コーヒーの効用と、練習効果

子供の頃は、母の方針によりコーヒーは飲まないで育った。 段々、カフェインは体に良くないと言う認識が芽生え、 お茶でもカフェインの入らないハーブティーを飲むようになった。 しかし12年前ころから演奏会が増え、譜読みが追いつかなくなり、 カフェインを飲むと練習の効率が上がると言う噂を頼りに飲み始めるようになった。 最初に飲んだ時の感動は今でもよく覚えている。 お店でテイク・アウトを頼んだのだが、カップの半分をミルクにしてもらい、砂糖をいっぱい入れた。 そして一口飲んだ時、本当に目から鱗が落ちたような、急に世界中の色が鮮やかになったような、 視点が一転したような感覚が在った。 その日の練習は夢のようにはかどった。 コーヒーを飲むと、いつまでも楽しいのである。 そして、繰り返しが苦にならずいつまでも興味を持って同じパッセージを練習できる! どんどんミルクの量が減って行き、そのうちブラックまで行きつき、一日に2杯以上飲むようになり、 さらにコカ・コーラのカフェインはコーヒーとちょっと効き具合が違うことを発見してからは 朝はコーヒーで、夕方からはコーラと使い分けるようになった。 そうしないと練習できないような、必需品になってしまった。 この効用のどれだけが心理作用で、どれだけが実際の効用だったのか。 最近風邪をひいたとき、 友達に断固と「カフェインは病気の時、体に良くない」と主張され、 コーヒー無しでずっと過ごした。 何となくいつもよりリラックスして、性格がまろやかになったような、 アクセク観が無くなったような気がした。 興味を持って回復後もずっとコーヒーを絶ってきたが、そろそろ困ってきた。 何だか一日中眠いのである。 始めは病み上がりのせいだと思っていたが、どうやらそれだけでもないらしい。 緑茶を飲んだり、甘いものを食べたりして、自分にはっぱをかけようとするのだが、 怠け者になってしまう。 そしてどんどん早寝になる。 今日は友達の誕生パーティーだったのに、10時になったらもうどうしようもなく眠くなってしまった。 う~ん、どうしよう。 明日、コーヒー再開しようか。

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