんなに脅かされたから、完治するまで大事を取って安静にしている。 いくらでも眠れる。 やることは沢山あるのだけれど、全然焦燥感がわかない。 やはり、気分が悪いのだろう。 私は、月曜日に物が飲み込めないほどのどが腫れて、不便だから病院に行ったが、 そこで「熱、ありますね~、38度3分。」と言われてびっくりしたほど、ある意味、鈍感である。 だから、自分が病気なのか、単に怠けているのか、良く分からない。 でも、病気じゃなかったらこんなに差し迫っているリサイタルを前に、練習したくなるだろうと自分を信じて、 腹をくくって、寝たいだけ寝ている。 こうしてブログを書きたくなっただけ、ましである。 こういう時、先輩の武勇談を思い出すと、勇気づけられる。 例えば、私が高校時代お世話になったジュリアードのフェーバー先生は、 コンチェルト・デビューの一週間前に盲腸炎をやって、 手術後必死で楽譜を読みながら、ベッドの中で頭の中で練習した話を良くしてくれた。 皆、熱があっても、失恋しても、いや、そういうことがあるからこそ、演奏を続けるのだ。 それが、きっと本当に正直な音楽なのだ。 音楽人生、音楽=人生、である。