古今東西、文芸を通じた精神鍛錬に心身を捧げる人間というのはどの世にも必要なんだ、と。武士道が21世紀の世界の人生訓と成り得るように、ピアノの道は西欧と東洋、英語と日本語、論理と心、体制と個人との橋渡しを担えるはずだ、と。
目玉となる大き目の曲をいくつか自分への課題と共に準備して、大まかな枠組みやテーマは決めていき、でも臨機応変に即興的に、「お客様との共同制作」というつもりで弾き紡ぐ演奏会。
私は演奏技術よりも音楽性や音楽観を、そして自分の内面を人とシェアするやり方をずっとずっと摸索して来たのだと、振り返って改めて思い知る。