September 2014

パリでの演奏は大盛況の内に終えることが出来ました。

こういう夜は本当に「音楽をやっていて良かった~」と心の底から思います。 今日の午後までは会場のピアノも音響も分からず不安で 「ひどいピアノと音響で弾くのは、野球バットでテニスやれ、と言われているようなモンだよな~」 とか一人でちょっと腐れていましたが、 ピアノも音響もOK! しかし何より私を触発してくれたのは、その聴衆です。 打てば響く、と言うような、本当に身を乗り出して聞いてくれているのが手に取るように分かる聴衆。 そしてうまく共感してもらえた時は拍手しながら大きくうなづいたり、目力が凄い! 演奏会の後の打ち上げもとっても楽しかった。 これからの夢が楽しく語れる会でした。 こういう時間は世界の全てに感謝で一杯です。 ありがとう!ありがとう!!

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明日、パリで演奏します。

明日の日曜日、パリは第3区にあるアルメニア教会で19時から演奏いたします。 時;9月28日(日)19時開演~20時終演(17時からは津川貴久様と言うギタリストでありながらパリの日本大使館の公使もなさっていると言う凄い方がバッハを中心としたプログラムを同じ会場で演奏されます) 場所。Église Sainte Croix des Arméniens    6 TER Rue Charlot 75003 Paris    Metro Filles du Calvaire (RepubliqueやSaint Paul からも徒歩可能) 入場無料 演目:Chopn To Japan(ショパンの影響を受けたドビュッシーとスクリャービンに触発された山田耕筰と武満徹:ノクターンやマズルカと言ったショパン特有の題材を後世の作曲家がどう料理するのか) 素敵なチラシも製作していただきました。 パリに居て、この同じセーヌ川やノートルダム大聖堂やカフェを眺め、そして同じような料理を食べたのであろう、と想像しながら弾くショパンやドビュッシーは、やはりアメリカや日本で弾くショパンやドビュッシーとは少し違った物があります。ひとりでも多くの方にお聴きいただければ幸いです。パリにご興味がおありになりそうなお知り合いなどいらっしゃいましたら、是非ご紹介くださいませ。 それでは、練習!

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お洒落なパリ

パリで道行く人は本当にみ~んなお洒落に見える。 何が違うんだろう、とギョロギョロヒューマン・ウォッチングした、私の結論。 お洒落=意思・意図・意識的表現としての洋服と身のこなしと身の手入れの選択の結果 簡単に言えば「こうした」がお洒落で「こうなっちゃった」が非・お洒落。 ただ、この「こうした」にどれだけ自信を持って、 その自信が表情や身のこなしや態度に表れるか、と言うのもお洒落の一部なんだと思う。 流行におどおどと付いて行っている、と言うのはだから どんなに時間・お金と神経を使っていても、究極的には「非・お洒落」。 反対に、自分は絶対着ない!と言う服でも「私はこれを良いと思っています」と言う態度が 堂々たる身のこなしに繋がって、その自信がその人をより寛容にしているなら、 その選択に私自身が感心しなくても「この人はお洒落だ」と思える。 あくまで私の意見です。 昨日、私のパリの心の友(と言うか文字通りの幼馴染で、感覚的にはちょっと妹みたいな)、 Mさんと私たちの共通テーマ、二人が会えば必ず話題に上る「女性美」の話しをしていた時。 (ちなみにMさんはお洒落な美女です)。 私は録音技術の向上が今日のピアノ演奏の画一化にいかに繋がっているか、 と言うことを、現在の(私達がいつも誤解されていると同意する)女性美に繋げてみました。 録音技術の向上によって、 市場にでる録音はすべてミスタッチが無い、非・人間的に完璧な音楽になった。 これに慣れた聴衆は生演奏でも録音に近い完璧さを演奏家に求めるようになり、 演奏家は期待に応えるべく、凄い練習と、それに耐えうる正確と、 音楽や聴衆からある程度距離を保つ冷静さを身に付けるようになり、 結果、現在の演奏家は画一化した。 1950年代より前の世代のピアニストはその音色や歌いまわしを聞けば すぐ「この人!」と分かるような特徴を強く持ったピアニストが多い。 それに反して、最近のピアニストは極端に言えば、誰が弾いても同じ。 女性美にも同じことが言えるのではないか。 美容整形や、化粧品、美容薬品の向上により、女性がどんどん「美しく」なっている。 しかし、何を基準にした「美」なのか。 韓国の最近の美人コンテストの入賞者が皆同じ顔だ、と言うことが話題になっている。 韓国ではレーザーで顔のほくろなどは全て除去するのだそうだ。 整形も、物凄い。 それが、本当に「美しい」のか。

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パリ、入りました!!

