羽田にてーありがとうございました。

昨日の美浜文化ホールでの「ショパンToジャパン」のリサイタルを無事終え、 今、家族に見送ってもらって羽田の警備を通り抜け ゲートでこれを書いています。 感謝の気持ちで一杯です。 音楽をやっていて本当に良かった。 演奏会と言うのは、それぞれが私にとっては本当に一大事です。 うまく行けば(ああ、なんて素晴らしい人生だ!)と思いますし、 不本意な出来の時は(ああ、私は一体何をやっているんだ)と本当に落ち込みます。 でも、私が今にこにこと羽田で搭乗を待っているのは、 昨日の演奏会が沢山の方にご来場いただき、 しかもその一人一人のお顔が演奏後、壇上から本当に嬉しそうに見えたから、だけでは在りません。 私の周りの人々に志を理解してもらえて、価値を見出してもらって、 そして多大なご助力を頂き、 うまく行かない時には励ましてもらい、 うまく行った時には一緒に喜んでもらっている。 私が音楽を通じてやろうとしていることは、 今の資本主義、効率主義の世の中からは少し外れていることだと思います。 だから、心細く成ることもあるのですが、 でも、こんな私を力いっぱい支援してくれる家族や親戚や友達や聴衆が私を囲んでくれて、 そして本当に大変な演奏会の企画・実行を進んで手がけてくれ、 一緒の道を歩んでくれる中仲間にも本当に恵まれて、 私は、本当に幸せ物です。 リンカーンが暗殺された、と言う史実は有名ですが、 彼が観劇中に暗殺された、と言うことは結構無視されます。 リンカーンは南北戦争や、奴隷解放論争の大変な時にも 週一の観劇を欠かさなかったそうです。 そう言う文化に触れる時間が自分の中の人間性を確認させてくれるから、だそうです。 チャーチルは第二次世界大戦中、経済困難に陥ったイギリスの窮地を救うため 文化活動の予算を削る、と打診された時、 「そんな事をしたら、何のために戦っているのか、皆忘れてしまう」 と断固反対したそうです。 工夫も上達もいつも必要です。 これからもずっと試行錯誤して、 どうしたらより多くの人に心から楽しんで音楽創りりに賛同してもらえるか模索しながら進行しますが、 でも、私は間違っていなかった、と思わせてくれる一ヶ月の日本での活動でした。 少なくとも、私の人生は音楽の道を歩んできたお陰で 本当に大好きな人たちに「大好き」と言える機会を多く持ち得ています。 これからまたヒューストンで活動と、模索を続けていきます!

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