July 31, 2015

ヴェニスより。

10時半にヴェニス到着予定だった飛行機は、 悪天候の回復待機のため、ボローニャに一旦着陸してしまい、 そこからまたヴェニス空港まで戻ったのがすでに午前一時半すぎ。 Airbnbで予約していた旅路の一晩下宿を反故にして、空港で寝てしまおうかとも思ったけれど、 それもなんだか侘しいし、一大決心をして真夜中の大冒険。 酔っ払いに抱き付かれたり、ちょっと怖い思いをしながら着いたのは、 私のAirbnb体験では一番(お金儲けのためにやっています)色を濃く出した、 50代夫婦の安宿。 8畳くらいの部屋に簡易ベッドを4つ押し込んで、3つにはすでに若者3人がぐっすり寝ている。 「このベッドがあなたの」と言われたベッドには先客の猫が、押しても引いてもびくともしない。 眠りこけている。 確かにVenice近辺では破格だったけれど。。。 猫に遠慮しながら、それでも爆睡した翌朝はでも、すっごく楽しかった。 午前3時過ぎに私が叩き起こしたため、機嫌がものすごく悪かったおばちゃんは 3時間かけて作ったという自家製のジャムとすごくおいしいカプチーノで朝食をもてなしてくれる。 もう一つの個室に泊まっていたデンマークから来たアベックとの会話が弾む。 大学一年生を今終えたばかりだと言うけれど、もう23歳。 デンマークでは高校を終えてから、アルバイトをしたり、世界旅行をするために 政府から給費が出るらしい。 「可愛い子には旅をさせろ」と言いますよね。 デンマークはそれを実行していて、自国の教育方針を誇りにしているらしい。 このカップルも自然の中のサヴァイヴァル訓練を一年やったり、アメリカを半年横断旅行したり、 色々やっていた。 音楽が好きだそうで、昨日ヴェニスで行ったヴィヴァルディの演奏会のプログラムを見せてくれた。 ヴェニスでヴィヴァルディ―…乙ですね~! 私との相部屋で一緒になったのは、韓国から来た女の子二人組。 フランス、チェコ、イタリア、と14日間のヨーロッパ旅行をしているらしい。 デンマークのアヴェックに誘われて、音楽祭に向かう前の数時間をバスに乗ってヴェニス探索。 さすがに水の都! (この方向)と確信を思って歩いていくと、突然道が水に面していて、それ以上行かれなかったりする。 でもどこをまがっても歴史を感じる。 歴史を売り物にしている街って、どうやって発展すればよいんだろう。 何を指針に指定行けば良いんだろう。 え!?それってクラシック音楽も同じですって!? すばり。。。 これから行く音楽祭ではインターネットが無料でも無いし、 あんまり無いようなので、ブログ毎日更新は無理かもしれませんがご心配なさらずに。 いってきま~す!

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ベルギー、ブラッセルより。

今日は正午過ぎの飛行機でマドリッドからヴェニスに行くのに、ブラッセル経由。 ブラッセルで5時間あった。 ちょっと迷ったけれど、やっぱり空港を出て、街を見に行くことにした。 気温は摂氏18度。 皆日本の秋のかっこう。 そして思いがけない観光地。 いたるところにチョコレート屋さん、ワッフル屋さん、Belgian Frites(要するにフレンチフライだけれど、マヨネーズをかけて食べる)…、そういえばベルギーはビールも有名。 でも、なんかみんな楽しそうでないのは、空がどんより曇っていて、外が肌寒かったから? こういう風に知識不足で、印象と独断と偏見だけで国柄に意見してしまうのは非常に危ない。 物凄い大聖堂や、金ぴかの劇場や教会に囲まれた広場、 市場が開かれるにぎやかな市場など、色々見て回ったけれど、 その人ごみに反比例して、なんだか暗い印象なのは、 私が疲れていたから?。。。だけとも思えない。 ドイツ人のファンタジー作家、ミヒャエル・エンデの『モモ』をご存知の方々には 『灰色の男たち』に毒された後の街、という感じがした、と言えばわかっていただけるだろうか? 町並みも建築物がとっても面白かったけれど、窓が敗れたまま放置してあるもの、 壁がすすけて歪んでいるもの、そういうのが目についた。 華やかな大聖堂から道一本入ったら、ドキッとする数のホームレスがたむろしていた。 たまたま、かも知れないけれど。 れっきとした観光客として、Belgian Fritesを注文してみた。 お店のお兄ちゃんも不愛想。 半分食べて、道端に座り込んでいた親子のホームレスに 「食べ残しで悪いけれど」とあげたら、6歳くらいの女の子ががっついて食べた。 お母さんに感謝された。 今夜はヴェニスで一泊します。

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