ヒューストン ― イスタンブール - パリ。 トルコ航空は食事も美味しく、映画も充実していて、空の旅は楽しんだのだが、 なぜかイスターンブール出発が一時間遅れ。 そして、この一時間が私のそれからの数時間を大きく変えた… もともとの到着予定時刻は10時半。 これなら公共交通機関で何無く移動が可能なはずだったのだが… 結局着陸が11時を回る。 メトロと呼ばれるパリの地下鉄は1時で終電。 しかも、メトロまでの空港からパリ市内までの電車が 入国審査と荷物待ちを終えた段階ですでにもう終わっていた。ガ~ン! 深夜バス待つこと一時間ほど。 パリ市内に入る。 隣に座った親切なおばさんに深夜ツーリスト案内に連れて行ってもらい、 そこでオンラインで借りた短期下宿先の住所を見せて、 バスを教えてもらう。 もうこの時点で1時過ぎ。 バスで「ここ、ここ!下りな~」と運転手に大声で叫ばれ 意外に混みこみのバスの中をスーツケース二個引っ張って掻き分けるように降りてみたら、 さあ、どっちにいったら良いかさっぱり分からない。 だって、下宿からもらった行き方はすべてメトロに乗って来ていることを想定しているのだ。 北も南も、右も左も、分からない。 人に聞こうにも、人が居ない。 パトカーが私の心中を解せずさ~っと通り過ぎてしまった。 タクシーは「高いから乗るな」と言われている。 さて、困った。 出会う人ほぼすべてに道を聞いた。 段々「ああ、この住所ならこっち」と分かる人が多くなるまでに、 反対方向にテクテク20分、スーツケースずるずる引っ張りながら歩いたりした。 英語が全く喋れない人でも、フランス語で目をしっかり見て喋ってくれれば分かる! …様な気がした。「頑張れ!」と言われた事は分かった。 そして、私がラッキーなのか、やっぱり人間性善なのか、 こちらが本当に困っていると、みんな一生懸命助けてくれる。 やっと下宿発見! しかし、すでに2時を回っている。 インターコムでも下宿屋さんが起きてくれない。 どうしよう。 途方にくれて、 川の脇で輪車になってギターをかき鳴らしながら飲み会をしている若者グループに接近。 「英語、しゃべれる人、いるかな~??」 と恐る恐る聞くと、近くのユースホステルの泊り客とアルバイトのパーティーで フランス人は一人も居なかった。 「おお、電話、全然良いよ~」 と貸してくれた物の、下宿屋さん起きず。 「じゃあ、一緒に飲んでいきなよ」と誘われて、まんざらでもなく 道端に一緒に座り込んで、コーラ・ウォッカなどを頂く羽目になる。 一時間ほどしてやっと下宿人に通じた時には、 ちょっとお名残惜しいほど楽しく意気投合して過ごしてしまった。 いや~、こう言うのも、旅の醍醐味です。 めでたし、めでたし。

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自分の道を心頭滅却して沈着に進むための覚書

物凄い演奏のオファーが来る。 突然、演奏会をキャンセルされる。 人に好意を示される。 人にないがしろにされる。 演奏をすると言う音楽人生に於いても、 外国で生活を営む独身女性という立場に於いても 日々色々なことが起こり、その度に対処すべき現実が変化する。 でも、それに一々翻弄されて、邪念にまみれるのは 時間の無駄。 修行の邪魔。 自分は正直に一生懸命、修行を積み重ねてきている。 自分はいつも最善とは何かを問い、できるだけそれに近くあろうとしている。 その事実に自信を持つ。 日々の小さな出来・不出来にこだわらない。 主体性を持つ。 自分は何を理想とし、目指しているのか。 そのヴィジョンを現実化するためにはどういう行動が必要なのか。 機会を提示されたら、即何があれば自分がより理想に近づけるのか明確に言葉に出来るようにする。 逆に、理想に近づくのを困難にする現実や出来事は 修行の一環だと思い、甘受する。 理想を高く掲げて、心頭滅却。 礼儀と節度をを持って、優雅に接する。 どんな場面でも、美しくあろう。 パリに、行って参ります。

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