大雪
サラサラの雪が、月並みな言い方だが音も無く降っている。 昨日の夜から天気予報が大声で警報を発していた。 水気のほとんど無い雪で、桜の花ビラみたいに、風が吹くとサーっと模様を描きながら舞う。 みるみるうちに景色が白に染まって行く。 空気が乾燥しているので、外に出ると最初の一瞬は肌が引き締まったようなピリピリした快感がある。 寒さを感じ始めるのは30秒くらいたってから、肌の下で、である。 段々骨がきしむような、骨がギューっと絞られているような、「寒さ」になってくる。 雪がやむ頃には、もう少し暖かくなっているはずで、太陽が出てきたらば雪に反射して、きれいだろう。