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研究者の方といろいろお話しをする機会を昨夜得た。 研究や、練習に使う時間がもっと欲しい、と二人とも同意した。 学生の時は、研究と練習に際限なく時間が使えると言うことの贅沢が分からなかった。 大人になって実務や社会責任に追われて、時間が惜しい。 もっと研究・練習に没頭する時間が欲しい! そんな話しで盛り上がって、帰宅が夜の8時過ぎ。朝家を出てから12時間以上経っていた。 もちろん、その日の練習はまだゼロ。 急いで機材を設置して、その日の練習のヴィデオを録画始めた。 100日練習録画チャレンジ、19日目である。 題して、「時間がない時の練習法」。 没頭した。楽しかった。たくさん捗った。そして思った。 確かに学生の時は練習に際限なく時間が費やせるけれど、本当にそれが最高の練習状況なのか? 時間がない時の練習は、練習の準備中も、練習後の片付けの後も、頭の中が練習している。 そして、「必要は発明の母」で、限られた時間でいかに効率を上げるか、必死になる。 そして大人になってから自分の専門外の人とも多く交流し、もっと広い世界観の中で自分の音楽を耕せる贅沢を楽しんでいる。 量より質。
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2018年明けまして、おめでとうございます! 2017年は大変お世話になりました。2018年も引き続き、よろしくお願いいたします。2017年は私の人生上いくつかのビッグイベントがありました。一つは博士号取得です。博士課程にかけた7年間と、博士論文「暗譜の起源」の執筆は、私のこれからの音楽人生をさらに豊かにしてくれる、掛けがえの無いものとなりました。 ヒューストンのメソジスト病院に在るCenter for Performing Arts Medicine (舞台芸術医療センター)で、コンサルタントとして音楽の効用に関する研究に関わり始めたのも去年です。 6月にはお蔭様で17年目になる私の日本での独奏会を各地で開かせていただきました。題して「天上の音楽vs。地上の英雄」-前半には天上の音楽(ゴールドベルグ変奏曲)、そして後半にはベートーヴェン、リスト、ショパンによる英雄にまつわる曲の数々。 ハイライトにはもう一つ、US-ジャパン・リーダーシッププログラムに参加させていただいたことがあります。卒業生にはヴァイオリニストの五嶋みどりさんや、オリンピック選手の有森選手、外務大臣の河野太郎さん、オバマ政権・トランプ政権のアドヴァイザー、ジャーナリスト、教育者、有名人、軍事関係の方など、大変なVIPがたくさん居る中、最初はかなりビビりながらも、非常に刺激の多い、人生観の変わる一週間を過ごさせていただきました。 そして秋には、アメリカ大陸を半横断して、大移動・大引っ越しを行いました。博士課程取得・引っ越しと、人生の大きな節目を続けて経て、これからの人生をどのように生きようか、真剣に考える時間に恵まれました。私は、本当にたくさんの方々のご支援と愛情を得て、ここまで音楽人生に精進して歩んで来られました。その過程で得た経験は、私に主流とは少し違った価値観・人生観・音楽観を、与えてくれたと自負しています。 それを、皆さまのお役に立てるのにはどうすればよいのか。試行錯誤は続きますが、とりあえず大きな方向性として、いくつかの事を2017年に始め、2018年で発展させたいと意欲を燃やしています。 一つは、舞台恐怖症を克服する過程で私が勝ち得た信念と人生観について、本を執筆する、と言うことです。もう一つは、音楽サーヴィスの宅配ビジネスを始める、と言うことです。演奏をお届けするだけではなく、音楽に関する講義、イベントにふさわしい音楽デザインのコンサルタント、上がり症に関するカウンセリング、演奏会ツアーガイド(演目解説をより身近に)、など、音楽家と一般聴衆の隔てを減少して、コミュニケーションをしながら音楽を共感するイベントや時空を提供していく、と言うビジネスです。そのために、今インターネット上でとりあえず知名度を上げるべく、色々努力をしています。今年18年目を迎える日本での演奏活動は5月中旬から6月上旬となります。まだ日程に余裕がございます。私が提供できるサービスをHPに並べてみました。どうぞレストランでメニューから選ぶようにお好きなものをお選びになって、お声をかけてみてくださいませ。 音楽博士、御用達! また再会して色々お話できるのを、今から楽しみにしております。 2018年が皆さまにとって良い年でありますように。今年も、よろしくお願いいたします。 平田真希子
