August 2020

洒脱日記143:マキコ初めてのICU演奏ライブ配信。

「音楽を聴きたい患者さんにスタッフがアイパッドを届けるので、希望者の数だけ演奏してください。一人につき2~3分で結構です。一曲弾いて、リクエストされたら二曲目も弾いてあげてください。その後医療スタッフに希望者がいれば彼らのためにも演奏してもらいます。名前と曲名だけを告げてください。患者さんの名前や病状は聞かないでください。重症の方もいらっしゃるので余り話しかけて負担にならないように。呼吸器に繋がれている患者さんもいらっしゃるかもしれませんが、びっくりしないように。」

洒脱日記143:マキコ初めてのICU演奏ライブ配信。 Read More »

洒脱日記141:歴史と文化ー広島原爆記念日にちなんで。

体制の検閲が入ろうが入るまいが、私たちの脳は世界をできるだけ簡略化する事で理解したつもりになって安心しようとする傾向があります。でもその時に、私たちの感情の揺れ動きや現実の複雑さやニュアンスを感覚的に捉えるのが、美術や文化なのではないでしょうか?私は音楽は人間性の底力だ、と信じています。

洒脱日記141:歴史と文化ー広島原爆記念日にちなんで。 Read More »

洒脱日記140:旅行ごっこ

コロナの前は、次の演奏会、次の旅行という感じで、そこまでガ—っと突っ走るという感じでした。旅行中や演奏のある日は興奮状態。挑戦も多い。見るもの聴くもの会う人食べる食事、全てがキラキラして気が張り、瞬間瞬間の全てに貪欲です。それで帰って来るとしばらくは虚脱状態で、ハッと気が付くと次の旅行や演奏が迫っている...そういうリズムが好きでした。 コロナになって、私にとっては移動時間が気分転換だったのだな、と思い当たりました。飛行機の中で兎に角受け身に徹する。座っていると飲み物やお手拭きやスナックや食事が次々と出てくる。その間ずっと与えられた空間の中でじっとしている。 「今日は飛行機に乗ってる時間にしたい!」と野の君に宣言して、説明しました。切り替えたい。また頑張るために、仕切り直しが必要。一日暗闇の中でずっと映画を観ていたい。冬眠状態でじっとしていると飲み物や食べ物が出てくる、その赤ちゃんな様な状態。野の君は一日フライト・アテンダントになる事を笑って快諾してくれました。 炭酸水やお水が時々寝室に差し入れられます。お昼にはおろしそばが出てきました。ワサビがちょっと添えて合って、ちょっとだけ涙が出て来てしまいました。 明日からまたバリバリ頑張ります。

洒脱日記140:旅行ごっこ Read More »