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シリーズ「ピアノの時間」放映開始!

ロサンジェルスの日本語放送テレビ・チャンネル「NTB(Newfield Television Broadcast)」で 私の五分シリーズ「ピアノの時間」の放映が始まりました。 シリーズ第一回目のテーマは「音楽の拍と人間の脈」です。 下記のURLの3;52からこの新コーナーの紹介、4;22~8;47が私の番組となっています。 ご意見、ご感想、ご質問、これからのエピソードのテーマのリクエストなど、 何でもお気軽にお聞かせいただければ幸いです。 http://www.soto-ntb.com/program/2010-12-19/ (このURLをコピー・ペーストして、リンクをご覧ください)

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クローデ・フランク

い昨日、朝一番でメールをチェックしたら「あさって2時からクローデ・フランクのレッスンを受けてください」とメールが来ていた!大慌てで昨日と今日、ぶっ続けでゴールドベルグに何とか形を付けるべく頑張った。 クローデ・フランクと言うのは伝説的なアメリカ人ピアニストで、シュナーベルの弟子として育った人だ。華々しいキャリアを築いただけでなく、その娘のパメラ・フランクもその世代を代表するヴァイオリニストとなった。親子で作成したベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集の録音は絶賛されている。クローデ・フランクは愛妻で、ピアニストでもあったリリアンの死後、ボケが始まってしまい、今ではパメラが演奏旅行や公開レッスンの時も付きっきりで親子ティームでレッスンしている。私は3年前夏の音楽祭で初めてクローデにレッスンをしてもらって以来、去年、今年とタングルウッド音楽祭でレッスンをしてもらう機会が在った。特にこの夏はシューマンのトリオを一週間毎日びっしり2時間ずつパメラとクローデの二人から同時にコーチしてもらう機会に恵まれ、とても沢山学び、考えさせられた。 クローデのボケが進行するにつれ、パメラがピアニストたちに、無料で良いからクローデにレッスンをしてもらうように働きかけ始めた。もう出張レッスンすることが困難になって来て、イェール大学の教授の籍はまだある物の、そこまで電車に乗って出かけることが困難になって来て、家でボーっとする時間が多くなって来ているそう。そう言う父親に少しでも刺激を与えるべく、そしてもう残りわずかな時間に少しでも多くの若者に父親の音楽観を託すべく、若いピアニストたちを招待しているのだ。「あなたがヒューストンに帰るまでに最低二回は来てもらいたい。父は凄く冴えている時と、さっぱりな時の差がこの頃激しいから、沢山来てもらえれば、それだけ冴えている日に当たる確率が増える。だから一回目はなるたけ早くして欲しくって。」と言う、言葉に何だかホロリとしてしまった。 みっちり2日練習。こんなに集中して練習したのは久しぶり。脳みそがとっても使われた感じがする。 明日、楽しみ!

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夢中と夢中の間

私は人生の方針として、幾つか自分で決めている事が在る。 その一つはなるたけ多く、「無我夢中」とか「我を忘れる」位熱中出来ることをしている時間を出来るだけ多く持とう、と言う事だ。その為の労力は厭わない。過去も将来も関係ない。ただ、一所懸命にその瞬間、瞬間を飲み干すことだけに没頭する様な時間。自分の姿勢だけではどうにもならないスケールで、私はそう言う機会に多く恵まれて来ている、と思う。本当に、有難い事だ。 でもそう言う瞬間の総体の人生、と言うのはあり得ないと思う。一貫性に欠いてしまうだろうし、多分人間の身体も感性もそんなに多くの刺激をプロセスし続けることは無理じゃないのか、少なくとも私には無理な様な気がする。 そして、その「夢中」と「夢中」の間、と言うのは誰でも自分を持て余してしまうものなのだろうか? 疲れとメランコリーをしっかりと意識して分けていないとすぐに感情の中で一緒になってしまう。 今朝はゴールドベルグ変奏曲を練習することで始めたが、2時間くらいですぐに没頭できなくなってしまい、そう言う自分がもどかしくて、どうしよう、どうしよう、と歩きまわって急に非常な疲れに気が付いた。ちょっとのつもりで横になったら2時間ほど泥の様に眠ってしまい、起きた時は自分がどこにいるのか覚えていなかった。 そうかあ、私は疲れているんだ。 午後は締め切りを延ばしてもらった今学期最後のペーパーの校正と整理、メールなどの雑用、そして散歩を、全てちょっと上の空でこなして行った。夜はホームステイ先のクリスマス・ツリーの設定と飾り付け。 一度パリに居る時、練習していたら完全に没頭してしまい、一段落した時窓の外を見て、自分がどこにいるのか全く分からずに一瞬凄く混乱した。そう言う没頭を、次はいつ体験出来るんだろう。出来るだけ早くが良いなあ、と思う。 今日は、早寝。

