走り始めて今日で6日目。

「外からの力が加わらない限り、静止状態の物は静止を続け、動いている物は動き続ける」…慣性の法則を学校で学ぶのは何年生なのでしょうか? 私は日本の教科書で日本語でこの概念を学び、妙に感心した記憶があるので、渡米した中二の一学期の前なのは確かです。 子供時代から本の虫だった私は、静止状態がデフォルト。引っ込み思案や病弱だったり、子供の一人遊びにはいささか治安が不安な香港で幼少時代を過ごしたり、更には日本に帰国した6歳半の時にはすでに一日2時間くらいピアノを練習していたり...様々な要素が私の静止状態に輪をかけたと思います。 ヒューストンで博士論文執筆とストーカーの刑事責任追及を同時進行でこなそうと悶々としていた時に、ジョギングを勧めてくれたのは野の君です。渋る私を「気分が晴れるから」と、海岸や公園に誘い出てくれました。ヒューストン時代の最後の一年半は毎朝2マイル(約3.22km)走るのが日課になっていました。家の近くのバイユー(ゆっくり流れる小川)に沿って、毎朝同じコースを走っていました。週末は3マイルとか5マイルとか走ったりもしてました。 最近の旅行続きが一段落した今、また朝の運動で一日に勢いをつけるべく、走り始めて今日で6日目。敢えて同じコースを2マイル走ります。同じ木が日に日に赤く色づいていきます。朝もやがかかった日もあります。息が上がり、足の筋が伸び、体幹や姿勢に意識が行きます。体中の血のめぐりがリズムに乗り、汗ばんできます。遠くの山に朝日が映えて、その日一日が楽しみになってきます。

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