教える喜び

私は、音楽家としての使命の一つには、
世界での音楽の在り方の向上に出来るだけ貢献する、と言うのがあると思う。
それには勿論、志を同じにする若い人に
自分が培ってきたものを惜しみなく全力を尽くして託す、と言うことも含まれる。
私のブログを見て、私のことを知ったと言う、
驚異的に精力的な自己向上心を持ったR-さん。
私が帰国翌日に行った三鷹でのサロン・コンサートに埼玉から出向いてくださって
その後レッスンを希望して下さった。
私は今まで日本にいることは演奏活動に専念して
教える、と言うことをしようとしたことが無かったのだが、
それが悔やまれるほど、私自身も多くの刺激を受ける
充実した濃い時間となった。
R-さんから伺う日本の音大事情、音大生事情、そして留学事情には、
私が知らなかった物が多々在って、
改めて音楽を志す、と言うことのチャレンジと、
それに本当のチャレンジ精神を持って挑む若い人たちの熱い向上心。
私がもう忘れかけていた、音楽とは何か、自分とは誰か、
自分を自分にしたる音楽と自分はどうやって付き合っていけば良いのか、
西洋音楽を志す東洋人が、生まれ育った故郷を出で西洋に音楽修行の場を移すための勇気、
など、私自身がちょっと前に悶々と考え込んだ問題に直面している後輩が
私を信頼してアドヴァイスを求めてくれる、
そして私自身が助けになると信じられるアドヴァイスを与える経験がある。
その全てがとても嬉しくって、張り切ってしまいました。
これからは日本でも帰国のたびに私ができる指導を行っていく機会が増えると嬉しいです。
今回の帰国は後もう5日ほどとなりましたが、
次の帰国は2月中旬から下旬にかけてを予定しています。

Leave a Comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *