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ただ今学校で映画のロケ中

ロバート・デニーロ、ダスティン・ホフマン、バーバラ・ストライセン、などの有名俳優たちが 今、私の学校のキャンパスで映画の収録中である。 「Meet the Parents」と言う、婚約者の両親に初対面でドジばかりやってしまう、と言うコメディー、 その二弾目「Meet the Fockers」双方の両親、ご対面で起こるドタバタコメディー、 に続く第三弾「Little Fockers」のロケはなんとコルバーンで行われているのだ。 カフェテリアで大声で笑うと、助監督から「シー、収録中だから、静かに」と言われる。 皆は有名人が近くを歩いているし、映画のセットの中で暮すわけだから 大興奮で、ウキウキだが、私は、ちょっと迷惑。 廊下を歩いていると「今、この先で収録中だから、カットまでちょっと待って」としばし足止めを食う。 この状態が11月1日まで続くそうだ。 学校はいくらもらっているんだろう。 この際だから、がっぽりもらっておいてほしい。 今、ちょっと多忙な毎日なので、足止めを食らうと「フイ~ん」と思う。 でも、この映画を見るのは、楽しみ。 誰か、学友がちらりとでも映らないかな? 「エクストラで出演したい!」と立候補した人も数名いたそうだが、断られてしまった。 それでも皆、偶然にかけて結構おしゃれしてしまう。 私も、普段は絶対はかないミニ・スカートのワンピースを、今日はなぜか着てしまった。 ハハハ (#⌒∇⌒#)ゞ

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Actors’ Gang

ロサンジェルスの劇場の数はニューヨークをはるかに上回るそうだ。 確かにこちらに来てから、良く劇を見る。 先週末は”The Actors’ Gang"と言うグループが"Three Chairs Theater"で上演するショーを見た。 この劇団は、手足の動きを特に大事にするようで、 例えばつま先にぬいぐるみみたいなものをかぶせて、それを動きまわして、それと自分の会話を演じる、 とか、ピース・サインを逆さにした形で、二本指を足に見立て、舞台中を歩きまわしてセリフを言わせる、 とか、そう言うことを多くやっていた。 皆上手くて、結構本当にその気にさせる。動きも自然だし、ヒューモアもあっておかしかった。 二本立てだったのだが、二本目はDaisuke Tsujiと言う、多分日系アメリカ人の一人芝居だった。 セリフは全くなく、ほとんどパントマイムで、ほとんどストーリー性は皆無に近かったのだが 音楽と照明を上手く使って、巧みなパントマイムと手足の動きで、1時間見せつけてくれた。 この人はCirque du Soleilと言う、サーカス団でピエロ役を学んだ人。 もしかしたら、ダンスの稽古もしたことがあるのかも。 兎に角、飛んだり、跳ねたり、走り回ったり、体中を使っていた。 舞台に寝転がって芸をした後、立ち上がったら、その後が汗でびっしょりになっていた。 一番印象に残ったのは、観客とのやりとり。 会場に入ると、沢山の風船が客席に置いてあるのだが、 劇の最中、風船を割って舞台暗転や、舞台転換、音楽のキューを作ったりする。 その風船を客席まで取りに行ったり、時には観客に「ちょっと投げて」と言うジェスチャーをしたり、 そのうち観客とのやりとりがもっと複雑になって来て、パントマイムをまねさせたり、 会場をぐるぐる歩き回って、いろんな人と5秒くらいづつ踊ってみたり。 どこまでが製作されていて、どこまでがアドリブなのか、全然分からなかったが、 はっきりと楽しい別世界に連れて行ってくれた。

