オーケストラ奏者について
8;40 寝坊、急いでシャワー、身支度、9時に容赦なく片付けられる朝食にぎりぎりセーフ 10 キャンパスで、研修生たちの演奏会を聴く 1 ピザパーティー 1;30 練習 2;30 ボストン交響楽団(ベートーヴェンピアノ協奏曲3番、ラフマニノフ交響曲2番) 5 練習 6;30 明日のコンサートのドレス・リハーサル(ムソルグスキー歌曲) 7;30 寮に戻る 8;30-10 練習 ヴァイオリンや管楽器など、オケに使われる楽器の奏者たちは、 定収入を得ようと思ったら、一番普通の道はオーケストラで弾くことである。 そして、オケでのポジションを得るためには非常に競争率の高い、 厳しいオーディションを通過しなければいけない。 生徒たちはよく「mock audition (模擬オーディション)と称して、 (偽)試験管の前で、15分オケの抜粋やソロのサンプルなどを弾かせられる。 タングルウッドでは、7月の上旬にこの「mock audition」が在った。 そしてオーディションで「プロとして通用する」と認められた奏者は、 ボストン交響楽団の演奏会に載せてもらえる。 明日は、これは模擬では無く、本当のオーディションが行われる。 フロリダにある、「New World Symphony」と言うオケの 欠席奏者の代理の候補になるためのオーディションである。 New World Symphony と言うのは、マイケル・ティルソン・トーマスが音楽監督の 由緒あるオケだが、奏者は2年間しか在籍できず、若い人たちが他の場所のオーディションを受ける間の 受け皿の様な存在だ。 で、オーディションを受けに行く奏者の穴を埋める代理がいるわけである。 正規の奏者にも、代理にも、待遇はとてもいいから、アルバイトのオーディションでもみんな真剣だ。 隣がチェロ、真向いがヴァイオリンを一生懸命練習している。 もう11時なのに。 私は、耳栓でもして、寝ることにしよう。