February 2011

アメリカ政府が政府機関を閉館!?

来週末、金曜日と土曜日に国会図書館のクーリッジ演奏会場で演奏予定の私たち5人に こんなメールが届きました。 「土曜日の午前零時に政府機関が一斉に閉館になる可能性が今日図書館に通達されました。 これは在り得る可能性としての事で、多分大丈夫ですが、 図書館が閉館になれば当然演奏会もキャンセルになります。 今、政府機関以外の演奏会場を検討中です。」 昨夏日本にいた時もニュースは「仕分け人」の話題で持ちきりでしたが、 今、アメリカでも多額な負債対策に関して色々な意見の食い違いから 非常事態が起こりえる、と言うことらしいのです。 この頃忙しくて、ニュースに関して全く無知になっていた私は寝耳に水で 昨日は一生懸命ニュースを見たり、新聞を読んだりしました。 この土曜日に政府機関が一斉閉館する可能性は今ではゼロに近いようです。 良かった、良かった。

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摩天楼を空から見下ろす

今週末からライス大学は一週間の春休みです。 私たち、国会図書館プロジェクト・チームの5人はリハーサルと2回の演奏の為、 水曜日からワシントンDCに入ります。 ライス大学は太っ腹な事にヒューストンから東海岸までの往復航空券と 食費を含む経費用のお小遣いを少々くれました。 私はこのチャンスを利用して、学校でのクラスやリハーサルを金曜日に済ませ、 今朝7時半の飛行機でヒューストン発、正午にNYに着きました。 それまでが死に物狂いでした。 金曜日に一つ大きな音楽学理の宿題提出が在り、 ゴールドベルグ変奏曲のアリアをシェンカ―と言う学者のメソッドを利用して分析、 その分析結果をグラフにして提出。 さらに、春休み明けに一つ大きな締め切りが在り、 このプロジェクトには6冊の重~い教科書が必要だったので 私は是非とも出発前にこのプロジェクトを終わらせたかった。 6冊の教科書を東海岸に持って飛ぼうと思ったらスーツケースが不可欠。 最近飛行機会社は国内線はお預け荷物は23ドルも加算するし、 何しろそんなに重い物をわざわざヒューストンからNY,さらにDCに持って行くなんて馬鹿げている! と、言うことで死に物狂いの半徹だったのです。 このプロジェクトは「クラス教授法」と言うクラスの物で、こう言う課題です。 音楽学部の学部生と言うのは、基礎音楽理論のクラスが必修となります。 その音楽理論の教科書と言うのは実に何十種類とあり、それぞれが方針、優先順位、など違います。 私たちは先生の選んだ5冊の音楽理論の教科書、さらに自分で選んだ教科書一冊を比較検討し、 それぞれの教科書について3ページのリポート、そして比較検討に3ページのリポート、 最後にこれらを全て1ページにまとめて、提出するのです。 寝不足のせいだったのか、それとも自分は意外と視覚系の学習タイプなのか 印刷の色(大事な用語が色でハイライトされている)とか、表のサイズとかが、 教科書を並べてみればみるほど、大事に感じられてきます。 私は子供の頃は叱られるほど本を読む、「本の虫」だったのですが、 叱られても読みたいのは物語で、こう言う技術的な説明の文章は短くて簡潔な方が良い! 箇条書きは素晴らしい!表はもっと素晴らしい! 言葉でだらだら説明されると、どんどん眠くなって来るのです。 兎に角、そう言うことで昨日の睡眠は真夜中から3時半まで。 3時半に起床して、5時半出発まで荷造りしながら何とかプロジェクトに晴れて形を付けました。 NYでは久しぶりに思い切り練習、そして寝不足解消、友達に会う、など予定ぎっしりです。

