June 2020

コロナ日記84:黒人差別をテーマにした映画3本

NY市長:7月には規制緩和ステージ2を検討。屋外での飲食サービス・床屋再開、など ラスベガスのカジノが数か所営業再開。ギャンブラーにはお互い2メートル以上の距離を要請。 高齢者施設・牢屋・食料品加工工場での感染率は高いまま。 プロテスト参加者にはCovid-19の検査が推奨される。 アメリカの黒人差別の問題を分かりたい。今、そういう思い色々見聞を深める努力をしています。そんな中、今回のプロテストに賛同してワーナー・ブラザーズが「黒い司法」という映画を無料配信する事を発表しました。でっち上げられた無実の罪で死刑囚として入獄していた黒人男性を阻む組織的人種差別に挑むコミュニティーの話しです。この映画の主人公である弁護士の回顧録に基づいて制作された実話です。 「黒い司法:0%からの奇跡」 他にアメリカの歴史的、かつ社会構造的な黒人差別を理解するのに参考になりそうな映画の中でも、特に音楽関係のものを2本ご紹介します。 「グリーン・ブック」(2019) グリーン・ブックというのは黒人向けの旅行ガイドブックです。1936年から1966年まで毎年出版されていました。黒人は公共交通機関でも差別を受けることが多く、なけなしの収入から車を購入する黒人は驚くほど多かったそうです。でも黒人のリンチが盛んだったジム・クロウ法の時代です。移動手段を得た後にも、飲食店や給油所や宿泊施設などで差別を受ける。そこで、グリーン・ブックは黒人に比較的友好的な商店のリストを出版していたのです。映画はこのガイドブックを片手に南部を演奏旅行する黒人の天才ピアニストと、用心棒として雇われたイタリア系アメリカ人の、実話に基づいたストーリーです。 路上のソリスト(2009) 非常な才能に恵まれ奨学金でジュリアード音楽院で勉強していた黒人のナサニエル。精神疾患を患ってホームレスとして路上で演奏しているところをLAタイムズの記者に記事に書かれたことで人生の転機を迎えます。この映画の基になった新聞記者の回顧録と映画の評は私はすでにブログで書いているので割愛します。 今日のヴィデオは2005年からのものです。ラフマニノフの音の絵作品33より7番。

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コロナ日記83:一大事!眼医者に行きました。(門限5日目)

今朝野の君と散歩をしていたら、ちょっと奥まった閑静な住宅地の一角で、恰幅のいいおばさまが家の前のポーチに立って道行く人ににこにこと手を振っていた。誰から構わず挨拶をし、そして「道行く人が多くなって、にぎやかで嬉しいわ~」と言っているのだった。のどかだな~、と思った。抗議デモが毎日起こっているのがウソのような、「古き良きアメリカ」という感じだった。

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コロナ日記82:抗議者たちのジレンマとトランプの暴走(門限4日目)

アメリカは暴力に注目します。もし火事も略奪も警察との衝突もなければ、ここまで大きなニュースにはならないでしょう。しかし、暴動を起こせば黒人のステレオタイプを助長してしまうことになる。黒人に対する人種差別を正当化する事にも成り得ない。

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コロナ日記81:みんな運命共同体(門限3日目)

「なぜ人は悲しい音楽を聴きたがるの?」…数年前に8歳の生徒に聞かれてからずっと自問しているテーマです。デモが暴動化し門限が発令される中、今の私は悲しい音楽を通じて人間は苦しみに共感する練習をしているのではないかと思っています。私たちは時空を共有する運命共同体ですCovid-19、経済的圧迫、そして社会不正...。挑戦が山積みになる今だからこそ、一緒に力を合わせてどうすればお互い共感し合って喜びを倍増し苦しみを半減できる社会を創り上げられるのか、社会構造からの見直しを迫られている時だと思います。自分の家族・人種・国が良ければ良いという時代では、もう無いのではないでしょうか?私は音楽家の共感力と癒しを発信し続けます。

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