上手く行った、演奏の話


今日は「マインド・ボディー」のクラスが在る日でした。そこで、「上手く行かなかった演奏のことばかり記憶に残って、上手く行った演奏の事はすぐ忘れてしまうのは、なぜだろう」と言うディスカッションが在りました。う~ん、なぜだろう。
「マインド・ボディー」で「推薦図書」として本のリストが配られた、その一冊「Free Play」と言う本を今読んでいます。これは、「修行に励む余り音を楽しむと言う、基本的な音楽の姿勢から離れてはいないか?練習のし過ぎで、演奏家から柔軟な即興性が失われ、同じ演奏を繰り返す機械に近づいてはいないか?それを取り戻すために、即興を試みよう!自分の中の子供らしさ、純粋に楽しむ心を取り戻そう!」と言う本です。実際、私を含むクラシカル奏者の多くは、即興が苦手です。練習した曲ならリストでもバッハでも曲芸の様に指が動くのに、「じゃあ、サザエさんの伴奏をして」などと楽譜無しで言われると、突然しどろもどろになってしまうのです。まるで演技力で鳴らす役者が、全く日常会話が下手くそ、とかそういう感じ。私はここしばらく、毎日5~10分ほど、即興を楽しむようにしています。
本の効果か、それとも毎日の即興の成果か、はたまたヒューストンの水が合っているのか、この頃ちょっと調子が良い。弾いていると、ぐんぐんとイマジネーションが湧いてきて、自由自在に曲の中で遊べるのである。今日は私の教授に師事している生徒たちの前で今度のリサイタルのプログラムから数曲、披露しました。私は自分の演奏に満足する事は少ないのだが、今日は上手く行ったと思う。皆に褒めてもらった。とても気持ち良かった。