音楽人生

明けましておめでとうございます。

2014年 明けまして おめでとうございます。 実に10年ぶりに日本でお正月を迎えました。 木曽の山奥の父の実家で、叔母たちがもち米を蒸してついてくれた 栃の実餅、蓬餅、そして白いお餅。 おせちの重箱。 母が自家製のじっくり煮込んだ鶏がらスープで作ってくれたお雑煮。 前回の帰国では気がつかなかったのですが両親の新居からは富士山が見えます。 家から富士山が見えるのは実にラッキーな気持ち。 家族4人で一緒に拝みました。 天気が良かったので、家族4人でゆったりと多摩川沿いをお散歩しました。 凧揚げをしている子供たちが沢山。 そう言えば私たちも子供の頃は良くお正月に凧揚げをしたな~と考えながら 小学生時代、狛江の社宅だった時代に良く貸しボートを家族で漕いだ その多摩川のずっと下流を大人になった私と妹と、成熟した両親が 今度は語らいあいながらゆっくり歩きます。 母だけが青信号を勿体無がって走っています。 この頃ジムに通っている母は若返ったようです。 2013年も色々在りました。 Rice大學では一月から五月まで、最終学期と言うことで 1875年ー1924年のオペラを研究するクラスや (プロコフィエフの『3つのオレンジへの恋』の研究) 自由研究プロジェクトのためのYoutubeシリーズ「Poco Piano」の作製などで 本当に充実した日々でした。 夏は13年目となった日本でのリサイタル・シリーズで 「西洋音楽の中の日本」と言うテーマで山田耕作のピアノ曲を始め、 モーツァルトのトルコ行進曲に始まる西洋音楽の中の『東洋』、そして日本を検証しました。 そして同じプログラムでパリでの演奏デビューを夏に果たしました。 同じパリで国際比較文学研究会のパリ大会で学会デビューを果たしたのもこの時です。 秋には博士課程の中でも最大の難関、総合試験に挑みました。 音楽史、音楽理論、そしてピアノとそれぞれ4時間の筆記試験に加え、口答試験がありました。 勉強中は脳が一回り大きくなったような、自分が突然博識に成ったような錯覚を覚えましたが、 計12時間の筆記試験で付け焼刃の知識はすべて流れ出てしまったようです。 まあ、さっぱりしましたが。 なんにせよ、晴れて合格した日は本当に嬉しかった。 2014年は論文と、演奏活動の年、 そしてこれからの人生について論文を書きながら熟考する年です。 論文のテーマは「暗譜の歴史と是非」。 すでに読み始めている文献の数々は本当に面白く、 論文に直接関係ない資料まで読み漁ってしまいます。 特に文明史に置ける「記憶と記録の反比例」と言うテーマは 音楽と関係なく興味そそられる論点です。 演奏は3月24日にニューヨークでプロコフィエフの3番の協奏曲を演奏できるのが 非常に楽しみです。 オーケストラをバックにソリストとして弾く協奏曲は 2006年に学校に戻り勉強し直す決意をするまで 東欧オケとの全米ツアーなどで毎年機会に恵まれていたのですが、 学校に戻ってからはやはり難しく、 2012年の春にメシアンの「天の国の色彩」を学校のオケと弾いて以来。 しかも、ずっと念願だったプロコフィエフの3番! それに、私の第二の故郷ともいえるニューヨークで! さらに2014年の夏の日本は7月12日13時半みなとみらいと8月3日13時半美浜文化ホール。 去年に引き続き、日本人の私が西洋音楽を専門とする意味を探る一環として […]

明けましておめでとうございます。 Read More »

九州にいます!

私は日本は本州しか知らなかったですが、九州デビューしています。 おととい長崎に行き、昨日博多に来ました。 昨日は昼食は長崎で長崎ちゃんぽん、そして夕食は博多で博多ラーメンと言う凄い日でした。 長崎では: No. 1 興福寺 (キリシタン迫害、そして鎖国への未知を辿る1620年代の日本で、貿易をしていた中国人がキリシタンではと言う疑いを払拭するためも会って造ったお寺。当時の長崎の人口は5万人。そして中国人人口は5千人だったそうです!)、 No. 2 活水女子大 (1879年にアメリカ人宣教師によって創立された学校。音楽部も在って、昨日は長崎の愛好家コミュニティーが中心となって行うメサイア・シング・アロングに参加させていただきました。特に数は少なくても正確にしっかりと支える男性の部が印象的でした)、 No. 3 県立民族博物館 (長崎の特に西洋と日本の接点と言う位置づけに私は興味があるので、展示が非常に面白かったです)、No. 4 グローバー庭園 (鎖国直後から来日して製鉄や炭鉱などを始めたスコットランド人のグローヴァーを始めとする色々な外国人の豪邸が沢山あり、展示物も充実!草野肇さん、と言う素晴らしく物知りな案内者にご案内いただき、色々お教えいただき、貴重な時間を過ごすことが出来ました。) No. 5 出島 (鎖国中と幕末以来の二つの全く赴きの違う出島が比較検討できるように工夫がされてあり、非常に面白く拝見しました。オランダ人は貿易を日本と続けるために鎖国の滞在賃として一年に一億も幕府に払っていたそうです!日本との貿易がいかに良いビジネスだったか、それだけでも良く分かります。面白い) No. 6 長崎平和記念公園 No. 7 長崎原爆資料館 No. 8 国立長崎原爆死没者追悼平和記念館 そして昨日の夜博多に着き、博多ラーメンを食べ(美味しくてびっくり!)、 博多駅前のクリスマス・イルミネーションに驚嘆しました。 今日は一日博多を観光、そして夜実家に戻ります。 明日は木曽! 私は旅が大好きです。

九州にいます! Read More »

すっかりご無沙汰!

