US-Japan Leadershipでの一週間を終えて。

7月28日(土)から8月4日(土)まで一週間、US-ジャパン・リーダーシップ・プログラム2年目のデリゲートとしてシアトルでの集会に参加して来ました。http://usjlp.org/

US-ジャパン・リーダーシップ・プログラムは米日財団のフラッグシップ・プログラムです。国交間の親善は個人同志の友情を育むことで一番意味のある関係性を発展させることが出来ると言う信念の基、2001年から開始されて今年が19年目。10~15倍の審査を通った各分野のリーダー達は二年間、夏の一週間をこのプログラムのため、奇数の年は日本、偶数の都市はシアトルで、同じ屋根の下で同じ釜の飯を食しながら一週間を過ごします。アメリカ側から20人、日本側から20人、男女比もまったく同じの計40人ですが、専門分野は本当に多様。活動は大きく分けて三つ:協議、体験、そしてアフターアワー。協議は真面目にやりますが、体験とアフターアワーはみんな大はしゃぎに羽目を外して、友情を深めます。

1.協議:政治、軍、メディア、テクノロジー、医療、企業、起業、慈善事業・社会活動、宗教、研究、教育、そして芸術。全く違った背景・視点から、社会問題や将来への展望について協議します。

今回協議した主題をリストするとこんな感じです。

  1. Erosion of Truth and Trust and the Implications for Democracy(真実と信頼の浸食と民主主義への意味合い)情報の大量化と多様化につれ、視聴者側一人一人の責任と言うことが重要性を増してくる、と言う結論。
  2. Partnering for a Safer World(より安全な世界を目指しての協力)テクノロジーの進化に連れ、個人の尊厳・人権が今までになかったスケールややり方で脅かされている。中国の脅威、アフリカの情勢不安、さらにそんな中、グローバルな伝染病の流行を防ぐために今、何ができるのか。
  3. Upheaval in the Indo-Pacific: Strategic Prospects for the U.S. and Japan in Unprecedented Times(激動のインド-太平洋:米日の協力体制と計画)今のアジア国際情勢の中での日本とアメリカ軍と安全保障。
  4. Boom or Bust?Predictions for a Changing Economic Landscape(繁栄?崩壊?これからの経済はどう変わるのか?)
  5. Gender, Diversity, and Inclusion in the Wake of the #MeToo Movement(#MeToo の時代に論じるジェンダー、人材多様化、など)
  6. The State of Health and Healthcare (医療と医療保険):テクノロジーの進化を受けて変わる医療の在り方、社会の変動を受けた医学の発展、食安全・食育(肥満の問題)など。
  7. The Future of Teams and Teamwork(これからのチームとチームワーク)テクノロジーの発展と社会の変動と共にこれからの人間関係や共同作業と言うのはどのように変わっていくのか?
  8. Storytelling in the Digital Age(デジタル化時代の物語)ゲームが映画にとって代わり、Virtual RealityやAugmented Realityが娯楽としてどんどん広まる。視聴者が選択して進める物語と言うのがこれから起承転結が始めから決まっている物語体系を取って代わる。それを受けて、これからの私たちの世界の捉え方と言うのはどのように変わっていくのか?
  9. The Future of Artificial Intelligence(人工知能の未来):人工知能は人間社会のために良いのか、否か。(パネルの7人の討論を聞く前と、聞いた後で、聴衆が携帯で投票をすると言う形が面白かった。聞く前は人工知能の賛否はほぼ半々で、やや賛成派が勝っていたのですが、討論の後では人工知能を危惧する方が7割強!)

2.体験:シアトルの都市と自然を満喫しました!

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 「料理の鉄人」風にチームに分かれて限られた時間の中でメニューを考え、食材を買い出し(魚介類のキャッチボールで有名なPike Place Marketに行きました!)、そしてチームワークを発揮して料理!私の属する「グレープフルーツ」チームは勝利に輝き、商品のマグカップを頂きました。
  2. Amazon SphereとAmazon Goへの遠足:Amazon Sphereはアマゾンのヘッドクオーターの一部で主に接客などに使われます。透明な球状の素材が沢山つながってデザインされている奇抜な建物で、中はビニールハウスの様に「アマゾン」をイメージした色々な不思議な南洋植物が育てられています。Amazon Goは携帯電話を登録することで、店から持ち出す品物は自動会計される、と言うお店。
  3. 野球鑑賞!イチローのマリナーズとヒューストンのアストロズの試合をみんなで鑑賞。
  4. ワイン・テースティング(ワインをどのように楽しむのかの講義)
  5. JM Cellarsと言うワインをブドウから育てて醸造している7エーカーの土地でものすごく美味しいお食事(特に生ガキがショックを受けるほどおいしかった)とワインを頂き、散策しました。
  6. ハイキング:Mt. Rianierと言う山に一日かけて登りました。
  7. ユニオン湖とワシントン湖でディナークルーズ
  8. 海岸沿いのレストランでお食事と、原住アメリカ人の歌と踊りのショー。その後海でカヤックを漕ぎました。

3.朝は8時から朝食(私は朝食前の7時から練習)、そしてお夕飯が終わってホテルに戻ると9時とか10時。そしてその間の行程はぎっしり。なのですが、みんなすごい!朝は「6時半から一緒にジョギングする人はロビーに集合!」と有志から声がかかります。そして夜はほぼ全員街に繰り出して、飲み会やカラオケ!一週間と言う短い時間なのですが、寸暇を惜しんでみんなで激しく論議を戦わせ、盃を交わし、声を合わせて歌いながら踊って、一週間後には名残惜しさが半端ではないほどの友情を育みます。

 

 

 

 

 

 

 

私は激しく「アンナと雪の女王」の「ありのまま」にを熱唱し、すぐさま声が枯れました...

この2年間の行程を終えたデリゲートはScott M.Johnson FellowとしてUS-Japan Leadership Programの終身メンバーの資格を得ます。フェローには外務大臣の河野太郎さんを始め、ヴァイオリニストの五嶋みどりさんや、マラソンの有森裕子選手、宇宙飛行士のDan Taniさんなどもいらっしゃいます。すでに430人を超えるメンバーなのですが、世界各地で何かとあれば集合し飲み会や勉強会を行い、協力してプロジェクトを展開しています。私もこれからUS-Japan Leadership Program Scott M. Johnson Fellowの肩書にふさわしく、色々張り切って活動展開をしていきます!

ご自身がご興味がおありだったり、またお知り合いに推薦したい方がいらっしゃいましたら是非ご検討ください。
11月に公募が始まり、応募の締め切りは来年の一月八日。年齢制限は28から42まで。
来年の会は7月の21日から28日までです。

卒業式の写真です。卒業後は終身メンバーとして、US-Japan Leadership Program Scott M. Johnson Fellowと言う肩書を頂き、現在430人から成る過去の卒業生と勉強会や文化体験を通じて交流を深めます。

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