September 2011

何でも楽しく!

先週末の土曜日、ライス大学での私のゴールドベルグ変奏曲のみ(リピート付き、70分)の独奏会は、ライス大学の沢山のスクールメート、教授、近所の方々、日本人コミュニティーの方々などにお越し頂き、大変盛況な演奏会となりました。その土曜日の夜から、私は今日(火曜日)の中世の音楽の試験に向けて、詰め込み勉強を始めました。やはり、博士課程と言うのは、忙しいなあ、と改めて思いました。 しかし、忙殺されては居ません。私の信条は「好きこそものの上手なれ」。楽しければ勉強も練習もはかどるはず、と思っています。昨日、月曜日は聴音のクラスを教える以外はずっと図書館にこもりきるつもりでした。だから私は遠足に行く様に、お弁当とお菓子を装備していったのです。日本から送ってもらった、取っておきのしそわかめのふりかけを炊きたてのご飯に混ぜて、おにぎりを握り、さらに飴、果物の切ったもの、ガム、チョコレート、などなど。 今日の試験はまずまずの出来だったと思います!

何でも楽しく! Read More »

「ピアノの時間」最終回が放映されました。

去年の暮れに初回が放映された、「ピアノの時間」。 ロサンジェルス付近一帯で放映されている日本語放送、Ntb(Newfsield Television Broadcasting) にて 私が講師を勤めさせて頂いた、ミニ・シリーズが今回で最終回を迎えました。 ゴールドベルグ変奏曲のアリアを演奏し、 古代ギリシャから提唱されてきた「天球の音楽」と言う音楽の概念について話をしています。 このエピソードの収録は今年の4月。 日本への義捐金を集めるためにロサンジェルスで日系人・日本人コミュニティーの皆さまが企画なさった チャリティーコンサートに出演するためにロサンジェルスに赴いた際、 収録いたしました。 もう6ヶ月前になるなんて信じられませんが、あれから私のゴールドベルグもそれなりに進化をしました。 今、この最終回における自分の演奏を聞いて、感慨深いです。 下のリンクの13分20秒のところから28分30秒のところまでで、ご覧いただけます。 http://www.soto-ntb.com/program/2011-9-4/

「ピアノの時間」最終回が放映されました。 Read More »

やる事はどっさりなんですけど。。。

色々在って、わたしの今学期の時間割は最終的にこんな風になった。 月曜日 11ー12時、聴音のクラス(11名)を教える 2-7時、オーケストラのリハーサル(大抵はこの中の一時間程度を見学する。ピアノ・パートがある時は弾く) 3時半ー5時半、ピアノを教える 7時ー 、ピアノ会(私のピアノの教授、Brian Connellyのクラスのピアニストたちが集まり、弾きあいっこ) 火曜日 9時25分ー10時40分、Bibliography (図書館でのリサーチ方法のクラス) 10時50-12時10分 『中世の音楽』と言うクラス(超難しくて、宿題も多いので有名、でも教授が素晴らしい) 4時ーレッスン 水曜日 11-12時、聴音のクラスを教える 2-7時、オーケストラのリハーサル 木曜日、 9時25分ー10時40分、Bibliography 10時50分ー12;10『中世の音楽』 3時半ー5時、ピアノを教える 金曜日 11-12時、聴音を教える 12-1時半 指揮のクラス 2-7、オーケストラのリハーサル。 この『中世の音楽』のクラスは、去年取った人たちがみんな宿題の多さと試験勉強の大変さに悲鳴を上げていたので、私は避けるつもりだったのだが、今になって博士号取得のための口頭・筆記試験の準備にいかに協力な助っ人が諭され、学期がはじまって1週間半経ってから急遽飛び入りしたものである。おかげで追いつくべき宿題がどっさり。。。先週末の3連休のうち2日は缶詰になってキリスト教が広まる背景となったヨーロッパの歴史、初期キリスト教の式典のやり方、当時の生活など、私に取ってはまったく未知の世界について約150ページ読む羽目になってしまった。 聴音のクラスを教えるのも、中々の挑戦である。私は記憶に在る限りいつも絶対音感を持っていた。絶対音感と言うのは、ピッチがある音なら何でもすぐに「ラです」とか「レのシャープです」とか、いえる能力の事です。これがあるために、聴音のクラスはとても有利で、大抵免除されていた。しかし、今このクラスを教える運命になって初めて「この和音とこの和音の響きが違うのは、その背景、方向性、そして音楽における役割がこう、こう、こうであるからで」と説明しなければいけず、改めて絶対音感がいかに私を『音痴(文字通り音の白痴)』にしていたかと思い知っている。良い戒め。大変だけれど、良い勉強になります。そして生徒はしどろもどろの私を一生懸命フォローしてくれる。「こういう風に説明してくれたら分かりやすいです」とか、あとクラスが終わった後にそっと「あそこは次回はこういう例で説明して見たらどうでしょう」とか、何だかみんな物凄く気遣って、優しくしてくれるのである。涙、涙。 指揮は楽しい!David Choと言うユタ・シンフォニーの副指揮を去年まで勤めていた韓国系の指揮者だが、腰が低く、人当たりがよいのに、物凄い出来る人、と言う感じ。とても楽しい。 そして来週はゴールドベルグのリサイタル。私の学校生活は非常に充実している。前の様に頻繁にブログ更新できないかも知れませんが、ご心配なく。『便りの無いのはよい便り」と思ってゆったり見守って下さい。

やる事はどっさりなんですけど。。。 Read More »

素晴らしい休日!