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2018年明けまして、おめでとうございます! 日本では皆さまいかがお年越・年明けをお過ごしになられましたでしょうか?アメリカではやはり大晦日・お正月はクリスマスにやや押され気味の祝日です。が、素敵なお友達に沢山恵まれて、今年はかなり盛大にお祝いをすることができました。 大晦日は、仕事納め。 午前中に大急ぎで色々仕事をとりあえず一段落させ、野の君と二人でくるくると大掃除をした後、午後半ばから大変お世話になっているお友達の所に二件、お呼ばれをしました。 最初のお宅では私には何年ぶりかのおせち、そして久しぶりで感激のお寿司、さらに本場中華!の餃子、など盛りだくさんのおごちそう(写真)を囲み談笑した後、年越しそばで絞め!2件目は紅白歌合戦を見ながら(アメリカでも見れるんです!)歌う・踊るという賑やかな会で、「細く長いそばではなく、太くで長くてスパイシーなで皆さんの2018年もそのように」年越しカレーうどん!年明けのカウントダウンでみんなで乾杯して、ハグし合って、帰宅は12時半過ぎ。 元旦は5時起き!真っ暗です。 車を30分走らせれば、全くの別世界に到着です。 本当にまるで人里離れたラピュタの世界で、ゆっくり上っても息が切れるかなり急な坂を延々と小一時間上るうちに空が白ばんできます。 そして登頂で日の出! 数時間の山登りなのに、みんなリュックを背負っているのが不思議だったのですが、日が昇ったら理由が判明!御酒におちょこを沢山持参してくださった方。簡易御汁粉や甘酒と、更にそれに注ぐ魔法瓶のお湯を持ってきてくださった方!みんなで乾杯して、そしてごちそうです。大晦日にあんなにお腹いっぱい食べたのに、寝不足のせいでしょうか、甘いのが染みます。美味しい! さらに下山後は、車の中にお稲荷さんやお煮しめ、お豆の煮込み、きんぴらなどをご用意くださった方々にご一緒させていただいて、ピクニックです! そして最後に車をもう少し走らせて、海を見に行きました! 遠くから見た時の水面の、そして砂浜から見た波引きの時の、日光を反射したキラキラが素晴らしい! インスピレーションを受けて、帰ってからの練習染めでドビュッシーの「金魚」に力が入ります。 100日練習ヴィデオも、元旦で15日目です。 年末・年始と、沢山の素晴らしいお友達と楽しく過ごすことができました。今年も頑張るぞ!と気合が入ります。 これからも、よろしくお願いいたします。
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学部生の頃、練習休みにふらふら歩いていたら、オーボエの先生の追悼式に迷い込んでしまった。その人の温かい人柄があふれるようなエピソードが昔の生徒や同僚によってシェアされた後、奥様がスピーチをなさった。 「とにかく一人でいることが嫌いな人でした。練習を聞くことを私に強制するんです。あんまり毎日付き合わされるのである日逃げ出そうとしたら、クローゼットに閉じ込めて外から鍵をかけ、その前で練習するんですよ!」 会場がどっと沸いた。奥様ご自身も笑っていられた。 100日練習ヴィデオ挑戦を始めてもう11日目。最近、録画の前後に良くその逸話を思い出す。 一人で何時間も練習していると、昼か夜か、どこの練習室か分からないような『入り込んだ』状態になってしまうことがある。実際私は一度、練習室でバッハの「半音階とフーガ」に完全に入り込んでしまい、最後の音を弾き終えてピアノから顔を上げたら、窓の外にエッフェル塔があって仰天したことがある。パリにいることをすっかり忘れていたのだ。