洒脱日記208:アメリカの女性権利問題

トーマス・ロイター財団の統計(2018):女性に対するセクハラ・性暴力の危険性でアメリカは世界10位。

上の統計結果はにわかには信じがたい。インドや中近東の国々に混じって、アメリカが唯一西洋の国を代表している。これは世界中の女性権利問題を研究する550人の専門家を対象にした統計結果だ。アメリカの貧富の差、銃の文化的浸透など、この統計結果の背景には色々な複雑な事情があると思うが、複雑だ。アメリカはフェミニズムやフリーセックス、個人主義の国じゃないのか!? ...と思いきや、いやいやその歴史も現実も、そういう理想とは程遠いものである。

アメリカの女性の被害状況

  • アメリカでは毎日4人の女性が夫・同居人・恋人に殺されている(10年前は毎日3人だったが、上昇傾向)
  • アメリカの女性の3人に1人は生涯に一度は性的暴行を受ける。
  • アメリカの女性の5人に1人は生涯に一度はレイプされる。
  • 一千万人の女性が家庭内暴力に耐える日常を送っている。

何故今この話題?-今日これを観たからです。「What the Constitution Means to Me」

「私にとってのアメリカ憲法」ブロードウェーの芝居。アマゾンでも観れる。(英語のみ)

このトニー賞受賞の劇は、選挙前の今すごく注目されている。今見たら、ニューヨークタイムズがこの芝居の評を11時間前に出版。ウィキのページも21時間前にアップデートされている。

この芝居では、アメリカ憲法とそれを書いた白人男性たち、そしてその修正条項(特にその第9条と第14条)を検証して、移民・女性・原住民・有色人種・子供などの権利を守るためには、憲法は改正されるべきか、あるいは解釈を変えるべきか、それとも廃棄しまた新しい憲法を作るべきか、聴衆に問う。例えば、避妊具の是非が最高裁で協議されたとき、裁判官は9人とも男性だった。その時の録音が芝居中に再生されるが、笑える。皆物凄く居心地悪そうに、咳払いばかりしている。宗教や文化の問題だけではない。実はこの時最高裁判菅の9人の内4人が20代や30代の女性と浮気をしていたのである!だから避妊具をお店で買いたいという個人的な動機が在ったのである!

なぜ、現在のアメリカ憲法で約束されている「生命・自由と幸福の追求の権利」が守られない人口(黒人・原住民・女性など)が出て来てしまうのか?私たちは何をどう変えるべきなのか?

2016年に手術を受けた。麻酔される前に最初に看護婦さんに「今日の体調は?」「言われた通り朝から絶食をしていますね?」など、質問を受ける。その時の質問項目の一つとして「あなたは今家庭で危険な状態にありますか?」と突然、当たり前の様に聞かれた。家庭内暴力を受けている女性は、パートナーが被害者の言動をコントロールしていて、被害者が被害を第三者に訴えられない事が問題の一つである場合が多い。その為、どうしても男性パートナーが入ってこれない手術室などでこういう質問をする事によって、被害を訴えるきっかけを作ろうとしているのだ。女性用の公衆トイレのドアにはよく「被害者ホットライン」の電話番号が貼ってある。

私が16歳の時に、私の家族は私をアメリカに残して日本に帰国した。私が渡米した直後にジュリアード・プレカレッジに合格し、奨学金などを頂いて割と順調にやっていたこともあり、音楽の勉強を続けるために残りたいと私が主張したのである。その後私はずっと、アメリカで何とか自分の人生の方向を見定めるために、今から思うと本当に危ない綱渡りをしてきた。「あんたは本当にラッキーだね」と妬まれたり、感謝を事ある毎に義務付けられたりした。でも、一時帰国中に私がオンラインデートの話しを面白おかしくして妹に勧めた際の、父の憤然とした「日本ではそういうのはやくざが絡んでいたりして危ないんだ!」と言う発言。私はなぜ不死身・無傷・不滅といつも思われていたのだろう?NYに遊びに来た母が一緒に乗った地下鉄でこわごわと辺りを見回し「(妹が私を訪ねて来た時に)あの子がこれに乗ったかと思うとぞっとする」…え? 私は毎日乗っているんですけど...?( ̄∇ ̄;)ハッハッハ。私の「頑健さ」や憎まれっ子的なふてぶてしさが、私の放任にも、ある程度の危険回避にも繋がったのだろう。なんにせよ、結果的には生き長らえた。随分面白い経験も沢山した。考えてみたら、書く題材には尽きない。今は全て財産である。もう怖い物はない。

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