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生、菜食のレストランに行く

菜食主義(Vegetarianism)と言うのは皆さん良くご存じだろうと思うが、 それを超える、Veganism(ビーガニズム)と言うのはご存じだろうか? 菜食主義では、肉や魚介類を食べないが、 Veganismを実行するビーガン(Vegan)の人々は動物性たんぱく質を一切摂らない。 乳製品も、卵も、一切だめなのである。だから、パンや、ケーキなどもだめだ。 今日はその、さらに上を行く、raw veganのレストランに行ってきた。 これは、加熱で食材の自然な栄養や恩恵が壊される、と考えるvegan達が、 48度以上の熱を加えないで、木の実や野菜、果物、海藻、種やハーブや穀物を調理して作る食事。 私には初めての食体験だった。 お店は、ある大きなヨーガ・センターの近くにあり、ヨーガマットを抱えた人達が沢山入ってくる。 皆、大抵20代後半から50代前半のヒッピー的なファッションの白人が多い。 店の中は木造で、いかにも「自然」を意識した作りで、音楽はインドっぽい、瞑想的なもの。 メニューは割と豊富。 お寿司もある。 でも48度ではお米を炊くことが出来ないので、お米の代わりに何か使うらしい。 (今回はお寿司は頼まなかったので、分かりませんでした。) 今回は、私は友達と「スーパー・サラダ」と言うのと、「ギリシャ風ピッツァ」と言うのを頼んで、分けた。 サラダはとても美味しかった。 ケールなどの葉物と、アヴォガド、トマトなどの普通のサラダの上に、焼のりがちぎって載せてある。 シンプルなのだが、アヴォガドの熟れ具合、ドレッシング、焼のりの香ばしさ、全て素晴らしかった。 ピッツァは予想していたのとは全然違った。 まず、raw veganでは(多分加熱できないから)小麦粉を使わないのだが、 ピッツァの生地は木の実や穀物を砕いて固めた、ビスケットのようなもの。 その上にちょっと味噌の味を思わせる、日干しトマトとナッツのペーストが塗ってあり、 その上にオリーブ、ピーマン、玉ねぎなどのみじん切りがふんだんに載せてある。 店は大きく、席は他にも沢山あったのだが、なぜか美人が二人が私たちのテーブルに同席して来た。 この人たちはパスタを頼んだのだが、パスタは作る過程で熱湯が必要?と思いきや、 これはなんと、ズッキーニを細長ーく、麺類の形に切ったものだったのだ! これに色々なソースをかけて食べる。とても美味しそうだった。 でも初対面だったので「ちょっと味見を。。。」と言うわけには行かなかったのが、残念。 この人たちは、本当にきれいだなあ、と思っていたらなんとファッション・モデルだった。 すっごーく細くて「でも私は大食いなの。何を食べてもお肉にならないの」と言っていたが、 私だったら絶対全部食べている量の半分以上を残してお持ち帰りにしていたので、 (うそつけ)、とちょっと思った。 そうして話しながら判明したのは、私も、私の友達も、この二人の美しいお姉さま方も 4人とも、実は肉も食べるふつう人間だったことだ。 ただ、美味しいし、面白いからこういうお店でも食べる、と言う感じ。 デザートに、チョコレート・ケーキを食べた。 ナッツと乾燥果実とココアをブレンドしたものをケーキの形に切ったもので、砂糖も主義的に使っていない。 加工食品をなるたけ使わない主義なのだ。(だから小麦粉もだめなのかな?) とても美味しくって、量は控えめだったのだが、この食体験は大満足だった。

