今日はロサンジェルスのアーツ・ディストリクトにあるギャラリーに行ってきました。来週収録する作曲家エルンスト・トッホのお孫さんがトークにご招待してくださったのです。下にチラシを掲載しましょう。
ギャラリーで個展を開催中のフェデリコ・ソルミ氏と文芸評論家(お孫さん)の対談、というイベントです。フェデリコ・ソルミ氏の経歴や作品について調べても、絵描きだけれども3DやCGやVRやを使って...と余りイメージが掴めません。でも乗り掛かった舟だ!ご招待して頂いたので、ありがたく行きます。
アーツディストリクトも端っこの方の随分工業地帯的なところにある、倉庫を改良した様なギャラリーです。到着するまでGPSが間違えたのではないかと不安でした。ドアを開けるとお客さんが沢山入っていてびっくり!(これなら演奏会もできるじゃん!)マスクをつけていない人もいます。CDCが「ワクチン接種後2週間以上経った人はマスク無しでOK」と出したので。私は2週間経っていますが、マスクはちゃんと付けます。
「テクノロジーは苦手なんです。」と開口一番のソルミさん。でも無声映画の大げさな表情や、ゲーミングでの架空現実が現代社会に及ぼす影響の考察の結果、こういう媒体になったのだとか。CG(コンピューターグラフィックス)の技法で、まず役者さんの体型を3次元的な立体的な画像に起こし、これらの線を役者さんの動きに合わせて自由自在に動くようにしたあと、この線に手描きの色々な体の部位を重ねていきます。
論より証拠。今日撮った写真や動画をVlogにまとめました。ご覧ください。
VR(ヴァーチャル・リアリティー、仮想現実)で絵の世界に入り込んで自由自在に動き回る事もできます。ゲームで使うような操作機(ジョイスティック)を使って前後左右に進んだり、物を掴むこともできます。ただ、デザインの想定外の動きはできないです。私はどこまでデザインしてあるのか試したくて、プールの水の中に入って潜ろうとしたり、人の肩を掴んで揺さぶろうとしたり、果敢に頑張りすぎて、気が付いたらすっかり船酔い状態になっていました。
確かに別世界に連れていかれた。圧倒されました。でも芸術と娯楽の境はどこにあるのか。政治風刺が多い事で有名なソルミさんは、トランプの就任式を上の様な動く絵にしたりしています。でも、これから例えば20年後に、その作品に誰がどういう関心・共感・感動を覚えるのだろうか。色々考えさせられました。
お疲れ様です。
CGなど全く分かりません。
パラパラ絵本の映像化程度です。
点が連続して線、線が連続して面、面が縦横揃って立体。
単純細胞には、これで十分。
ときの心模様で情動します。
小川久男
私も動くのが絵画の主流になるというふうにはあまり想像できません。
でも刺激的な体験でした。
真希子