明鏡日記⑭:週末イベントとバッハのニ長調の前奏曲とフーガ

今週末は土曜日と日曜日、それぞれに特別イベントがありました。

土曜日はピアニスト仲間と弾き合いっこをしました。二人共、かなり長い事本気で演奏していません。私は火曜日と28日に録音を抱え、彼女は再来週にライブ配信が入ってきました。と、いう事で疑似本番。

例え一人の「聴衆」でも、人前で弾くのは一人で練習するのとは全く違います。不思議なものです。二人共始めは緊張して、練習中には絶対しない間違えなどを立て続けにしました。こういうのをやっておくための弾き合いっこです。その後二人で何度か交代で繰り返し演奏し合う内に、段々この緊張感を上手く利用して、普段以上の演奏を出来るようになっていきました。

持つべきものは良い仲間、同志。彼女とはまた2週間後に弾き合いっこをする約束をしています。そうだ!焼き立てのパンを持ってきてくれました。全粒粉とゴマのパンです。香ばしくて美味しいです。「最近パンを作りすぎちゃって、体重が増えて困ってるの。」だそうです。いつでも食べてあげますよ~。

その夜は弾き合いっこの時のヴィデオを研究します。緊張している時と緊張がほぐれて弾くのが楽しくなってきたときの自分の違いを観察します。弾き方や、姿勢や、勢いや、息遣いなど...面白い。その後色々実際にピアノで試行錯誤してみます。その結果随分色々進展がありました。これは昨日の夜撮ったバッハのニ長調の前奏曲。この曲、意外と難しいんです!

日曜日は朝思い切って野の君と海岸にお出かけしました。生憎の曇り空でしたが、お蔭で暑すぎず、潮風が気持ちよく、久しぶりに潮の香りを楽しみました。(午前中丸々休んじゃって大丈夫かなあ~)とちょっと不安でもあったのですが、これが本当に良かったのです!波の音に大きなヒントが...!ちょっとお聴きになってみて下さい。

波が引くときに小石がカラカラ音を立てていますよね。これがすごく大きなヒントになったのです。上の前奏曲に続くニ短調のフーガ。32分音符で始まるのですが、これがどうしても形にしにくく、力ばかり入ってしまって中々綺麗に弾けなかったのですが、この小石のカラカラを聞いて「アッ~!」と気が付きました。もっと軽やかに優雅に楽し気に。

お休みは本当に重要です。練習以外の事をしていて練習の大きなヒントを得ることも沢山あります。

2 thoughts on “明鏡日記⑭:週末イベントとバッハのニ長調の前奏曲とフーガ”

  1. 小川 久男

    お疲れ様です。

    練習は、大切ですね。
    ピアニストも肉体労働者ですから、過度な練習は禁物です。
    心身ともに緩急をつけた練習が必要です。

    小川久男

    1. 本当にそうですね。
      緩急は何に於いても大事だと、脳神経科学からも音楽からも教えられます。

      真希子

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