January 2010

将来探しの旅―Houson, Texas

今、荷造りの最中です。明日からちょっとテキサス州に二泊してきます。 テキサス州と言うと、前大統領Geroge W. Bushの出身地でもあり、それだけで私なぞはちょっとイメージが悪いのですが、実は石油産業のお陰で経済が潤っており、芸術や文化活動への関心と支援が高く、ひそかな穴場らしいのです。もう何年も前からそういう噂は聞いていたのですが、今回ちょっと確認してきます。私はアメリカはかなり旅行しましたが、テキサスは全く初めてです。カウボーイ・ハットにカウボーイ・ブーツの人が沢山歩いているんかなあ、と言う感じですが、私の学部生時代の歌科のルームメートもその後ヒューストンで活躍しましたし、コルバーンの卒業生も何人かヒューストンを始め、テキサス州各地に移住しており、なかなか評判が良いのです。 と、言うわけで行って参ります。

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レッスンの復習 ~バランスの問題。

学部生の頃とった哲学のクラスで聞きかじったことなので間違っているかもしれないけれど、キリスト教の人が「父と子と聖霊の御名において」と上半身の前で十字を切る、あれは知能・感情・そして行動のバランスを取る、と言う意味で額と心臓、そして両肩を触れるのだ、と聞いた。二週間ほど前のブログで「頭で考えすぎで、考えたことが自然に音に出ていない」と色々な人のレッスンで一貫して注意される、と云った趣旨のことを書いた。その後自分なりに思考錯誤を繰り返し、自信満々で今日もう一度レッスンに向かったところ「気勢は良いが、余りに意気込み過ぎて、自分の音が聞こえていない。聞こえていないために、感情が効果的に伝わっていないところが多々ある」と注意されてしまった。今度は行動に走りすぎたようだ。 はあ~。 レッスンで指摘してもらって、「ほら」と見せてもらうと「本当だ!どうして言われるまで気がつかなかったんだろう」と思うし、すぐ直すこともできる。でも、練習してるとずっと自分の世界で自分の音に浸って試行錯誤するわけだから、やればやるほど見えなくなる、聞こえなくなる、と言うのもあるのだ。 だから、レッスンしてもらうんだし、良い先生にレッスンしてもらえる機会に恵まれて嬉しいけど。

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休みの取り方

今、勉強と練習とを交互にする毎日を送っている。本番と、資格試験がほぼ同時に迫っているのだ。 始めは「朝練習、午後勉強、夜練習」と言うような計画を立てていたが、久しぶりに勉強するせいか、すぐに脳みそが「容量一杯です」とサインを出してくるような気がする。だから、気ままにすることにしてみた。細切れに勉強、練習、息抜き、とくるくる変えてみる。時には5分間ピアノを弾いているうちに、さっき勉強したところで疑問点が湧いてきて、それを調べて、また練習、とかやっている。はたから見ていたら「何やってるんだろう」と言う感じだろうが、これが結構身に成っているようなのである。読んだことのかなりを覚えている。満足感である。効果が上がれば、勉強も練習もやりがいがある、と云うものである。 とりあえず、中間報告でした。

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マンハッタンの不思議

マンハッタンを歩いていると、いつも思いがけない人に出くわす。 お互い忙しく闊歩して通りすがってから一瞬止まって振り返り、しばらく立ち話しをしたり、ハグしたり。 マンハッタンに来る醍醐味の一つだ。 聞くところによると、アメリカ全土のクラシック音楽マネージメント会社の90%はNYに在るそうな。 演奏会の数も多いし、オーディションやコンクールなどもNYで多く開かれる。 NYに住んでいなくても、音楽家ならしょっちゅうここに来ることになる。 そういうわけで音楽家密度が高いのだから当たり前の様な気もするけれど、でも毎日びっくり。 昨日は地下鉄の駅でもう10何年ぶりの先輩に出くわした。 まだ高校生で、ちょうど家族が日本に帰国した直後、 ホームステー先で寂しい思いをしていた時凄く面倒を見てもらった日本からの留学生の一人だ。 私はまだ高校生で、彼らは大半が日本で大学を卒業して来た大学院生たちだった。 あの頃はまだバブルがはじける前だったこともあり、今より日本からの留学生が多かったような気がするが、 実際の統計はどうなのだろう。 私は年下だったこともあり、色々な人に随分と面倒を見てもらった気がする。 その後、学校が別々になったり、共通の友人の帰国など、連絡が途絶えるきっかけが幾つかあり、 昨日出くわした先輩とはもう本当に久しぶりだった。 子供の時の自分を知っている人に出くわすのはちょっと恥ずかしかったけど、やっぱり嬉しかった。 お元気そうでご活躍のご様子、何よりです。

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私の好きなもの

私の家系は凄い近視である。家族全員眼鏡やコンタクトなしでは生活できないし、妹と私に至っては小学校に上がるか上がらないか位ですでに毎日眼鏡をかけていた。そう言う私たちの目を少しでも守ろうと、子供のころはテレビは一日一時間のルールが厳しく守られていた。でもだから、ときどきの例外は凄く嬉しかった。特にビデオが我が家に登場する前は、両親推薦の映画がテレビで放映される時は、夜遅くまで起きることが特別許可され、ミカンやお菓子や飲み物などが前もってテレビの前に用意され、家族皆で息をのんで映画に集中した。そうやって何回も見たのが、「サウンド・オブ・ミュージック」である。何回も見るうちに、妹も私も歌をすっかり覚えてしまい、最後のころは一緒に歌いながら鑑賞するようになった。10歳の時一か月入院した時は、サウンド・オブ・ミュージックのカセット・テープを両親に持ってきてもらって、同室の子たちと手をつないで病室を踊り回って、看護婦さんに叱られた。 そのサウンド・オブ・ミュージックの歌の中に「私の好きなもの」と言う歌がある。「泣きっ面に蜂」の時は、好きなものを思い出して元気を出しましょう、と言う歌だ。私は今別に「泣きっ面に蜂」状態のわけでは決してないけれど、今日は一杯練習して、少し疲れてしまい、ブログのトピックを考えるのがちょっと面倒だったので、(そうだ!考えたら元気が出るような楽しいことについて書いてみよう!)とちょっと思ったのだ。 私の妹は私と同じ誕生日で、ちょうど3歳違いである。今でもとっても可愛い妹だが、特にちっちゃい頃は私にとって本当に目に入れても痛くないくらい可愛い妹だった。まだ妹が3歳くらいのころ、初めてのお夕飯のしたくのお手伝いで、和えものを混ぜたことがあった。その晩、妹は「いただきます」を言ってから皆がはしを取って食べ始めても、自分は食べることをせずに家族の顔を一人一人じっと見て、「おいしい?おいしい?それ、あやがまぜたんだよ、あやがまぜたの、おいしい?」と聞いて回るのである。今でも思い出しては、笑ってしまう。 妹の思い出は、書き始めたら尽きないのだが、きっとこのブログも読むし、恥ずかしがらせてもいけないから、今日はここでやめて、早めに寝ることにします。

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