マンハッタンの不思議
マンハッタンを歩いていると、いつも思いがけない人に出くわす。 お互い忙しく闊歩して通りすがってから一瞬止まって振り返り、しばらく立ち話しをしたり、ハグしたり。 マンハッタンに来る醍醐味の一つだ。 聞くところによると、アメリカ全土のクラシック音楽マネージメント会社の90%はNYに在るそうな。 演奏会の数も多いし、オーディションやコンクールなどもNYで多く開かれる。 NYに住んでいなくても、音楽家ならしょっちゅうここに来ることになる。 そういうわけで音楽家密度が高いのだから当たり前の様な気もするけれど、でも毎日びっくり。 昨日は地下鉄の駅でもう10何年ぶりの先輩に出くわした。 まだ高校生で、ちょうど家族が日本に帰国した直後、 ホームステー先で寂しい思いをしていた時凄く面倒を見てもらった日本からの留学生の一人だ。 私はまだ高校生で、彼らは大半が日本で大学を卒業して来た大学院生たちだった。 あの頃はまだバブルがはじける前だったこともあり、今より日本からの留学生が多かったような気がするが、 実際の統計はどうなのだろう。 私は年下だったこともあり、色々な人に随分と面倒を見てもらった気がする。 その後、学校が別々になったり、共通の友人の帰国など、連絡が途絶えるきっかけが幾つかあり、 昨日出くわした先輩とはもう本当に久しぶりだった。 子供の時の自分を知っている人に出くわすのはちょっと恥ずかしかったけど、やっぱり嬉しかった。 お元気そうでご活躍のご様子、何よりです。