明鏡日記③ 米政府アルメニア人大量虐殺をジェノサイド認定。
このバイデン政権のジェノサイド認定はそれでは一体どういう意味があるのでしょうか? そしてアルメニア人たちはなぜ100年以上経った今でも4月24日に毎年世界各地で集会を開き、トルコ政府に責任表明を求め続けて来たのでしょうか?
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このバイデン政権のジェノサイド認定はそれでは一体どういう意味があるのでしょうか? そしてアルメニア人たちはなぜ100年以上経った今でも4月24日に毎年世界各地で集会を開き、トルコ政府に責任表明を求め続けて来たのでしょうか?
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今週火曜日、音楽の治癒効果と芸術への投資の必要性についてのOp-Ed記事(Op-Edって何と言う方はこちら)”In the Age of Covid, Music will Help us Grieve, Heal and Come Together”が出版されました。US-Japan Leadership Programで出会った友人の元カリフォルニア州政治家、Jeff Leと共著をした記事です。この記事の和訳は隔週で「日刊サン」に掲載中の私のコラム「ピアノの道」で「コロナの時代の音楽」と題して出版させて頂きました。お読み頂ければ幸いです。 「政治家がよく読むので」という理由でCalmattersと言うカリフォルニアの政策や政治を主に扱う新聞に発表したこの記事ですが、この4日間で実に5つの地方紙に取り上げられています。「音楽の治癒効果」という響きが良いということもあるのでしょうが、もう一つ芸術分野の失業率が著しく、芸術団体やNPOが今風前の灯の危機にさらされている、という現実が背景にある事も無視できません。 記事の中でも言及していることですが、音楽は呼吸器を付けたICU患者さんの呼吸を正常化し、鎮痛剤や鎮静剤の必要性を減少し、患者一人当たりにつき$2322のコスト削減がある、という様々な研究結果が在ります。それなのに、コロナ禍で音楽療法士の多くが一時解雇処分や失業になっています。これにはやはり音楽や芸術一般に対する健康促進効果に対する偏見がある事を否めません。こんなにたくさんのデータが揃っている医療現場に於ける音楽の治癒効果ですらそうなのですから、芸術一般の世界貢献となると更に一般認識は低くなります。 バイデン・ハリス新政権は、問題を多く抱えた状態でスタートを切っています。パンデミックや国内での政治的分離、更に貧富の格差問題・人種差別問題、その上気候変動と、本当に胸が息苦しくなるくらい緊急な問題が山積みです。しかし、人間としての尊厳というものを持って始めて、どんな問題にも凛として挑めるのではないでしょうか?そしてその尊厳というのを思い出させてくれ、私たちにお互いを思いやる人間性を発揮する勇気を与えてくれるのが、音楽であり、芸術であり、文化ではないでしょうか? 私は私で、一人の音楽家として何ができるのか、真剣に探求を続けていくつもりです。
元政治家と共著した記事が発表になりました。 Read More »
人間が世界を理解する方法の一つに物語が在ります。共感を呼び起こす物語を語る事で、その研究を印象付ける。個人的な連想を促す。いつまでもその研究について考えさせる。
洒脱日記226:学術を物語に変換する Read More »
実は私、去年の12月に脳神経科学の学術論文を共著して発表している。ゴルトベルグ変奏曲の音楽の構築のパターンが脳の活動のパターンに投影されていることをfMRIの脳イメージで確かめる、と言う研究。これで学会発表しないかと言う、私がコンサルをさして頂いているヒューストンのメソジスト病院のVIPから直々の一文のメール。そしてなんと締め切りは...明後日!!
この記事は10月1日に掲載された連載中コラム「ピアノの道」No. 42と同文です。 私は毎朝ピアノに全てを預けることで練習を始めます。ピアノの鍵盤に自分の手・腕・肩・頭、そして出来る限りの上半身の重みを委ねて「ジャ~ン」と和音を解き放ち、その和音が消え入るまでの約一分間、音と自分を一体化するのです。目は閉じます。イメージで言うと蛙の飛び込んだ古池の水面がまた鏡の様に静まるまで見入る感じ。音波が遠のいていくのに集中すると、呼吸も気持ちも落ち着いてきます。「耳のウォームアップ」です。 本当に耳を傾けるということは、何が聞こえて来ても受け入れるという態度と覚悟、そして同時に希望と期待と信頼です。「聴く」は音に対して主体性を持つことです。一方で「聞こえる」は自分に関係なく鳴る音を認知するということ。でも「耳を傾ける」というのは音とその音源を全身全霊で受け止めることだ、と私は思っています。これは本当に難しいです。 人と対話をしている時、相手が言おうとしていることに大方の検討を付けてしまうと、自分の返事の内容ばかりに集中したりしてしまいます。でも相手の発言には言葉以外に、声の抑揚、息継ぎ、勢いや言いよどみ、色々な表現がありますよね。相手に「耳を傾ける」のは言葉の理解を超えて、同情し寄り添うことだと思います。意見が違う人こそ、その表現に人間性をお互い見出したい。テクノロジーを介したコミュニケーションが激増し、生身の会話が少なる中、そんなことを音楽家として主張していきたいと思います。 来る10月3日(土)の2時半から4時までNYにあるNPO『Restorative Justice Initiative』主催で演奏とトークの会に出演します。Restorative Justice-日本語では「修復的司法」というお堅い名前ですが、実はとても優しい。今は犯罪や事故などの場合、損害を起こした責任者が罰を受けて償いますよね。そうではなく被害者が受けた損害をRestore(修復)するべく、損害責任者を中心にコミュニティー全体で修復法を探る対話をする、という法制です。これを広めるためのオンライン・チャリティーコンサート。「聴く姿勢の大切さ」というお題目で主催者とトークをし、演奏を致します。ご一緒頂ければ幸いです。 今日行った演奏はこちらでご覧いただけます。
洒脱日記191:耳を傾けるということ Read More »