まあ、時差とかいろいろな要素があったと思うし、こんな事はこんな私だって稀だけれど。あの時は本当にびっくりした。 「入り込む」のはまあ、気持ちが良い。でも効率の良い練習かと聞くと、良し悪し両方ある。集中はしている。でも音楽とか、弾くという行為に集中しているのであって、何をどのように良くしようというゴールには集中していない。本当に効率の良い練習をしようと思ったら、ある程度冷めて、ある程度計算をしながら弾かなければいけない。そのために第三者に聞いてもらう、見てもらう、と言うのはすごく効果的である。 「練習法を伝授できれば」などと言う、少しおごった気持ちで始めたこのプロジェクトだったが、今は自分が感謝の気持ちでいっぱいである。練習中の私の意識が明らかに向上しているのだ。収録中もそうじゃないときも、練習がより楽しく、効果的になっている。 英語ですが、ブラームスの作品79-1狂詩曲の練習風景です。
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(このブログエントリーは12月16日(土)の10時半からFMブルー湘南76.5MHzで放送されたクラシック音楽番組「スカッとすかピア」でお届けした際の原稿を元にしています。) 私は自分が本を現在執筆中である関係からも最近ベストセラーを集中的に読んでいます。年末は大掃除がありますね。それにちなんで選んだ今週の一冊は今世界でシリーズ700万部突破の大ベストセラー、近藤麻理恵の「人生がときめく片付けの魔法」と、音楽に於ける音の経済性・整理についてお話したいと思います。 近藤麻理恵については何となく知ってはいましたが、本を読んでびっくり!この人の片付け哲学は神道に基づいていたのですね~。自分の部屋の中にあるものにはすべて「自分の役に立ってあげたい、自分のときめかせたい」と言う思いがある。その物一つ一つを丁寧に直視して、本当にときめかせてくれるものだけを残し、あとは過去にときめかせてくれた思い出に感謝しながら解き放ってあげる。そうすることによって自分の優先順位を明確にし、過去に片を付け、自分の人生を自分が選択したものに囲まれて、自分らしく生きる。 この本を読んで思った作曲家はブラームスです。彼、若い時はやたらと音が多いし、曲が長いんですよね。ブラームスのソナタ3番、作品5はブラームスが20歳の時の作品ですが、5楽章から成り、演奏時間は40分くらい!キーシンの演奏でお聞きいただきましょう。音の密度にご注目ください。 このブラームスが年を取ってくるとどんどん、音が厳選されていくんです。それぞれの曲も短くなりますし、音も必要最低限に絞られた曲が増えてくる。私の一番好きなのはこれです。作品119の1、インテルメッツォ。ブラームスの最後のピアノ作品です。60歳のブラームスをお聞きください。 私は若くて情熱あふれるブラームスも好きですが、この昇華しきったようなブラームスがものすごく好きです。 近藤麻理恵の「人生がときめく片付けの魔法」を読んで思ったのは、彼女の哲学は部屋の中に在るものだけでなく、日々食べるものの選択、言葉の選択、友達、時間をどのように過ごすかの選択、すべてにつながると思いました。さらにこの思想がもっともっと広がれば環境汚染問題も解決するのでは、なんてことも夢想してしまいました。残念ながらブラームスは年を重ねて音を厳選するようになると同時に、食事に楽しみを見出して体はどんどん太ってしまうのですが… 最近ブラームスがすごく好きです。28年前、渡米してジュリアードでの勉強を始めたばかりの頃生まれて初めてブラームスを勉強して、譜読みを初めてびっくりしました。日本のあの歌にすごく似ているメロディーが出てきたからです。皆さん、何の歌かお分かりになりますでしょうか? オープニングのメロディーを聞いて「サクラ!」と思った方は私だけではなかったと思います。『音楽は世界の共通語』と改めて思います。こちらもブラームスの晩年、作品116-2「間奏曲」です。 英語ですが、こちらは私がYouTubeでこの曲の練習風景を公開している動画です。 今日は近藤麻理恵の「人生がときめく片付けの魔法」の私の感想を、ブラームスのピアノ作品と共にお聞きいただきました。
