アシスタント・指揮者に指名される!

この土曜日にコルバーンのオケの定期演奏会がある。 曲目はラヴェルの「道化の朝の歌」、ヒンデミットの「ウェーバーの主題による交響的変容」、 そして我が学校のチェロの教授、ロン・レナードのソロによる、ドヴォルザークのチェロ協奏曲。 いつも学校のオケでアシスタントを務める人は、私の指揮の先生でもあるのだが、 去年、Pacific Symphonyの常任指揮者に任命されてから、学校のオケの演奏会に時々来れなくなった。 オーケストラには、指揮者のほかに指揮者のアシスタント、と言うのがいる。 この人は「指揮者に何かあった場合、飛び入りで指揮をする人」と言うことになっているが、 実際にはそういうことはまあ大抵無いので、結局サウンドチェックの時に客席を駆けずり回って、 オーケストラの音響のバランスに問題が無いか、チェックする人、と言うことになる。 演奏会で、一番の経費はホールの借用費だから、リハーサルは学校のリハーサル室でやって、 本番と、本番前のゲネプロだけ、会場で演奏する。 でも、ホール毎に音響と言うのは丸っきり違うし、 客席にどう聞こえているかと言うのは、実は舞台からは本当に分からないものなのである。 ソロのリサイタルをする時でさえ、これは大問題で、 私は手をパンパンと打ち合わせてみたり、大声で叫んでみたり、 ピアノをバン!と打ち鳴らして残響を聞いてみたり、いろいろするのだが、 弾いている自分の音を客席で聴くのは不可能だから、いつも不安な要素なのだ。 だから、友達に客席に座ってもらって弱音がちゃんと会場後方まで届いているか、 大きな音が大きすぎないか、細かい音がちゃんと歯切れよく聞こえているか、意見してもらう。 オケの場合は、それをするのが、アシスタントなのだ。 そして今回は私がそのアシスタント! 勿論、風邪の季節だし、万が一に備えて、ちゃんと指揮できるように勉強します。 本当に指揮できたら、凄いなあ! わくわく

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