Kurt Schwittersと言う画家と「ダダイスム」について

来る11月20日にヒューストンのDe Menil Collectionと言う美術館で行われる「Stop, Look, and Listen」と言うイベントで私はKurt Schwitters と言う画家の特別展示室で彼の作品に関係ある演奏を提供する事になっています。他に一人打楽器奏者と作曲家が同じDa Camera of Houston Young Artist Programから参加することになっています。昨日は3人で初めての打ち合わせが在り、その準備で私は図書館で色々下調べをしました。Kurt Schwittersはドイツ出身の視覚芸術化でダダイスムの代表的な芸術家でもあります。彼が「音楽・作曲」と称して書いた詩は言葉ではなく、音声が発音として書いてあるものです。 知らなかったのですが、「ダダイスム」と言うのは第一次世界大戦勃発に反発して起きた芸術運動の様です。人間の論理と思想がこう言う破壊への道につながるなら、論理と思想を放棄した芸術作品でその方向へ対抗しよう、と言う事で始まったようです。只のでたらめみたいに思っていましたが、そう言う理想を持って始まったとは初めて知りました。ダダイスムが主に視覚芸術が中心になって発展した運動ですが、音楽ではサティ、ジョン・ケージなどが良く一緒にされます。ところがインターネットで調べてみると、私の今まで知らなかったErwin Schulhoff と言う人がとても面白いピアノのソロ作品を沢山書いている事を知りました。視覚芸術のダダよりは、ずっとしっかり「音楽」ですが、音楽としてとても気に入ったのです。これならこう言うプロジェクトじゃなくても弾いてみたい、と思うような曲風です。 こんな事、自分一人では調べてみようと思うきっかけも無かったけれど、面白いなあ、こう言うのも縁だなあ、と思います。そして3人で行ったミーティングはとても楽しい物でした。皆とても意欲的に積極的にアイディアを沢山準備して来ていたので、とても楽しいディスカッションとなりました。楽しみです。

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