ゴールドベルグ変奏曲

コロナ日記115:ゴルトベルグ変奏曲は善悪も超越!

ゴルトベルグ変奏曲を毎朝ライブ配信しています。もう10年も弾いている曲なのに、毎回改めて圧倒されます。言葉や時間や肉体や意識や感覚…そう言ったのもを全て超越する凄さがあります。それに接しているだけでワクワクします。

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CD新発売!のお知らせ

私の最新CD、「Goldberg Variations」が出来立てほやほやで届けられました! 私は20歳の時に大病をして、自分でももうダメだと思い、一度は覚悟を決めました。 その時本当に幸運な事に、お医者様や看護婦さんを始め、 色々な方に必死に看護して頂いて、元気になりました。 母は病院の食事が食べられなくなった私のために手料理を持って毎日病院まで通ってくれました。 そして知り合いのつてで、私の病気を専門とする病院に転院の手はずをつけてくれました。 その時の転院のお世話をして下さった方にお礼を申し出たところ、 「マキちゃんが元気になって成功した時に、CDを頂戴!」と、きっぱりと断られたそうです。 その時の私はまだ音大の学部生で山の物とも海の物ともつかないピーピーの若造でしたが、 その方や、家族や、お世話になったお医者様や、私の成長に携わってくれた多くの方々のおかげで 私は今日5枚目のCDを出すところまで来られました。 発売はインターネットです。 http://www.cdbaby.com/cd/makikohiratapianist このサイトは生憎全て英語ですが、 それぞれのトラックからのサンプルも聞けますし、ダウンロードも可能で、 アルバムのカヴァーや、私の書いたプログラム・ノート、 さらに私のプロフィールなどもご覧いただけます。 来週中には、iTunesでもダウンロードが可能になるはずです。 ご希望で在れば、このブログにメッセージを頂ければ、 一枚2000円の郵便振込を頂いて、直接郵送も出来ます。

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CD「”Goldberg”? Variations」のライナーノート

ゴールドベルグの録音と編集が終わった今、残るは中のノートの作成とデザインです。 表紙は、NYで大変お世話になっている画家の大岡和夫さんにお願いしようと思い、 明日からスタジオでモデルをする予定です。 中のノートは今、第一稿を書き上げました。 これから校正が必要となります。 何かお気づきの点があれば、どしどしご指摘下さい! 英語と日本語の二ヶ国語です。 この他にそれぞれの変奏曲のトラック番号と、分数秒数のほか、 その変奏曲の拍子や特徴(カノン、ダンス名、など)を簡単に記した エキセル表が見開き2ページで見れるようになる予定です。 一ページが小さく、6ページ内に収めるので、かなり字数を削らざるを得ませんでした。 “Goldberg”? Variations “Aria with Diverse Variations for Harpsichord with Two Manuals” (1741) became known as “Goldberg Variations” because of the anecdote that appeared in the first biography about J. S. Bach (by J. N. Forkel, 1802): That insomniac Count Keyserling commissioned it for his

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ゴールドベルグの録音2日目、大成功!

昨日のブログには、あのあと録音するはずだったし、自分にハッパをかけるつもりで前向きな書き方をしたが、実は録音セッションその一は中々困難な物だった。慣れ親しんだはずのスタジオ、スタインウェイのフルコン、そして長年の今では友達の録音技師なのだが、ピアノは最後の録音からずいぶん音色もタッチも変わっており、マイクのポジションも新しい ―スピーカーから聞こえてくるプレイバックの音も予想よりもずいぶん、はっきりとしており、それが硬くも聞こえる。正直、戸惑った。一瞬プロジェクト全体への疑惑に頭がいっぱいになってしまった。 でも、深呼吸をして対応策を練る。 ピアノは最後の録音(「ハンマークラヴィア」のCD)以来、ずいぶん弾きこまれているようだ。鍵盤が軽くなった感じがする。ハンマーが薄く、硬くなっている感じがする。それなら軽いタッチで、優しく、可愛系の着眼から弾いて見よう。「ドイツ」を意識してしっかり弾くのではなく、ゴールドベルグはフランス舞曲に多くの変奏曲が着想を得ていることにより注目し、「おろす」「つかまえる」「重み」と言うのを「浮かせる」「遊ばせる」「軽さ」と変えて見よう。ピアノと格闘するのではなく、ピアノと遊ぼう。 そして昨日のセッションは自分で言うのも何だが、とても上手く行ったと思う。これからプレイバックを聞く作業をするので、まだはっきりとはなんとも言えないが、少なくとも手ごたえははっきりと在った。セッションが終わってホッとした開放感で、世界中の今までお世話になった人みんなにお礼を言いたいような高揚感!道ですれ違う人に全てにこやかに挨拶した。(そしたらなんと珍しいことにナンパされてしまった。そしてそれも嬉しかった―蛇足) とりあえず、ご報告。ありがとうございます!

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