今学期学んだ事。これからの方針。
今学期は私は新しい事に色々挑戦した。 今までより集中して指揮に取り組んだし、大学での教職をゲットすると言う新しいはっきりとしたゴールに向かって、正式なレジュメの製作、面接の練習などをした。それからロサンジェルスの日本語テレビチャンネルの為のプチ・音楽講座の製作の開始、自分の勉強の為の指揮のヴィデオの録画・編集、さらに博士課程セミナーの一環として録音・編集技術の習得など、テクノロジーに関する事を非常に多く学んだ。 そんなわけで自分の録画像を多く見る機会が在った訳だが、自分に付いて一つ大きな事に気が付いた。私は頭がぐらぐらしているのである。話している時や指揮をしている時、絶えず頭を振っている。さすがにピアノを弾いている時は(姿勢などについていつも考えているし、長年訓練しているので)頭はしっかりと座っているが、指揮やトークの時、一々頭を動かしているのは、一見表現豊かそうに見えて、実は非常に非効率的、そして上辺の効果の為に本質を犠牲にしている、悲しい事実だと思う。これは私の学習、そして人生のスタイルも反映しているのでは、と、大いに反省、これからの課題にしたい。 私は何かを発見した時、そのことに付いてすぐ表現したがる。しかし表現する事に集中する余り、その発見を消化すると言う作業をおろそかにしている事が多い気がする。例えば音楽に関しても、私は楽譜で読んだ情報をピアノで弾く、あるいは指揮で振る事を割と簡単にこなしているが、本当に楽譜で得た情報を頭、腹、そして人間として受け止めて消化して、自分のものとしているか、と言うのが多いに疑問になって来た。表現する事で自分で反芻して、確認すると言う効果も勿論あるが、しかし私は自分の物事に対する理解が余りに浅はかな気持ちがして、悲しい。もっとしっかり分かりたい。楽しみたい。そして覚えていたい。自分のものとしたい。もっと腹を据えて、頭や表情をそんなにくるくる変える事無く、一々自分が今瞬間的に取り入れた情報をばらまいて分かった様な錯覚をし、周りにもさせる事に集中するのではなく、お腹の底で感じ取り、消化し、しっかりと自分の中に取り入れる時間をかけてみたい。