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今夜はハロウィーン

今週末ずっとハロウィーンがらみのパーティーがあちらこちらで開かれ賑やかだったが、正式なハロウィーンは今日、10月末日である。大人たちは明日から仕事とあって、本当のドンチャン騒ぎは昨日の深夜で済ませてしまったようだが、今日の夕方は道が小さな子供の仮装姿であふれかえった。可愛い。私は幼少を香港で過ごしたのだが、どう言うわけか香港でもハロウィーンの習慣が在り、皆で色々な住居を訪ねてお菓子を集めまくったのを覚えている。でもゴリラスーツとかの仮装をした10代のお兄さんたちは怖かった。エレベーターに乗ってたらゴリラスーツのお兄さんに「ワー!!」と覆いかぶさるように脅かされて、エレベーターの片隅で固まってしまい降りられなくなったのを覚えている。そしたら優しいT君が「大丈夫だよ、僕が守ってあげるからね。」と手を引っ張ってくれたと思うのだが、私の記憶違いだろうか?二人とも4~5歳だったと思うのだが。思い出してホンワカしてしまう。 ハロウィーンと聞いてもう一つ思い出すのが、ハロウィーン日本人留学生射殺事件である。1992年にAFS交換留学生の一人としてルイジアナ州に滞在していた服部剛丈君(当時16歳)がハロウィーンのパーティー会場と間違えて個人宅に誤って侵入してしまい、「Freeze!(止まれ!)」と言う住人の警告の英語が分からずに射殺されてしまったという悲劇である。何ともいたたまれないような事件であったが、私の両親は私をアメリカに残して帰国した直後にこの事件のニュースを聞き、アメリカの銃取締法をもっと厳しくする要請の署名運動を「留学生を持つ親の会」に参加して始めた。きっと身につまされる思いだったのだろう。もう18年になるけれど、服部君の冥福と、御家族の健康と安全をお祈りします。こういう事件で残された御家族はきっと事件の風化が一番辛いのではと思い、書いてみました。私は良く覚えています。 こうやって単身でアメリカに住んで来て、落とし穴は今まで沢山、沢山在ったと思うけれど、私は幸いここまで無事来る事が出来ました。そのことを当たり前に思わないで、これからも毎日、楽しく前進して行きます。

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今日あった嬉しい事三つ

今日はスターバックスでヒンデミットのスコアを勉強していたら嬉しい事が三つも歩いてやって来た。 まず、ヒンデミットのオケで主席バスーンを担当しているマイケル君が同じスタバに偶然やって来た。 「おお!」「わあ!こんにちは」とあいさつを交わした後、普段は余り気軽に話しをした事が無いマイケル君とちょっとお話した。指揮している時に明らかに(ちゃんと見ていますよ! 私はあなたを好きですよ!頑張って指揮して下さい!)と言う信号を発信している人とそうでない人がいる。マイケル君はとても上手だし、どちらかと言うと「ちゃんと見てますよ」目線を送ってくれる奏者だが、でも同じクラスを取っている割にはあんまり親しくなれなくて(本当はどう思われているのかなあ)とちょっと不安に思っている奏者の上位の方にいる人だった。ところが今日は積極的に「ヒンデミットの後も何か指揮する予定あるの?凄く楽しんで弾いているよ、良い曲だしね。これからも指揮することが在ったら、いつでも声かけてね、喜んで参加するから!」と一気に言ってくれたのだ!何と、マイケル君。思わず声が潤んでしまった。本当に、本当に嬉しかった。同時に自分の猜疑心をとても反省するきっかけとなった。もっとポジティブに。 マイケル君がコーヒーを購入してスタバを退場すると、次はとてもハンサムな夫婦が可愛い一歳くらいのスーパーマンの仮装をした男の子を連れてスタバに入って来た。私の隣に座り、私が総譜を勉強しているのを見て「音楽家ですか」と夫の方が聞いて来た。本当はこういう質問はちょっと苦手だ。会話が上手く続かなくて途切れてしまうと気まずいし、デモ向こうの音楽知識がどの程度の物か分からないし。。。ちょっとしぶしぶ「そうですよ」「何を弾かれるんですか」「ピアノと、指揮を少々」。。。ここまではいつもと同じ。ところがそれからが面白くなったのだ。「私たちは二人とも、ヒューストン・グランド・オペラで歌手をしているんです」 え! オペラ談義、ヒューストンの音楽界について、などなど凄く楽しい会話ができた。これから無料券が手に入る時は連絡してくれるそう。わ~い! 3つ目に嬉しかったのは、やはりその上の夫婦と話している時。音楽の話題に花が咲いて、途中で突然「ところでお名前は?」と自己紹介と握手の連鎖になった。そして奥さんの方と名前を言い合って握手して、奥さんが「そしてこの子はガブリエル」と1歳半位の男の子を指した途端、その子が当然のごとく自分の右手を差し出して来たのだ。こんな小さな子と正式な握手をするのは初めて!とても嬉しくなって、その子が来ていたスーパーマンの仮装を指差して「スーパーマン!」と言ってみたところ、その子がサービス精神旺盛にこぶしを上に付きあげて、飛ぶ真似をしてくれたのだ! 「ブシュ―ん」と言う、音響付きで。凄く嬉しくなって大人3人で大笑いしてしまった。 楽しいスタバの一時でした。