3連休の週末の初日、一日丸マル学校関連のわせわせとは一時決別して、同じくライス大学音楽家の博士課程にクラリネット演奏で在籍している日本人のマイコさんとヒューストンの Bayou Shuttle tと言う観光サーヴィスのお世話になって、2時間のカヤック漕ぎを体験したのである!約10キロのカヤックの旅である。 12時半集合の公園に着くまでに、日焼け止めを塗りたくり、軍手を購入し、あめやガムなどのおやつと、必需品の水を準備し、子供の頃の遠足のようなわくわくを持って前の晩から二人で準備した。そして、いよいよカヤックがトラックで登場。ツアーガイドさんと協力してカヤックを水辺に下ろしてから『カヤックの漕ぎ方』の5分間の簡単な講義が在り(パドルの持ち方、効率の良い漕ぎ方―足で踏ん張って、腹筋に力を入れ上体に少しひねりを入れる、など)、ライフ・ジャケットが配られ、いよいよ出発である。参加は観光客としてヒューストンを訪れている子供連れの家族や、アベック、そして私たちのような近所からの参加、などさまざまである。 漕ぎ始めるともうヒューストンと言う人口アメリカ第三の大都会に居るのが信じられないほどの安らかさである。車の音も聞こえない。流れは穏やかで、川は浅く、水の流れるかすかな音が実に心地よい。私たちの乗ったカヤックは二人乗りのプラスチック製で大人二人で何とか持ち上げられるほどの重さの長さ4メートルくらいの物だったが、流れに乗れば本当に軽々と漕いだらずんずんと前に進む手ごたえが在る。子供二人のチームでも、大人と変わらないスピードが出る。と、言う事は漕ぐのは力ではないのだ。 川辺は木が生い茂り、何だか優雅な白い鳥が飛んでいたり、魚が飛び跳ねたり、おたまじゃくしが群となって泳いでいたり、アメンボが水の輪をいくつも描いたりしていて、まるでジャングルの奥深く、と言う風に感じられるときもあったが、時々木と木の間に垣間見られる住宅はみんな豪邸!そりゃそうですよね、川辺で川を見下ろす景色があるとすりゃあ、土地の価値も上がりますよね。 まだ小学生の頃、多摩川の近くに住んでいて、日曜日には家族で借りボートを漕ぎに良く行った。水はきれいではなかったはずなのだが、でも妹と力を合わせてボートを漕ぐのはとても楽しかった。カヤックは長いさおの両方にパドルがついていて、それを右、左、右、左、と交互に水に入れて漕ぐ。ボートとはちょっと違うけれど、さおはとても軽くて、漕ぎやすかった。ただし、パドルから垂れる水で下半身はしっかりとぐっしょりぬれてしまった。そしてはじめは信じられないほど軽く感じられたパドルも2時間漕いでいると、段々重くなってしまう。私たちと前後していた10歳くらいの姉弟のチームは、段々漕ぐのが惑うになってきてしまった。特に後ろに座った弟はふてくされた様にパドルを抱え込んで、ガンとして漕がない。聞くと、豆が出来てしまったそう。ガイドさんにバンドエイドをしてもらって、さらにガイドさんの漕ぐカヤックにロープをかけて引っ張ってもらって、やっと元気を取り戻したが、私たちも翌日の筋肉痛を懸念した。 ぐっしょりとぬれそぼれて、でも満面の笑みで帰ってきて、私たちはカレーを作りながら交代でお風呂に使った。私の寮の西洋風呂だが、でも筋肉痛予防のためである。アメリカで、しかも忙しい日常生活を送っていると、お風呂につかる、と言う習慣から本当に遠ざかる。いつも手早くシャワーになってしまうのである。私も寮に引っ越してきてから2週間まだ一度も風呂桶に水を張ったことが無かった。でも、お風呂と言うのはやはり本当にくつろぐ。西洋風呂でも、中々気持ちよいものである。 私はNYが恋しくて恋しくて、ヒューストンの保守的でクリスチャンな価値観を拒絶して去年一年を過ごした。でも、どんな場所でも色々な側面があり、探せば色々楽しい事が在る物である。その土地に不満を持つと言うのは、ある程度は本人の態度の問題も在るのではないか、と反省した。もっともっとヒューストンの好きな部分を探索して見よう、と思った。

素晴らしい休日! Read More »

「ピアノの時間」エピソード15が放送されました。

ヒューストンに帰って来て、今日でちょうど2週間です。 覚悟はしていましたが、やはり学校が始まると忙しい! 今学期から月・水・金と教えている聴音のクラスの準備が 予想をはるかに上回る準備の時間を要する他、 やはり夏休みの間4ヶ月ものブランクがあった友情確認の時間、 そしてクラス、レッスン、練習、いまだに続く新居の整理、 その合間に今度新発売となる「ゴールドベルグ変奏曲」のCD制作の 最終追い込みがあり、毎日ドキドキするような忙しさです。 土曜日の朝が来てホッとして、こうしてブログの更新を久しぶりにしています。 今週末はありがたい事に連休! 土・日・月と休みになります。 さて、そうして忙しくしているうちにも、「ピアノの時間」は隔週で 毎週日曜日、ロサンジェルス近辺の日本語放送、Newsfiedl Television Broadcastingの番組で 夜の7時半と言うゴールデン・タイムに放送されています。 先々週になってしまいますが、8月21日に放送されたエピソード15についてご紹介します。 今回のエピソードは「ピアノのメカニズム」についてです。 ピアノと言う楽器の構造、どういう仕組みで音を奏でるのか、 そして特にペダルについて集中してご紹介し 例としてゴールドベルグ変奏曲の最終変奏曲、30番を演奏します。 下のリンクの1分40秒のところから6分40秒までがピアノの時間です。 http://www.soto-ntb.com/program/2011-8-21/ お楽しみ下さい。

「ピアノの時間」エピソード15が放送されました。 Read More »