January 8, 2010

分かった!

1月7日付で書いた「自分の耳を信じる」と言うブログで、このごろ色々な先生にもっと音楽と自分の感情・感性・勘を信じて、考えることを忘れてもっと聴いて弾け、と言われ続ける、と云った趣旨のことを書いた。その文中で引用した3番目の先生にはそういう抽象的なことのほかに、随分テクニックの注意もされた。私はもう学生としてはかなり年齢が行っているし、子供の時の先生がしっかり指導して下さったおかげで、テクニックの不自由はほとんど感じたことが無い。意外に思いながら、この先生が何を私に伝授しようとしてくれているのか、一生懸命指導に従おうと努力し、その後もずっと考えていた。 ちょっと技術的な話になるが、かいつまんで説明するとこの先生が私に繰り返し言われたことは、私の身体はパッセージを弾く時に指とひじが別の所に在る、と云うものだった。肘が指が次に弾くべきところまで先に行って、肘でリードするような形になっている、しかしそうではなく、どんなに速いパッセージであってもきちんと一つ一つの音に身体を全部預けてみろ、準備をするな、先走るな、と言う指導だった。 この1月7日付けの記事にはありがたいことに色々な方から貴重なご指摘を頂いた。 他の先生に言われたことも照らし合わせながら、今練習しながらツラツラ考えていて、ハッと閃いてしまった。 「聴け」と繰り返し言われたことも、この先生の技術指導も、全て「今、現在に集中しろ」と言うことではないのか。 音楽は時間の芸術だ。今、何をどう弾いたか、次に何が来るか、全体構築はどうなっているか、全てを把握しないと安定した演奏が出来ない。でも、余りそう言う全体像や、次に来る部分のことばかり考えていると、実際の音が聴けなくなってしまう。これはバランスの問題で、反対にその瞬間瞬間に集中だけしていたら、支離滅裂な演奏になってしまう。しかし、今の私は多分、先と前を考えすぎる余り、実際の音が作り出す空気の振動や、その時の自分の受体勢をおろそかにしているのでは。 おお~、こうやって書き出してから気がついたが、これは今の私の人生観にも当てはまるかも。おお~。。。

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幸せについて

ポジティブ・サイコロジー、と言うのが最近新聞やテレビで話題になっている。 自分の過去や現在の問題に注目するのではなく、どうやって幸せになるかと言うことを研究する心理学だ。 色々な学者が色々な統計を発表して、そのたびに結構面白い。 例えば、周りの人間の幸せ度、と言うのは本人の幸せ度に大きく関係するらしい。友達の幸せ度は15%、友達の友達(例え、直接知らない人間であっても)は10%、人生の伴侶に置いては45%、とか。これをパーセンテージで示すというのもまた面白い。ここではちょっと面倒なので説明しないが、かなりきちんと論理立てて計算してある。 それから、どう言う状況の人が自分を幸せだと考えるか、という統計もある。これらの統計は全てアメリカの統計なので、日本では少し違うかも知れないが、例えば、既婚の人の方が独身の人よりも一般的に自分を幸せだと考える確率が大きい。意外なのは、育児中の人、と言うのは子供が居ない人よりも幸せ度が低い、と言うことだ。お金は幸せ度の要素になりえるが、それは金持ちが幸せ、そうじゃない人が不幸せという単純なものではなく、それぞれの人間が人生の中で一番貧乏だった時に比べて今どれだけ多く持っているか、と言う比率らしい。 それで、じゃあ今現在与えられた状況の中では、どうやって幸せになったら良いのか、と言えば、自分の思考回路は自分でコントロールできるもの、と言う事実をまずしっかり肝に銘じて、出来るだけ楽しい考え方、視点を選ぶ。その為の訓練としては、寝る前に三つ、今日在った嬉しいことを書いてみて、その嬉しいことがどうして嬉しかったのか、と言う理由をそれぞれ三つずつ書き出してみる。と言うのが一番実際的そうだ。「笑う門には福が来る」と言うが、英語でも「happy go lucky (幸せで入れば、好運がやってくる)」と言うのが似ているなあ、と思う。 それから瞑想、と言うのが凄く効果があるらしい。仏教のお坊さんの脳波や、脳のスキャン図などを見てみると、瞑想のエキスパートの瞑想をしている時の脳の状態、と言うのは実は普通に起きて活動をしている脳よりもずっと活発になっているらしい。普通瞑想している時は半分睡眠状態なのか、と思っていたが、その反対らしい。そして、楽しい考えをプロセスする脳の部分が一番活発になっているそうだ。

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