トーマス・ハンプトン(バリトン)のリサイタル


今日はタングルウッドで3日ある公式休みの3日目だった。
天気も良好で、湖に泳ぎに行ったグループ、映画を見に行ったグループ色々だったが
ピアニストたちはこれから嵐のように続くコンサートの準備で、一日練習日だった。
夜はトーマス・ハンプトンのリサイタルがあった。
今、アメリカを代表する歌い手で、ホワイトハウスなどでも歌っているし、
メトロポリタンを始め、アメリカを代表するオペラにたくさん出ている。
ピアニストはCraig Rutenberg(クレーグ・ルーテンバーグ)で、
メトロポリタンオペラのスタッフなどとして活躍している人である。
明日、その人の公開レッスンで私はベルリオーズのアリアの伴奏をすることになっているので、
今日の演奏会は見逃せなかった。
それから、この頃研修生の歌声にすっかり感動しているが、
実は今まで私はあまり声楽に興味がなく、歌のリサイタルと言うものをあまり聞いた経験がないので、
プロの歌手、そしてプロの歌手伴奏の演奏を聞いてみたかった。
今日のプログラムはすべてアメリカ人作曲家の曲だった。
前半は有名・無名な作曲家を交えて11人の11曲を披露する。
それぞれが独立戦争、南北戦争、奴隷制度など歴史的イベントに触発された詩を元にした曲だ。
無名な作曲家の中には、政治家として活躍し、アマチュアの音楽家だった人もいる。
後半は、チャールズ・アイヴズの曲集だった。
トーマス・ハンプトンはさすがに声がいいし、発声もいかにも簡単そうだ。
しかし、演奏と言う点で言えば、私は研修生の方が感動する。
もしかして彼はあまりに美声すぎるのかも知れない。
曲の為に歌うのではなく、声を聴かせるために歌っているような気配が感じられてしまう。
勢い、すべての曲が割と同じに聞こえてしまう。
ピアニストはつけることに関しては驚異的。
明日の公開レッスンが楽しみです。