今週末はハーモニアム!
今週末はこのオケ曲のハーモニアムパート担当です。 https://youtu.be/wmMpbGdrivA ハーモニアムと言うのはペダルオルガンの事です。 アコーディオンとパイプオルガンの中間と思ってください。 小学校の教室に置いてあるペダルオルガンの豪華版です。 ストラウス、マーラーなど19世紀末、20世紀初頭の作曲家は好んで使います。 昔はペダルで空気を楽器に送り込み、それで音量を調節することもできたのですが、 今は大抵のハーモニアムは電気で空気を送り込んでいるため 微妙な音量のコントロールはしにくくなりました。 奏者の運動量は減りますが。 膝を開いたり閉じたりすることでコントロールする「ニー(Knee)ペダル」があり 右のニーペダルは音量、左のニーペダルはオクターブを足したり引いたりするのに使いますが、 私が今回弾いているハーモニアムは右のニーペダルが馬鹿になっています。 ピアノに比べると、実に非音楽的な鍵盤楽器だ… でも、オケと弾くのは楽しいです。 ソロでも、オケの一パートでも、息と気持ちを一つにしてハモると言うのは音楽人生の醍醐味。 今回一緒に弾くオケはヒューストンでも重鎮。 今年10周年記念を迎えるリヴァ―オークス室内楽団。 http://rocohouston.org/ このオケはユニークな理想を掲げた演奏活動を行っており、 その為に色々表彰されたり、メディアで取り上げられたりもしています。 例えば、聴衆との距離を縮めるため、 毎回演奏会の度に抽選で四名の人が最初の曲だけ、壇上でオケ奏者に交じって聞きます。 それから、地域のボーイスカウトや、日曜学校など、子供のためのグループを招待して、 演奏会全部ではなく、2曲くらい20分だけホールで聴く「演奏会初体験」もやります。 子供たちの入場は会場全体にアナウンスされ、 壇上の奏者も聴衆も一緒になって拍手で迎えます。 また、健康上の理由から会場に足を運べないご高齢の方々のために 地域の介護施設と提携して、演奏会の録画がダウンロードで観れるようになっています。 また奏者同志の関係も良くするためにも、色々な試みがされています。 例えば、午前と午後のリハーサルの間の一時間に豪華のお昼がケータリングされます。 皆、テーブルクロスのかかったテーブルで座ってお昼をいただきながら歓談します。 それから一つのプログラムのリハーサル・演奏中に必ず一回は 誰かのお家でピザパーティーが開かれます。 オケの鍵盤パートと言うのはあまり多くありません。 だからいつもエキストラ状態なのですが、 それでも私がリハーサルのために会場入りすると、 色々な人が笑顔で手を振って、迎えてくれます。 仲間、そして同志です。 さあ、リハーサルに行く準備をするぞ! 行ってまいります。