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赤信号、皆で渡れば怖く無い!

昨日は、「Critical Mass Bicycle Ride(クリティカル・マス・ライド)」とと呼ばれる自転車のイベントに参加した。前にもちょっと書いた事があるが、ここには詳しくは書かないが、要するに自転車に乗る人が沢山集まって一緒に道路で乗りまわし、自転車の道路に置ける権利、自転車の良さ(エコ、経済的、など)を訴え、さらに車社会を批判しよう!と言う企画で、1997年にサンフランシスコで始まり、今では世界主要都市の多くで定期的に行われているらしい。(クリティカルマスに関して、詳しくはこちらで:http://www.geocities.co.jp/Colosseum/3641/cms/critical_mass0.html) 昨日はハロウィーン特別企画のクリティカル・マスで、私はクリティカル・マスは全く初めての参加だったが実に400人ほどの参加が在り、物凄かった。(普段は30人程度から100人程度まで、マチマチらしい)私は例によって自転車はセミ・プロのルームメートのリードに従って、彼女のコスチュームを借りて参加したが、キャット・ウーマン、ワンダー・ウーマン、バットマン、など色々面白いコステュームが沢山在って、それだけでも本当に楽しかった。 しかし、本当に本当にすごかったのは「クリティカル・マス」そのものである。7時集合、7時半出発で実に10時くらいまで乗り回すのだが、400人も自転車ライダーが集まるともう社会現象である。日本の装飾トラックの様に沢山ライトをつけてる自転車も在るし、ただの照明用のライトだけでも、400集まると本当に奇麗。そしてそれが道路を占領すれば、「赤信号、皆(400人)で渡れば(全然)怖く無い!」なのである。車も黙って待つしかない。クラクションをぶーぶー鳴らし始める車もあるが、400人と一緒だと全部只の応援に聞こえる。(実際には応援のクラクションと抗議のクラクションと両方在ったと思う。)交通規制のお巡りさんも2回ほど通り越したが、彼らも全くのあきらめ顔で「どうぞ」と言う感じである。(ヒューストンではクリティカルマスは毎週金曜行われているらしいので、割と定着している模様。)昨日は皆仮装していたし、自転車そのものに沢山装飾を施している人もいて、道端に見物人が沢山並んでいた。子供とかは指をさして、大喜びして行た。 ヒューストンのクリティカル・マスにはリーダーがいる。毎回しきっている様でマシューと言う名前の感じの良い男の人だった。道案内をしたり、クリティカルマスベテランのサイクリストに「次の信号の所で車をブロックして危険の無いようににして、皆を誘導して」とか、役割分担をしたりする。初めは「羊の群れを誘導する犬みたいだな、楽しいだろうな」と思っていたが、皆がその日たどるコースとかも前もって決めているらしく、物凄い責任だな、と思った。今回のはハロウィーン特別企画だったので、最後にコスチューム・コンクールが在り、彼はM.Cもしたのだが、大変楽しい司会で皆を湧かせていた。しかしコンクールに負けた人が彼を冗談で蹴ったらしく「僕は全く無料でこう言う奉仕をしているのに、蹴られるなんて割に合わない」と半分本気でマイクを通して訴えていた。 不思議なのは経費に関してである。このクリティカル・マス、参加費が無いのである。それなのに、昨日は終着点のバーではバーベキューが無料でふるまわれたし、コスチューム・コンクールの優勝者は25ドルもらえるのである。なんでこう言う事が可能なんだろう。社会運動とみなして寄付する人でもいるのだろうか? 2時間半ぶっ続けで乗り回すわけではなく、途中数回休憩が在る。昨日の休憩は一回目が結構町から離れた所にポツネンとあるギャラリーのオープニングだった。動かして遊ぶオブジェが沢山置いてあって中々面白かった。例えば靴が何足も置いてあって、その横に置いてあるハンドルをぐるぐる回すと、その靴が操り人形の様に歩き出すオブジェとか、じょうろみたいな物に細かいビーズが沢山入れて在って、そのぶら下げてある角度をちょっと変えるとサラサラと真っ青なビーズが降り始めるとか。もう一つとても印象に残ったのだけれど私がとても気持ち悪いと思ったオブジェは、大きな車輪に先っボが黒で段々紫になって行くベロンとした物がくっついていて、車輪をハンドルで回すとそのベロンとした物がベロリン、ベロリンと動く、と言うもの。初めから(気持ち悪いな)と思っていたのだが、一緒に見ていた人が「う~ん、これは牛の舌だね~、しかも本物だねえ~」と言ったので、びっくりして余計気持ち悪くなってしまった。次の休憩は大きな食料品店の前。食事を取らずに仕事から直接来ていた人も多かったらしく、しかも自転車を漕ぎっぱなしだったので(お腹が空いた~)と言う気持ちが蔓延しており、沢山の人がバイクを捨てて、店に走り込んだ。私は何となくぼけ~っと店の前で待っていたのだが、ルームメートが「ほら!サンドウィッチを2個ゲットしたよ、食べなよ!」と閉店直前で75%セールのサンドウィッチを分けてくれた他、ビールをケースで買ってきて見知らぬバイク仲間に手当たり次第配り始めた人にビールを一カンふるまってもらった。 物凄く楽しかった。凄い解放感、そして何だか社会運動に参加している様な自己満足。最高のストレス発散法だと思う。特にヒューストンは坂が無いから、もう最高である!急にこの頃涼しく秋めいてきたし。これからも参加したいと思う。