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本番前の昼寝、本番翌日の昼寝

本番の日、可能な限り私は心して昼寝をする。 私は朝方人間なので、夜に体調・気力のピークを持ってこようとすると昼寝が必要になる。 昼寝は15分で良い。 本番前の夕食は夕方四時ごろ取る。 その後、ゆったりした気持ちでパジャマに着替えてカーテンを閉めて、寝てしまう。 何故か、私は目覚ましを必要としない人間である。 15分で起きようと思ったら、絶対15分で目が覚める。 特に本番前は一分と狂わない。 やはり神経が研ぎ澄まされているのだと思う。 その後、シャワーを浴び、身支度をして、会場に向かう。 翌日は大抵放心状態である。 本番後の脱力感と言うのは、中々例えようの無い物である。 本番直後は興奮していて、仲間とのおしゃべり、反省会などで盛り上がる場合が多い。 帰宅は遅くなるし、その後就寝の前も気を静める時間が必要になり、就寝はかなり遅くなる。 寝不足もあるし、解放感、喪失感、こもごもで翌日は大抵抜け殻状態である。 昼寝はする時も、しない時もあるが、今日は午後のクラス中ノビタ君状態の自分を発見、 クラス後、練習の予定を撤回し、帰宅して昼寝した。 久しぶりに1時間昼寝してしまった。 昨日の本番はDCに向けての準備の本番で、これからまだまだリハーサルが続く。 それからまだまだ宿題、締め切りが大量にある。 気持ち新たに、頑張る。 ちなみに昨日の本番はお陰さまで盛況の内に終了。 まだまだ課題は多く残すものの、多くの仲間、そして教授たちに出席して頂き、楽しい演奏会でした。

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ライスのダンカンホールにて、明日(2・22)演奏!

アメリカの国会図書館(Library of Congress)での演奏を3月4日と5日に控え、明日はそのスポンサーであるライス大学でのお披露目演奏会をやります。 時; 2月22日(火)8時 場所; 音楽部のビルである、Alice Pratt Brown BuildingのDuncan Hallにて。 入場料; 無料! プログラム; 「アメリカの室内楽」 サミュエル・バーバー"Souvenirs"、チャールズ・アイヴスのピアノ三重奏、チャールズ・ハルカ”Round and Round"(世界初演)、レベッカ・クラークのピアノ三重奏。 ヒューストン近辺にいらっしゃる方でこのブログをお読みの方、そしてご興味のお在りの方はお友達をお誘い合わせの上、是非いらしてください! このプログラムは国会図書館に作曲家の直筆の楽譜のある曲(アイヴスだけはスケッチのみ)に集中しています。私たちは国会図書館でこれらの直筆の楽譜を勉強することにより、演奏の解釈を深めることを務めてきました。さらに、作曲家の手紙をよんだり、作曲家と交流の在った個人スポンサーや他のアーティストの事を学ぶことによっても曲の書かれた歴史的背景をより深く理解し、解釈につなげるべく、勉強、協議、そしてリハーサルを重ねてきました。 ヒューストンだけでは無く、ワシントンD。C。近辺にお知り合いをお持ちの方も、宣伝のお手伝いを頂ければ光栄です。国会図書館のCoolidge Auditoriumでの演奏会のカレンダーのリンクを貼り付けました。 ”Shepherd School Concerts"の所をご覧ください。 http://www.loc.gov/loc/events/index.php?mode=detail&date=1298955600 こちらは3月4日(金)の正午からの演奏と、3月5日(土)の二時からの演奏です。 どちらも入場は、Coolidge Auditoriumの長年の伝統に従い、無料になっています。

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和歌をアメリカで読む。

私と一緒に博士号を始めた作曲家のベン君は、学部生の頃一般教養のクラスで習った和歌に曲を付け、さらに色々な友達にその和歌を解釈し、訳してもらって物に同じく曲を付け、一つの組曲としたいそうだ。彼が選んだ和歌は以下。 Hachisuba no / nigori ni shimanu / kokoro mote /nani ka wa tsuyu o / tama to azamuku これは『henjo』と言う人の和歌だそうだ。 私は中二の六月に日本を去って以来、日本語のクラスなど一つも取ってもいないし、古文と言うのは憧れは在るが、チンプンカンプンで在る。和歌も57577であること、季語を入れること位は知っているが、henjoと言う人はどう言う漢字なのか、いったい何者なのかも分からない。さらに、こうやってローマ字で書かれた和歌と言うのは、漢字が無い分余計に分かりにくい。しかし、「日本のWAKAに曲を付けたい!」と言うベン君の心意気は嬉しいし、多いに応援したい。 頑張ってグーグルを多いに利用し、ベン君を助けるべし! 助っ人募集。 アメリカでは高校の世界文学の所ですでにHAIKUをやる。そして俳句の英訳程笑えるものは、正直言って中々無いと思う。例えば、「古池や、蛙飛び込む、水の音」と言うのは良くアメリカの教科書に出てくる俳句だが、その訳しは以下。 The old pond; A frog jumps in – The sound of water. 何だか、わびもさびもシューっと蒸発してしまった様な良く言えばカラリとした、悪く言えば「だから?」と言う様な訳しで在る。でも、実に直訳そのものだ。それでも高校の教科書にわざわざ日本の俳句を一々紹介するのは、やはり日本の文化や歴史がそれなりに評価されている、と言う事なのだろうか。。。? 頑張って良い訳をベン君に提出する!

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