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休暇、休養、友情交信

金曜日の夜遅く、DCから帰って来て土曜日一日、洗濯やDCの復習、ブログ更新、久しぶりの練習などをした後、日曜日から今日火曜日の夜まで、遊びまくって今NJのホームステイ先に帰って来たところです。 コルバーンは小さな学校だったし、そこで培った友情と言うのは実に強い絆だな、と思います。 コルバーンで一緒だった、今イェール大学でピアノ演奏の修士の勉強をしているピアニストが演奏旅行の帰途、NY経由だと言う事で、NYで合流、夕飯を食べて、一緒にイェールのあるニューヘーヴンと言う街まで一緒に電車で言って一泊しました。積もる話は一泊しても尽きる事無く、二人とも寝不足になりましたが、楽しかった。イェール大学は7年ほど前誰かの巨大な寄付金によって音楽学校の生徒の学費が全員全奨学金が出る事になりました。コルバーンと違って生活費は出ませんが、それでも高額の学費が学生を苦しめるアメリカでは信じられないような条件です。コルバーンからも沢山の卒業生がイェールに進んでおり、私は月曜日のお昼は一緒にリサイタルを弾いた事もあるチェリストで同じくイェールの修士に進んだ子とお昼を食べ、NYの帰途はやっぱりコルバーン出身のヴィオラ奏者と一緒に電車の中でずっと喋り続けました。コルバーンで培った人間関係がこんなに深く成るなんて、自分でも意外です。皆再会を狂喜してくれ、一杯思い出話や、近況報告や、将来の夢、不安、理想、音楽のヴィジョンなど、しているうちにお互いどんどんエネルギーを相互向上しているのが感じられ、本当に楽しい一泊二日でした。 イェールからNYに帰った日曜日の夜は私の一番の親友の一人である、ジュリアードのピアノ調律師とそのガールフレンド、ガールフレンドの弟と一緒にヴェネズエラ料理を食べ、調律師とガールフレンドのお家に一泊。ヴェネズエラ料理と言うのは私は初めて食べましたが、凄く、凄く美味しくてびっくりしました。特にアレッパと言うトウモロコシの粉で作ったパン(イングリッシュマフィンに似た形)をポケットの様にして中に肉やアボガドや、野菜や、チーズやを、豆の煮込みをぎっしり詰め込んでソースを垂らして食べます。美味しい!本当にびっくりしました。ヴェネズエラ料理を頂いた後お邪魔したお宅ではまたまた夜が更けるまで話し込んでしまい、熱烈な友情に感激!朝はガールフレンドが作ってくれたオートミールで作ったマフィンで送り出してくれました。 今日は一日使いたい放題の韓国のスパに、こちらは大学2年の時からのやはりピアニストの友達と行きました。色々な薬草やアロマやミネラルのサウナの部屋に出たり入ったりして、寝転がったり、座ったり、立ってストレッチしたりして汗をどくどくかきながら、またまた一杯おしゃべりをしました。私はこう言うスパは初めてでしたが、私の友達がクーポンを持っていたおかげで信じられない程の安値で一日本当に良い気持ちで、身体の疲れをねぎらってあげた気持ちでした。サウナは20分~30分と居ると、飛び出したいくらい暑くなってきますが、サウナを出ると、ジュースバーや、インターネットを使える場所や、ゆったりと座れる王様が座る様なソファーが沢山置いてある休憩所が在って、美味しい健康的な韓国料理を出す食事の場所も在ります。長く会っていない旧友と一日過ごすのには最高の場所でした。今NYはマイナス8度。でもこうやって一日中サウナで遊んで、ゆっくりお風呂に使った後は寒さを辛く感じませんでした。 物凄く楽しい数日でした。明日からはNJで精進します。

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移動中

木曜日はマインド&ボディー及びLarry Rachleffによる有志の為の特別クラス「スコア・スタディーズ」の最終回の後、これから私の主任教授となるブライアン・コンリーとのこれからのレッスン方針などについてのミーティング、急にこれから教える事になったおしゃまな11歳の女の子のレッスンと午後も割と忙しく、夜にはチェンバー・シンフォニーの演奏会を聴き(メンデルスゾーンの「フィンガルの洞窟」、ラヴェルのマザーグース組曲、そして指揮者なしのチャイコフスキーの弦楽セレナーデ)を聞いた。 金曜日は洗濯、掃除、今学期のノートの整理、図書館への山の様な本の返却など、これから一か月、年明けまで不在にするヒューストンでの生活に一区切りを付けるべく翻弄。夜はシンフォニーの演奏会を聴く(ワーグナーの「ローエングリン3幕への前奏曲」、ストラヴィンスキー「Symphony in C」、そしてライスのピアノの教授でもあるジョン・木村・パーカー氏独奏によるブラームスのピアノ協奏曲2番。圧巻だった。特にブラームスが素晴らしく、演奏直後、思わずワッと立ちあがってしまった。素晴らしかった)。この日は10時過ぎに終わった演奏会の後、ライス大学での日本人のお友達やその他数人を交えて鍋大会で午前2時までドンチャン騒ぎ!その後荷造りして睡眠は計4時間。 そして今日土曜日、朝の飛行機でNJまで飛び、これからDCで学校スポンサーのLibrary of Congressでの5日間のリサーチの為の冬服などを整え、一息ついてから明日DCにバスで向かいます。保護者のジョーンとエドは、私が孵って来るのを首を長くして待っていてくれ、夕飯はイタリア料理をご馳走してくれました。私の到着をこんなに心待ちにしてくれている人たちが世界のどこかにいる、と言うのは嬉しい物です。 明日はワシントン入り。リサーチは月曜日の朝8時半から始まります。学校がLibrary of Congressのすぐ隣の豪華なホテルを取ってくれたので、それが楽しみです。ホテルの室内プールやジムが特に楽しみなので、体操着と水着を忘れないようにちゃんと荷造りしよう。

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