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天使の羽根

カフェテリアでお友達とご飯を食べていたら、弦楽器の子がやって来て「ストン!」と同じテーブルに座った。 一緒のアンサンブルで弾いたこともある子で、指揮の後輩。 凄く一生懸命長時間練習する子で、熱意的に身体全体を揺らして弾くので、 好ましいが、オケでは凄く目立っちゃう、そういう3枚目。 この子がニコニコとして、ずっと顔を見ているので 「Z君、元気?なんか嬉しそうだね。」 と、声をかけると、 「うん、今凄い練習が乗っているんだ!」 自分の背中に、伸ばすと端から端まで5メートルくらいある羽根が背中についていると想像すると、 上手く弾けることに気がついた、と言う。 たとえば弓を上げながらスタッカートで弾くパッセージのところでは段々羽根を開いていく、 とイメージすると、上手く行くそうな。 始めは、(おお、面白いこと言うな)と思って聞いていたが 「そうやって練習していると、気持ちよくなって段々練習室の中を飛び回っているような気持ちになってくるの」 と、目をキラキラさせて言う。 「マキコも今度練習するとき、ピアノと一緒に飛んでみると良いよ!」 と言うので、「ピアノは大きいからねえ、上手く飛べないかも知れない」 とちょっと引き気味に言うと 「大丈夫、ピアノにも羽根を付けてあげれば好いんだ!」と断固として言う。 実は、私はこの子が先日他のお友達に 「学校でいろんな人がマリファナ使うようになったのは僕のせいかなあ、罪悪感を感じるよ」 と言っているのが、偶然耳に入ってしまっていて、ちょっと心配していた。 私は、まずその子がマリファナを使っていることを全然知らなかったし、 学校でマリファナを使う子が居ることさえ、噂には聞いていたが、忘れていた。 その直後だったので、この「羽根」の話もちょっと眉つばで聞いて、そのまま数日忘れていた。 ところが今日、練習中、どうやって練習したら好いかもわからない難所に苦労しているとき、 ふと、この「羽根」の話を思い出したのだ。 ちょっと試しにやってみると、確かに助かる。 羽根がある、と想像すると、羽根とその重みを上手く活用しよう、と思い、 その結果全ての腕の動きを、背中から意識するようになる。 そうすると、上手い具合に脱力が出来、腕の動きが自然になり、全てが簡単にこなせるようになる。 羽根の話は本当だった! そして「羽根の発見」を促したのが、マリファナだったとしたら、良かったんじゃない?とか。 マリファナはアメリカでは13の州が、痛みや精神的な症状に対処する処方箋として認めている。 定められた症状に当てはまれば、合法的に手に入れられる麻薬である。 中毒性も無いとか、少ないとか聞くし、アルコールやタバコより害が少ない、と主張する人もいる。 オランダでは全く合法で、「マリファナ・キャフェ」と言うのがあり、いろんなフレーバーが楽しめるそう。 別に私は使おうとは思わないが、事実を良く知らないで、 他の人の選択の倫理を杓子定規で善し悪し決めつけるのは、良くないと思う。 でも、やっぱりちょっと心配。 音楽家は感受性豊かな人が多いのに、音楽の道には物凄いプレッシャーを伴う。 本番の緊張を和らげるために、血圧を低くする薬を飲んだりするのは、割と普通らしい。 他にも、耐えがたい緊張のために、本番直前にアルコールを摂取することを始め、 どんどん摂取量が増えていっている後輩もいる。 でも、とりあえずこの「天使の羽根」には私は多いに恩恵こうむっている。 Z君に感謝!

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シャレードをして大はしゃぎをする。

昨日の夜はコルバーンのピアニストのの誕生日だったので、皆でパーティーをした。 彼女には高校時代からのボーイフレンドが居て(今、大学4年生)、 彼はボストンにあるニュー・イングランド・音楽大学でヴァイオリンを勉強中。 その彼も、彼女のために二泊二日、わざわざ東海岸から西海岸まで飛行機に乗って来ていた。 かわいい。 パーティーもたけなわ。 誰が言い出したが、シャレードというゲームをすることになった。 身振り手振りで、言葉あてをするゲームである。 今日のシャレードのテーマは映画。 声を使ってはいけないルールなので、皆映画のワン・シーンを演じてみたり、 タイトルを連想させる言葉を何とかジェスチャーで伝えようと必死になったり、 皆で大興奮、大笑いの渦となり、真夜中まで大騒ぎして、寮の管理人に怒られた。 ハハハ。 自分の部屋に帰るとき、外が信じられないような霧に包まれているのを目撃した。 ミルクを流したようだ。 学校の真向かいにあって、私の部屋の窓から良く見えるウァルト・ディズニー・コンサート・ホールは フランク・ゲリーと言う奇抜な建築家のデザインで、宇宙船のように周りが全部銀色で、 夜はそれが照明に照らされて幻想的に浮き上がる演出なのだが、 その照明が全く見えなくなるほどの霧だった。 とても不思議な気持ちだった。

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