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「忙しい」と言う気持ち。

「Believe me, you don’t know what "busy" means! (信じて!あなたは「忙しい」の意味を知らない!)」 今は亡きルース・ラレードと言うピアニストが日本でどれだけの知名度が在るか知らないが(今調べたらウィキに記事が在りました。)、上の言葉は彼女が私との電話の会話で言った事である。私は学部生の頃一時期彼女に目をかけてもらった事が在った。上は、私が推薦状をお願いした時に言われた事である。彼女は演奏活動とマンハッタン音楽院での教職を掛け持ちしていたし、娘がロンドンに住んでいて割と手がかかる関係だったみたいだし、不幸な離婚の傷がずっと癒えなかったみたいだし、何がそんなに忙しかったのか、分かるような気もする。けど、「あなたには絶対分からない程忙しい」と言われてしまうと、(そうかあ、私の想像の域を超えるほどの『忙しさ』と言う物が在るのだなあ)と納得するよりほか、こちらには選択肢が無い。ちなみにこの時おねだりした推薦状を彼女はちゃんと書いてくれたのだが、私は自分が忙しい、と感じるたびに(ルース・ラレードが承認してくれるくらい忙しいかな?)と考えて、思い出し笑いをしてしまう。 時間とか、お金の余裕、と言うのは実際の数では無く、気持ちの持ちようだ、とこの頃良く思う。 私は割と簡単に「忙しい!忙しい!」とパニクッてしまう方だが、私の友達の中には「忙しい」なんて一言も発さないし、遊びに誘えば十中八九乗ってくるのに何故か沢山本を執筆したり、平均律全巻丸ごと暗譜してリサイタルで弾いてしまったり、知らぬ間に南米に観光旅行に行っていたりする。どうやって時間のやりくりをしているのか、と思うけど、本人たちは別に何とも意識していないようである。 どちらかと言えば、後者を目指したい。 明日はまた指揮のリハーサルと、大きな締め切りが在ります。 でも、一応準備は全部出来ているし、ここは太っ腹に、寝てしまおう! 10時半~この頃まれにみる、健康な就寝時間。

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寝る前の意識の掃除

今日はぎっしりと詰まった日だった。 朝の7時に目が覚めてそのまま机に直行。火曜日に締め切りのプロジェクトにかかりきり。 午後12時半から5時までは博士課程セミナーの模擬就活の為のCDを プロ・ツールと言うソフトウェアを使って編集作業。 5時から7時までは息抜きで友達とタイ料理で夕食。 7時から9時までヒンデミットの初リハーサルの為、色々復習、準備。 9時から11時45分まで初リハーサルのセット・アップ(椅子や楽譜立てを並べたり、色々) そして9時半から11時までリハーサルして、独奏者と反省と片づけ。 今真夜中12時半。明日も3時から5時までヒンデミットのリハーサルが在るし、 プロジェクトもまだ色々しなきゃいけないし、CDの編集も終わっていない。 ここで寝ておかなければいけないのだけれど、指揮の興奮をどうやって始末をつけたらいいか。。。 う~ん。 ブログを書いたら、ちょっと落ち着いてきました。 本を読んで、寝ます。

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