先日、日本の知人にメールを書いたら 「ずっとブログの更新も無いし、どうしてるかと心配していた」 と、返信が来ました。 (見守ってくれているんダ…)と、何だかほっこりしました。 人生、色々です。 結構走り回っているかも。 今日はアルバイトでフルートの録音の伴奏のあと、レッスンを一つ教えて、 それから自分がレッスンを受けます。 その後ピアノのクラスで新曲の試し弾きをして、 友達と夕食? そして、あさっては日本に向けて出発! 今回の帰国は久しぶりに公開演奏をしないことに決めた帰国です。 この過去13年間、帰国のたびに演奏活動が入っていて、 ありがたいことですが毎週末なんらかの演奏、週日も1~2回演奏や、演奏関係の諸々。 そして勿論練習に追われ、 例えば日本でしか出来ない家族との団欒とか、歯医者とか、 そう言うことがもう何年越しでおろそかになっていました。 今回はだから、演奏は入れず、ほぼ10年ぶりの日本での年越しを家族と楽しみます。 それでも、一ヶ月以上遊んでいるわけでは在りません。 まず、ここで多いに宣伝したいのが、 私も一メンバーである横須賀ゆかりのピアニストグループ 「スカぴあ」が主催する 「スカぴあジュニア・シニア」公募のオーディション。 応募締め切りは12月10日で、オーディションは12月28日。 私も審査員として参加します。 アマチュア・プロ、そして年齢全て不問ですし、 ソロだけでなく、連弾のカテゴリーもあります。 オーディション参加者全員に審査員からの丁寧なコメントがあるのと、 合格者には来年のスカぴあでの演奏、合奏と言う特典! 会場の特別入場券「パスポート」の贈呈もあります。 詳しくはこちらで。 http://www.sukapia.com/2014Audition.pdf 冬の日本は本当に久しぶり。 楽しみです。

すっかりご無沙汰! Read More »

ハロウィーンの思い出

香港でもハロウィーンがあって、 子供のころは仮装してマンションの一軒一軒を回ってお菓子をもらうのが楽しみでした。 幼馴染と一緒にはしゃぎながら回ったのを覚えています。 今年は10月31日はなんだか忙しく、お菓子の買い置きが無かった。 子供が来るたびに「ごめ~ん、なんにもありませ~ん」と謝っていました。 相棒の家では、玄関の横が音楽室になっていて、練習しているとピンポンピンポン。 その度に謝っていました。 夕方は親に連れられた幼児が多かったのが、 暗くなってくると今度が高校生くらいの子達が結構手の込んだ仮装で来ます。 もう反射神経のように「ごめ~ん」「ごめ~ん」と謝っていたら、 その中の一グループが中々立ち去りません。なんか玄関の外で叫んでいます。 良く聞くと「ピアノ、聞かせて~!」と言っているのです。 玄関を開けて、ドビュッシーのアラベスクのサワリを1分くらい弾きました。 どんな子たちか分からないし、ドンナ音楽を期待してるかも分からない。 正直、猜疑心で一杯でした。 ピアノから見上げると、結構一生懸命聞いているのです。 そして弾き終わった私に拍手してくれて、 「きれ~い!」「お菓子より、嬉しい!」 …私も嬉しい!! もっとちゃんと弾いてあげれば良かった。

ハロウィーンの思い出 Read More »

演奏活動!

星座とか「タイミング」とかって本当にある、って実感する時があります。 私は博士過程を終えたら、もっと演奏活動をしたい!とひそかにずっと思っていました。 まあ、厳密にはまだ論文が残っているし色々あるのですが、 でももうこの学年度から授業は無いし、随分自由な身になって パリに行ったらこれからの演奏の機会の打診を色々始めてみよう、とか考えていました。 パリからヒューストン降り立った瞬間! …ずっとチェックしていなかった携帯メールに着信。 「12月に協奏曲、弾く?」 何と!(これは今時期など交渉中) さらにヒューストンに戻って2日目! クラリネットとヴィオラとピアノの室内楽コンサートが テキサス州のオースチンで10月26日に予定されているが、 ピアニストがドタキャン -と言う事で私に出演依頼! これは2日間に及ぶリハーサル量、出演料などの交渉の末、出演決定! 24日に現地入りして、2泊三日の予定。 これはコルバーン時代に何度も一緒に弾いた、 今ではハーレム四重奏のヴィオリストとして有名になってしまったMiguelとの演奏会。 私とMiguelの共演はYoutubeでもご覧になれます。 楽しみ! さあ、練習頑張るぞ!

演奏活動! Read More »