今日は米西海岸時間にて実に朝の4時~5時までのピラテス・クラスに始まり、午後の4時までびっしりの行程でした。
今日私が出席したプレゼンとワークショップと内容
- 7:00~7:15 自分自身の「ゴルトベルグ変奏曲の音楽的パターンが脳の血流のパターンとなってfMRIで観察できる」のプレゼン
- 7:15~8:00 マッカーサー賞タップダンサーミシェル・ドーランス「タップダンスに観るアメリカ文化と歴史」
- 8:00~8:15 ACE(Adverse Childhood Experiences逆境的小児期体験)が一般人口より多い舞台芸術家人口の健康弊害。
- 8:15~8:30 舞踏‣演劇‣スタント‣サーカスでの脳震盪の頻度‣度合いと健康弊害
- 8:30~8:45 舞台芸術家の為の健康管理と予防医療(演奏旅行中とパンデミック中の精神衛生:英国のケーススタディー)
- 8:45~9:00 休演から再演へ:パンデミックから怪我無しで舞台に戻る為に(バレー団の実例検証)
- 9:00~9:15 パンデミック失業中の舞台芸術家の為に英国政府が試行したオンライン精神サンポート
- 9:15~10:00 参加者の演奏動画(私のこの動画も流れました)
- 10:00~11:00 「30年間ディストニアを治療して見えてきた希望」Eckart Altenmuller, MD. PhD
- 11:00~12:00 逆境に強い舞台芸術家になる為の哲学と運動(ワークショップ)
- 12:15~13:00 音楽家のフォーカル・ディストニアとその歴史、Richard Lederman
- 13:00~14:00 職場のリスクと労働者の権利:他の職業から舞台芸術家が学ぶべきこと(ワークショップ)
- 14:15~16:00 社交の時間(ブレークアウト・ルームで色々な人と色々な議題で喋る)
脳みそが飽和状態です。
...やり過ぎた。もっと適当にずる休みしとけばよかった。上の時間割を書き出すだけでももう脳みそが悲鳴を上げています。時間によってはいくつかのプレゼンやワークショップの中から自分で好きな物を選んでいく時間が在ります。時刻表を見て、自分がどのセッションに出席したか覚えていない...まだ数時間前の話しなのに。怖い!
大まかに今日の備忘録
- イギリスとドイツはカナダは、舞台芸術家の健康管理や精神衛生の研究にお金を沢山出しているように見える。
- ディストニアは思っていたよりも被害人口が多い。そして思っていたよりも原因解明・治療法が進んでいる。
- 時々、画面から溢れるほどの人間味が伝わってくるプレゼンターが居る。思わずほっこりする。
- 30年間ディストニアの治療に携わってきたお医者さんがこういう人でした。物凄く強いドイツ語のアクセントで、私のイメージするアルプスの少女ハイジのおじいさんの様な感じ。そのおじいさんが「私は30年間で1300人以上のディストニアの患者さんを観てきました。始めは長い事治療法はおろか、原因さえ分からなかった病気です。自分を責める患者さんも多くいました。それなのにこの30年間で私が知る限り自殺をした患者さんは一人もおらず、心理テストをするとむしろ幸福度や感謝の指標が増えているのです。更に私の患者さんの70%がディストニアを患いながらも音楽家の道を歩み続ける選択をし続けました。私はここに人間の強さを観ます・」これは感動しました。
- 怪我や問題意識をきっかけに音楽家から研究科や医療関係者になる人が凄く多い。
舞台裏のドタバタが垣間見れる
特に今年は完全にオンラインになると発表が出たのが一か月前だったので、色々業務関連でパニックが垣間見られます。昨晩ブログを書いている時突然「あなた、何か7分以下の演奏動画、ありませんか??」とメールが来ました。「演奏鑑賞」というのが毎日お昼時に時刻表にあるのは知っていて(一体だれが何を演奏するのだろう)と思っていたのですが…昨日就寝直前にこのメールを受け取って(こ、こいつは大変だぞ!)...急いでYouTubeのURLをいくつか即レスをしたら「素晴らしいーありがとう!」と即急の返信。それでも昨日の今日で流れるとは思っていませんでした!
集中力が途切れて来たので、チャットしています。
プレゼンターに失礼と思いつつ、特に自分が直接興味がないプレゼンだと、段々集中が薄れてくるように成りました。カメラオフでプレゼンを聞き流しながらヨーガをしたり、参加者のプロフィールを読んで似たような研究をしている人にご挨拶したりします。「同じカリフォルニアですね。私はピアノを弾いて脳神経科学者と共同研究しています」みたいに。チャカチャカ結構5分位チャットで会話が続いたりします。でも長い目で見たらプレゼンの内容より、実はこういうお駄弁りの方が実際に役に立ったり思い出に残ったりするんですよね。