洒脱日記154:フェローシップ応募質問ー煮詰まったので訳す!

昨晩は微熱だったのか夏バテだったのか...バタンキューでしたが、午前3時過ぎにぱっちりお目覚め。何度も書き直しているフェローシップの応募エッセーの答えが突然閃き、飛び起きて書き始め...ということで、また疲れています。ちなみに3度目の正直で受かった私の友人は合格の応募要項は下書き無しで30分で全部書き上げ送信したそうです。すでにもう何日もうんうん推敲している段階で負けてるかも...過去の他のフェローと自分を比べて意気消沈したり、今日は寝不足と体調不調に加えて、中々苦しい日であった。

途中でちょっとストレッチしたり練習したり飲食したりはしましたが、ほぼ一日中これにかかり切りで、煮詰まったので、日本語で書いてみます。この応募は前にも書きましたが20人枠に世界中から何千人と応募してくる。ということで字数制限が非常に厳しいし、添付は一切なし。レジュメや顔写真なども送れません。ということで、この応募用紙が全て。

Tell us about your work, and the projects you are currently working on. 􀀀 (Limit 1,000 characters): (あなたの仕事と、今現在進行中のプロジェクトについて書いてください)

私の仕事は時間の芸術です。(注:英語では音楽を「The Art of Time」と詩的に表現する事がある。)私のプロジェクトは、時間の計測や長寿・効率性などよりも、生活の質の向上を促す事です。

音楽家として、私は一つの和声進行に永遠が垣間見られる瞬間が在ることを知っています。一曲を弾き終えた時に長旅から帰って来た気持ちがすることも、何百年も前に書かれた曲に自分が共鳴することも、経験しています。こういう音楽体験は私たち自身の真の姿と、お互いへのアクセス、そしてこの二つが実は同じものであることを感覚的に教えてくれます。

私たちの生存本能は確かなものを求めたがります。一方音楽は、瞬間的な感覚を愛でることや、聴覚に集中する精神統一や、連帯感など、確かでないものに慰みを見出す人間の営みです。この訳の分からない物に対する憧れと畏怖が、音楽や音楽家を商品化し、矮小化しました。私は音楽に対する個人主義と資本主義のインパクトを研究し、それに抗ってどうやって音楽や音楽家の治癒効果と人間性の復興するパワーを社会一般にもたらす事ができるか研究し、演奏や講義や執筆などで公開しようとしています。

What are you best known for? What is your crowning achievement? 􀀀 (Limit 750 characters) (あなたはを一番知らしめるものは何ですか?あなたの一番の手柄はなんですか?)

私はチャレンジャーとして知られています。ピアノ・レパートリーの中で一番難しいとされる曲を選んで演奏し、そのいくつかを収録しました。15年間かけて舞台恐怖症に打ち勝ちました。病や虐待を生き延び、博士論文を執筆しながら最後の虐待者の刑事責任追及に成功しました。今までの手柄は、こういう人生経験を重ねる中で、物事に絶対的な価値観はないということを学んだことです。冒険と大抵の苦労の違いは、観点のみです。私はトラウマをばねに成長する事に成功した、ポスト・トラウマティック・グロースの一例です。そして私の一番の手柄は、これから立てます。自分の人生経験と、博士論文と最新科学に基づいて、音楽の治癒効果を社会構造的に広めることです。

What other accomplishments would you like to share? (Limit 750 characters) (他の成功談を教えてください。)

私は15年間舞台恐怖症と戦い、勝ちました。まず、舞台恐怖症が何かを理解しました。体が演奏を命の危険と判断するのです。次に自問自答と博士論文のリサーチを通じて、私の体がそのような反応をする原因を突き止めました。業界でのハラスメントを何度も経験し、演奏=ハラスメントと体が判断したことがまず一つ。更に、神聖化された作曲家たちを私のような(特に有色人種の女性)が分かり得るわけがないという、公ではないけれど歴史的根拠のあるプレッシャーとそれを受けての無力感。しかし舞台恐怖症克服を決定的なものにしたのは、青い目のストーカーの脅しに動じない自分を発見したこと。舞台恐怖症に比べればストーカーは対処法がはっきりしている危険だったからです。究極的には実際に刑事責任追及に成功したことが、自分の白人男性に対するコンプレックスを取り除き、自信につながりました。そして実際の命の危険を体験したことで、舞台恐怖症は実際の命の危険ではないと体が学び、克服できました。

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これを書くのが苦しいし難しいのは(30分では、とても無理!)要するに私に実績がないからです。実績がないから全てを抽象化するしかない。30分でこの応募要項を書き上げたツワモノの友人は、世界有数な音楽学校を卒業しながら演奏をギブアップして、貧困家庭の子供たちに週5日の無料の放課後音楽学校を始め、大金持ちや有力者の支援を受けて一大事業に発展させたまだ30代です。彼に比べて私は、まだ全く何もしていない...が、しょうがない。事実は変えられない。私は私で、ベストを尽くします!続きはまた明日!

ゆーちゅーぶ、今日の稼ぎは94銭、成長しているので良しとする。

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