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タクシーの運転手

自分のつばを飲み込むにも苦労する程のどが腫れて、息も苦しい感じだったので、 朝一番で病院に行った。 ちょっと遠いクリニックだったけど、この際背に腹は代えられない。 タクシーに乗った。 自分の症状が不快で、不可解で、とても心細かったのだが、 たまたま当たったタクシーの運転手がとっても明るい人だったのだ。 東洋人の50代位の人だったのだけれど、 にこにこして、「さあ~、今日はどこまで!?」とポンポンはじけるみたい。 それから5分くらい走って 「あ、ミーター倒すの忘れてたよ!良かったね~、お金が少し節約できたね~、ハハハハハ」 とっても救われた。 どういう人がどういう理由でタクシーの運転手になるか分からないけれど、 フィリップ・グラスを始めとする沢山の作曲家も有名になる前はタクシーを運転したらしい。 自分の好きな時間に自由に働けるし、結構割もいいらしい。 芸術家、物書き、色々な夢を持った人が色々な人のドライヴァーをしている。 今日は色々な人に優しくしてもらった。 クリニックに予約を取るために電話したら 「それで?今日はどうなさったの?のどがはれて物が飲み込めない? あら~、それは大変ね~、かわいそうに。。。」 とすごく同情的なレセプショニストにも、救われた。 そして、抗生剤の注射をしてもらって、なんだかもう良くなってきているような気がする。 薬は食事と一緒に飲め、と言われたので、 スープを必死の覚悟で飲み込んだら。。。飲めた!

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トニー・マグアイア、豚インフルエンザ、その他

寝不足が祟ったのか、ペーパーをやっと書き終えたと思ったら急にのどが痛くなった。 学校の生徒二人が先週、豚インフルエンザの診断を下され、それが一番の心配だったが、 豚インフルエンザはのどは痛くならないそうだ。 一安心だが、異常な痛さだ。 つばや飲み物を飲み込むのに一々覚悟が居る。 ところで今日、友達とお昼にレストランに行ったら、子供づれの夫婦が一杯いた。 皆、乳母車に乗っているくらいの年齢で、とっても可愛い。 その一人とにらめっこをしていたら、友達がなんか耳打ちしてくる。 「何?(遊んでいるのに。。。)」と思ったら、なんと子供の父親が、 スパイダーマンの主役のトビー・マグアイだったのだ!! さすがハリウッドのあるロサンジェルス。 でも、友達に教えてもらえなければ、顔をばっちり真正面から見ても絶対分からなかった。 この前ロバート・デニロやベン・スティラ―を目撃した時も思ったのだが、 皆、映像で見るよりも、ずっと骨細で、華奢なのである。 「テレビでは皆、実際より太って映る」と前からうわさに聞いていたが、本当らしい。 自己防衛のために言っておくが、これは特に高級なレストランではない。 有機栽培の、ビーガン(Vegan-動物たんぱく質全く排除の食事。乳製品も卵も使わない)の店。 私は、子供の成長には動物性たんぱく質が必要、と信じて育ったが、 アメリカの、特に西海岸では、赤ちゃんの時から菜食主義で育てられた人が結構いる。 私が最初に在った、生まれてから一度も肉を食べたことが無い女の子は農家出身だった。 彼女の家族は野菜を育てていたのだが、隣家は養鶏場や、乳牛の飼育を手掛けていて、 鶏が一斉に病死した時の処理を手伝ったり(売ってしまったらしい)、 色々見てしまって、その子が生まれる前に肉が食べられなくなってしまったらしい。 最近、雑誌で読んだのだが,アメリカの石油消費の19%は産肉と、食品加工、調理に使われるらしい。 http://www.time.com/time/health/article/0,8599,1917458,00.html 先々週、生ヴィーガン(45度以上の加熱を食品に加えない、動物たんぱく質を使わない食事) のレストランについて書いた。 加熱を避けるのは、加熱による食品の化学反応が身体に悪いから、と言うのも理由の一つだが、 環境保護のためもあるらしい。 産肉も、肉の加工も環境に凄い負担をかけているらしいから、 菜食主義者の多くは「自分の健康より、環境保護のため」と言う。 菜食主義は、栄養のバランスを保つのに少し工夫が居るし、 私は肉も美味しくいただくが、でも菜食主義の食事も単純においしいし、 メニューにも、哲学にも、とても興味がある。

