July 2020

コロナ日記121:私は、支えられています。

応募資格があるグラントや支援金に手当たり次第申し込んでいる。いくつ、何に、いつ申し込んだのか、記録はない。なぜならこういう支援金の多くは早い者勝ちだからだ。応募が急に打ち切られてしまうこともある。(じゃあ、応募要項の記載を終わった段階で記録を残せば?)と思われるかもしれないが、応募記載が終わった段階では結構げんなりしている。倍率も審査基準も分からない宝くじのような支援金の応募記載に時に何時間もかかる事も在るからだ。(自分は何をやっているんだろう?自分の人生って何だろう?)とげんなりしてしまうのだ。そして今この非常時に、急に発表される支援金や補助金の多くはタイムラインが明らかでない場合が多い。いつ受賞者の発表があるのか、受賞者に対する支払いはいつ行われるのか、分からない。だから応募が終わったらさっさと忘れた方が良い。

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コロナ日記120:「音楽に酔うな」vs。「感情から逃げるな」

私はどちらかと言うと頭でっかちの耳年間として、生意気な子供だったと思います。そんな私の周りに今度は「失恋をしろ」「尼寺に行け」「苦労をしろ」という大人が多数現れました。そうすればより良い音楽家になれるというのです。私は13歳で英語も分からず渡米をし、右も左も分からないまま月曜から金曜日までアメリカで英語の高校生活、そして土曜日は朝9時から夜6時までお昼休みもないスケジュールでジュリアードで大学レヴェルのクラス、と今から思えば尼寺なみの苦労はしていたと思うのですが…この人たちに言わせると、音楽家というのは死ぬほどつらい体験をしなくてはいけない、狂うほどの苦しみを味わわなくてはいけない、というのです。そして実際に自殺した作曲家や精神病院に入った音楽家の話を英雄の様にするのです。

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コロナ日記119:ライブ配信が楽しくなってきました。

今日は本当に楽しくライブ配信ができました。いつも見てくださっている方々、応援してくださっている方々に感謝です。ライブ配信中にも言いましたが、音楽はプレゼントの様なものです。プレゼントを準備して、綺麗に包装して、リボンをかけて、準備している時も楽しいのですが、やはり上げられるときに一番嬉しい。そして受け取ってもらって喜んでもらえるともっともっと嬉しい!

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コロナ日記118:ゴルトベルグ変奏曲と「3」と「2」。

ゴルトベルグ変奏曲はアリア+30の変奏曲+アリアの復元、という構造です。30の変奏曲は10個のユニットから成っています。それぞれの10個が(多少例外はあるのですが)こういう繰り返しです。①様式(踊りから作曲様式)②ピアノ技巧(指さばきや手の交差)③カノン・輪唱。これはいわば①聴き手(感性)②弾きて(肉体性)③作曲家(知性)という風に分担しているとも言えます。

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コロナ日記117:踊る阿呆

”’Standing’ isn’t what you should be doing on these issues – ‘dancing’ is more like it. Because the ground is always shifting. Issues are always fluid. If you stand firmly on an issue, you’d fall.” (こういう複雑な問題に対しての自分の立場はこだわったらいけないんだと思う。踊るくらいの柔軟性がなくちゃ。だって複雑な問題では根底がいつも揺れているから。足を踏ん張ってたら転んじゃう!”)

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