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ちょっと忙しいんです。

「忙しいから何々が出来ない」とは、出来るだけ言いたくないと思っている。 時間は「在る・無い」、ではなく、「作る・作らない」だとも思っている。 でも、インターネットを開けると丁寧に返信したいメールや、書きたいブログ・ネタ、読みたいブログで 練習、書かなければいけないペーパー、片付けなければイケない用事が2時間くらい後回しになってしまう。 だから、ちょっとお休み。 「ショーンベルグがなぜ無調性にたどり着くべくしてたどり着いたのか」についてのペーパーを書きあげた。 当時のウィーンのインフレや経済的不安、戦争や革命は、疫病などの音楽以外の要素。 それから、モーツァルト、ハイドン、ベートーヴェン、ブラームス、ワーグナー、マーラー、ストラウスと どんどん調性の定義が膨らんで行って、もう無調性しか開拓の余地が無かったと言う事実。 それから、ショーンベルグがユダヤ人で、ユダヤ人差別の被害者だったこと。 (ある見解によると、不協和音=ユダヤ人と見ているような言及をしていて、 だから不協和音を他の音と同じ地位に置きたかったとも見れるらしい。) それから、フロイドの影響。 色々あったらしい。 昨日はほとんど寝なかった。 ふ~

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最近会った有名人、その6

学校での映画の撮影は、大々的に続いている。 廊下も、中庭も、屋根も、スタントマンや、器具や、セットや、大勢の人であふれている。 非常にまぶしい電気が、昼も夜もついていて、夜でも中庭は真昼のようである。 今日は、エレベーターに乗っていたら、 ベン・スティラ―(3枚目系のハリウッド役者、「Meet The Parents」のシリーズの主役)が お付きの人と共に乗り込んできた。 私を見て、「Oh, hello」と言ってくれたのだが、生憎私はエレベーターのドアが開く直前に ボトルから水をグイ、とやったばっかりで、まだ口の中に水が一杯あったので、返事出来なかった。 でも、「別に無視してませんよ」と、にっこりしてコックリうなずいてあげた。 ロバート・デニロにも廊下で遭遇した。椅子に座って台本を読んでいた。 思ったより小さかった。 有名パワーと言うのは、凄いなあ、と思う。 昨日アルバイトで、新入生のクラリネット奏者の伴奏をした。 本番前、緊張している彼を想像して会場に着いたらば、なんかやたらとニコニコしているのである。 「大丈夫?緊張してない?なんかニコニコしているね」 と声をかけると、 「今、ロバート・デニロに肩を掴まれた。 通り過ぎるとき、ぶつかりそうになって、彼が肩に寄りかかって来たんだ」 とすごくうれしそうなのだ。 レッスンでもちょっと緊張してしまう子なのに、この事件がよほど嬉しかったらしく、 本番はのりのりで、大好調だった。

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乞う、助け!日本民話、「フクロウの染物屋」の出所は?

「フクロウの染物屋」と言う日本民話をご存知だろうか? 昔はカラスの色は真っ白でした。他の鳥が大変きれいな色をしているので、羨ましくて聞いてみると、フクロウが染物屋をしているそうです。カラスは他のどの鳥より奇麗になりたいと思い、「つぼの色を全部混ぜて、塗ってくれ」と頼みました。ところが、全ての色を混ぜた結果は真っ黒。こうしてカラスは真っ黒になった、と言うわけです。 裏覚えだから、まちがっているかも知れないが、子供のころに読んだか、読んでもらったかした。 この民話はどこ出身で、本当はどういう意味の話なのだろうか? 今、新ウィーン楽派についてのペーパーを書こうとしている。 新ウィーン楽派とは、ショーンベルグを始め、ベルグ、ウェーバーンの3人のことを差す。 この3人は無調性の音楽と、それに続く12音技法による作曲を始めた3人で、 私が書こうとしているのは、モーツァルトや、シューベルトの活躍した「音楽の都」が、 どういう過程を経て、必然的に無調性にたどり着くか、と言うことである。 もともと、西洋音楽のスケールは7つの音からなる。 この7つの音以外の半音階を、「色づけ」として足すことは、ずっと昔からされていたことだった。 半音階は、英語でchromaticismだが、この「chrom」とは、もともと「色」と言う語源である。 ただ、この「色」をどんどん、どんどん増やしていったら、 最終的に、無調性になってしまった、と言うことだ。 ここで、私はちょっと気取って、「無調性=欲張りカラス」として、この寓話を引用してみたいのだが、 どうやって出所や、もともとの意味を調べたらいいのか、検討もつかない。 読んでくださっている方の中にご存知の方がいらしたら、教えてください。

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